音感がない人はどうなのでしょうか。
脳の活動を観測するための機器として知られる脳波計。実は、一部の音楽家の間で、開発当初から新しいタイプの楽器に使えるのではないか...と期待されていたのです。そして今、脳波計は新感覚の楽器への進化を着々と遂げています。
ee_at_9e2_short from Thomas Deuel on Vimeo.
座ったままの演奏者が頭に装着しているのが、脳波を瞬時にシンセサイザーの音に変換する「Encephalophone(エンセファロフォン)」。体をほとんど動かしていないというのに音楽を演奏できているその姿は違和感しか抱かないですね。
「Encephalophone」は動と静をイメージする時に発せられる脳波と、目を閉じているときに発せられる脳波を拾い、音に変換しているそう。実験では、被験者全員が5分ほどの練習で、音楽経験がなくても扱えるようになるため誰でも演奏が可能とのこと。
慣れてくると、動画内のアマチュアジャズ演奏者Thomas Deuel氏のように、ジャズのライブセッションにジョインできるほど。これは「Encephalophone」奏者同士のジャズもぜひ催してほしい。主にビジュアル面で。
今後「Encephalophone」はさらに音域を増やすために改良を目指すとのこと。手を使わず、苦しい練習を必要としなくとも、誰でも演奏、作曲が楽しめるようになるのも時間の問題かもしれないですね。今話題のVRなんかと組めば、コントローラーのいらない音楽ゲームも作成できそう!
Source: Making Music Using Only Your Brain Is Easy With the Encephalophone - Seeker
(Yuto Tarui)