【政治家の目線】相撲騒動とマスゴミ、警察への通報について【報道に違和感を覚えたらシェア】

2017年12月4日

メディアがひどく盛り上がっており、あまりに報道が続くため見解を示しておく。
まずもって北朝鮮のミサイルへの対応が最優先であり、世論を意図的に誘導せんかのごとく、「異なる情報」で上書きを試みる勢力がいるのならば極めて危険なことだと思う。

併せて論じたいのは、国民はすでにそこまで馬鹿ではない、ということ。
かつ、セカンドオピニオンに近い機能をネットが果たしている現状において、
「報道の飽和」による「報道しない自由」や「意図的な話題逸らし」は効果がないと断じたい。

むしろ逆効果であり、”マスゴミ”という言葉が象徴するように、
メディア全般への信頼感の喪失につながるだろう。

その上で、相撲関連の騒動について見解を示す。
あそこまでの怪我をさせられている以上、警察への通報は妥当だ。
相撲は日本の国技であるが、私はあまり詳しくはない。その点はご了承いただきたい。

重要な文化のひとつであることは承知しており、
古くからの伝統に裏打ちされた、内部のしきたりがあろうことも推察できる。
これらの”しきたり”は、稀に”しがらみ”として機能することも認識するが、
私はこれらの「あたかも慣習法のように機能する」【制度】を否定することもしない。

組織には組織の、伝統には伝統の、内部ルールというものはある。
だが、それが立法分野において制定された法を越えることはなく、
明確に刑法違反である以上、警察という行政権に通報することは妥当であり、
司法権において「判断」を下されるべきだろう。

最後に述べたいが、地方議員がこのようなことをすれば一発逮捕である。
例えば、いくばくかは権限が強い議長を加害者に例えよう。
「議長が、１０針も縫うほどの怪我を地方議員に与えた」とすれば、
そんなものは警察に通報され、逮捕され、司法の裁きをまつのみ、である。

警察に通報のち、所属する地方議会に報告すべきかとは思うが、
それは、第一義的には加害者がすべきことであり、被害者は（お詫びを受けつつ）事実確認程度であるように思う。

福岡県には、爆破予告という脅迫を受けた、被害者側の議員に対し、
議会の過半数をもって「謝罪」を求めた謎の組織（具体的には行橋市議会）なる、理解に苦しむ存在もあるが、これはイレギュラーなことであって、一般的ではない。

それがプロ野球選手だろうが、サッカー選手であろうが、同じである。
立法分野からすれば刑法にのっとって考えるのが妥当であり、
行政（この場合は警察）が適切に運用されているかを注視するものであり、
司法の判断を待つのみである。

その際に、内部ルールはそもそも関係ない。
ひどくシンプルな議論であるかと思うが、なぜ報道が過熱しているのか、まったくもって理解できない。

※　国技である相撲については、一人の地方議員としてさらに興味を持つべきかとは認識するが、
私はあまり詳しくない。少し距離を置いて、傍観者的なポジションからの所感になる。
ただし、これは角界について軽視する意図で述べたものではない。

重要
せめて一度は、この「音」を聴いておいてください。

・ミサイル攻撃時の、J-ALERTの音源
・【マニュアル】武力攻撃やテロなどから身を守るために（内閣官房）

【拡散】武力攻撃やテロなどから身を守るために（内閣官房）J-ALERTの音源【生き残るためにシェア】

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小坪しんやのHP～行橋市議会議員

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（OGP画像）

殴って怪我させたら逮捕

もう、これに尽きる。
それ以外にはない。

警察に通報した者が悪いかのごとき論調まである。

ここではっきりさせておきたいが、怪我をさせられるほど殴られた場合、
しかも鈍器をもって流血するほどの殴打を受けているのであれば、

「①医療機関」「②警察」である。

政治家には順法精神が求められること、法令順守という言葉があることも踏まえた上で言わせて頂くが、警察に通報することを推奨したい。
当然のことであり、「組織内のこともありますから・・・」と通報を躊躇わせるようなことは、私には言えない。

また、警察よりも先に、そこまでの怪我であれば、
第一には「医療機関への連絡」である。

ここに異論はないと思うし、
異論があることは不思議でならない。

「殴って怪我させたら逮捕」。
これは自然な流れであり、連日報道すべき内容があるとは認識できない。

むしろ逮捕が遅れたり、”拘留されていない”ことにこそ違和感を覚える。

所属組織への報告

医療機関、警察、これを済ませてのち。
先の話も、ある。

社会人である以上、所属組織、多くの場合は「③勤務先に連絡」することが妥当だろう。

※　力士を社会人というカテゴリに入れていいかは迷いもあるが、
広義では社会人である。

①②が重要であり、③は随分と格下であると認識している。

①の医療機関への連絡を怠れば、命の危険がある。
ゆえに一位である。

②の警察への通報、これはつまり行政への連絡であるが、カテゴリとしては「法律」である。
ゆえに二位である。

③の、所属組織への報告は「民間企業などの内部の話」であり、①②に比較すれば軽い。
それが国技であれ、私にはこの順序が変わるとも思えない。

③としての「所属組織への報告」を怠ればどうなるか。
それは、サラリーマンであれば「最悪はクビ」であり、当事者にとっては大変なことにはなる。

だが、それは個々人の責任の及ぶ範囲であって、
政治家として言及したり、指導すべきカテゴリとは思えない。

政治家には関係ない。

仮に民間企業の場合であれば、社内で報告が遅れ、結果としてクビになったとして、
それを政治家が責任を負ったり、議論すべきこととは考えていない。

超過勤務や労災、違法操業や不法投棄など、私たちが民間企業に関与する場面は限られている。
それが地方公共団体（市区町村）より指定管理を受けている業者であったり、事実上の直営の公社であれば、議論の対象ともなろうが、

「組織の内部事情」に、政治家は関与しない。

コメントを求められたから、こんなことを書いているわけだが、
どうして私がこのようなコメントを出さねばならないのか、甚だ疑問である。

相撲は確かに国技であるが、それ以上でも以下でもない。
内部のことは、内部でやって欲しい。
内部ルールがあることも否定はしない。

ただし、その内部ルールは、三権分立におけるそれぞれの公権力以下であり、
刑法の上位、警察よりも上位に位置する内部ルールの存在は、私は確認していない。
また、そのようなものが存在するのであれば、政治家として実力を持って破壊する。

もとい、改善すべきであろうと認識している。

他組織に例えてみたい。

相撲の世界には、○○部屋などとあるそうだが、いまいちピンとこないので、いくつか例えてみたい。

任侠の世界で言えば、恐らく組に相当する。
A組の若い衆が、B組の若頭にボトルで殴られ重傷を負った。
そこでA組の組長が動く。

映画の世界であれば、自然なことだと感じる。
ここで、A組とB組を統括するさらに上部団体のC組に報告すべきとの思いはあるが、
それはA組長の判断であり、勝手にすればよいと思う。

加害者側であるB組こそが、報告義務があるのであり、
A組には、その責務があるとは感じない。事実確認程度はとられるべきかと思うが、あくまで受動的な立場であり、能動的に振る舞う必要性を感じない。

ただし、この例え話の場合、「警察への通報」は、はばかられることが推察され、
【警察への通報】は、批判対象となるだろう。

この例えを出した理由は、『日本の国技は、ヤクザ組織と同じなのか？』と言いたいからである。
警察への通報を責めるものは、相撲をイリーガルな存在とでも言いたいのだろうか。

物事の軽重を軸に論じているが、「通報を責めることの愚」を感じるのは、ここになる。

では、車メーカーで例えてみよう。
日産の新入社員を、TOYOTAの課長がボコボコに殴った。
怒った日産の部長が警察に通報、その際にTOYOTA側が「自動車の組合」（そんなのあるのか？）に報告がないのはおかしい、勝手に警察に通報するとは！と言っていたら変でしょう？

自動車メーカーには自動車メーカーの不文律があるのだ！
それは刑法を上回る！と言ったら、変じゃないか。

自動車産業は、非常に裾野の広い産業で、
日本の雇用を大きく支えている！だから内部ルールが優先だ！
・・・などと言えば、私は牙をむくだろう。

地方議会に例えてみる。
「○○議会の議員が、行橋市議の私を１０針も縫うほど大怪我をさせた」として、
「警察に通報したらおかしいのか？」と言いたい。

「所属する同僚議員が、爆破予告という刑法上の被害者になった。」
「加害者に対し、組織の長が、”なんてことをするんだ！”と抗議」することは自然でしょう？

これが筋であり、それを満たせていないから、
行橋市議会は怒られているわけだ。

仮に、私よりも期数の浅い後輩議員が、論拠もないことで責められ、
窮地に陥ることがあれば、私はやはり牙をむく。
それは政治家の生き様だと思っている。

これは野球であれ、サッカーであれ、
どの業界であれ、同じである。

普通に逮捕され、拘留され、ここまでの怪我であれば
「下手すれば実刑か？」というレベル。

他組織の場合に例えれば、その違和感に気付く。
それが国技であれ、同様だ。

古くからの伝統を守ってきたゆえ、
通常以上に内部のルールが厳しいことは当然だと推察するが、
それを責めることはしないし、むしろ”そういうものだ”とも認識するが

「刑法を越えることはない」という結論は変わらない。

「やられたら、やり返せ」とは言わないが。

殴られたから、殴り返せ！とは立場上、言えない。
思っているかどうかは、回答を拒否する。

これは法令順守を規範とする議員として、一般的な回答だと考えている。
特例もあり、「殺される！」と感じた際には、「躊躇せず、自衛せよ」と言いたい。
命を失ってまで、いいようにされる必要などない。

ゆえに、私のコメントは、
【殴られたから、殴り返せ！とは立場上、言えない。】
【思っているかどうかは、回答を拒否する。】とする。

集団的自衛権の考えだってある。

私が爆破予告を受け、謎の決議を受けた際、全国の同志議員らが声を挙げてくれた。
全国から支援の声があつまった。

実は、本当に嬉しかった。
非常に心強かった。

仮に、私よりも経験の浅い、大山議員が「論拠もなく」ボコボコにされたならば、
私は全力で護るだろう。

というか、友達が目の前でボコボコにされれば、とれる手段は二択である。
戦略的に後退し、１１０に緊急通報するか、
命懸けで友を護るべく戦うか。

前者はクレバーだが、後者も嫌いではない。
そういう気風だ、ここは。

それが、戦力上、対等な関係である「友」ではなく
立場も経験も、戦闘力も劣る「後輩」であった場合、
これを全力で保護し、支えるのは「先輩の役目」である。

ここで逃げるやつは、先輩風を吹かせる資格はないし、
上官たる器ではない。

対峙する勢力が、仮に自身の戦力よりも「上」であったとしても、
ここで食いつけねば男がすたる。

格下に牙をむくものは情けないと思うが、
肩書きも戦力も「上」の相手に噛みつくことは、
時と場合によっては「日本人らしい美徳」とすら感じる。

それが愚かな行為となる場面はあるのは百も承知だが、
それでも、刀を抜かねばならぬとき、抜けぬやつは好きになれぬ。

賢さだけが全てじゃない。
愚かであっても、いいじゃないか。

まぁ、事例で大山議員を出したが、
彼が物理的にボコボコにされていた場合、
元自衛官がやられるぐらいなのだから、
私が身体を貼ったところで、焼け石に水ではあろう。

だが、それができないなら、私は私じゃなくなるんだ。

・・・ということを考えていたので、
被害者側の親方の気持ちは、わかる。

身内がやられて、牙を向けぬ者を、私は認めない。
上官としても、尊敬できる者としても、認めることができない。

育てている練習兵が、立場を傘にきてなぶり殺しのように暴行され、
反撃できぬ者には「長たる資格」などない。

諸行無常

ただし、内部ルールは内部ルールで存在すべきだ。

こういうことをしたわけだから、
育てている者を必死にかばった親方が、
角界において失脚したとしても、それは不思議ではない。

不文律を犯したのだ、
ならば「内部ルール」の範囲内において、処罰されることも仕方ないと思う。

刀を抜ける者を評価できない、と述べた。
抜刀した者を、美しいと思う。

ただ、その美しさの正体が、「愚かさ」を内包していることも、
私は理解している。

私も、愚かな美しさを身にまとえる男でありたい。

色々と書いてはみたが、

相撲がまったくわからないなりに、

書こうと思えば、書けるものだなぁ、と思った。

※　業務連絡
本日、沖縄より戻りました。
本エントリは、飛行機の中でさらさらっと書いたものです。
明日より、行橋市議会は本会議。１２月定例会の初日です。

さて、頑張りますか。
（沖縄のレポートはまた今度、議会準備もありますしね。）

相撲は、確かに国技である。

古くからの伝統があり、

結果として、強固な慣習があるのだと思う。

また、在るべきだとも思う。

その上で、それが刑法を越えることはないし、

いかなる組織の内部ルールであれ、

立法、行政、司法を越えることは、

あってはならない。

併せて、「退いてはならぬ時」があることを

今回の騒動より感じる。

結果の如何を問わず、

仮にそれが滅びの道であれ

なすべきときに、

なすべきことを、なそうとする者を

私は美しいと思う。

我が国にとっていま重要なのは、

北朝鮮のミサイルへの対応、

すなわち国防であり、

メディアの動き、報道体制自体に、

強い違和感を覚える。

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小坪しんやのHP～行橋市議会議員

テロに屈したと全国から批判された決議に賛同した者（敬称略）
桜の会（議長会派）：小原義和（公明）、西岡淳輔（公明）、（死没のため略）
市民の会（いわゆる野党会派）：藤木巧一、二保茂則、鳥井田幸生、大池啓勝、工藤政宏、瓦川由美、西本国治
共産党会派：德永克子（共産）田中次子（共産）

詳しくはこちら。

市役所爆破予告、言論弾圧の前例となった行橋市議会に対しての各会からのコメント【もはや議会の名に値しない】

https://samurai20.jp/2016/09/terrorism-y/

冒頭のタイトル「もはや議会の名に値しない」は、某現職市長のコメントより抜粋。全国の政治関係者において、本件は持ちきりとなっている。行橋市役所に爆破予告があった。無差別テロをほのめかして市議を辞職せよと迫る内容。明確な言論弾圧行為である...

小坪しんやのHP～行橋市議会議員

私なりのケジメ

【爆破予告】テロに屈した議会に討ち入り。忠臣蔵、切腹の美学。地方議員の覚悟【テロに屈しない人はシェア】

https://samurai20.jp/2017/09/chushingura/

テロに、屈しないということ。筋を貫くということ。爆破予告より一年。ついに、九月議会において牙をむく。赤穂浪士は、無事に討ち入りを果たし、名誉を守る。だが、切腹し、責任をとるまでが忠臣蔵の物語。自ら決すと書いて、自決。何かを変えるために...

小坪しんやのHP～行橋市議会議員

最後に。
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行橋市議会議員小坪しんや

著者小坪しんや
価格￥ 1,296(2017/12/05 01:42時点)
出版日2016/04/02
商品ランキング166,305位
単行本（ソフトカバー）215ページ
ISBN-104792605474
ISBN-139784792605476
出版社青林堂

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