「女性エンジニア」としての体験談

こちらの記事を読み色々思い出したことがあるので、書いてみる。
自分は男女差別について「こうすべき」「こうしてほしい」といった意見をするつもりはなく、
一個人の体験談として参考程度に気軽に読んで欲しい。

女性で不便だと思ったこと

お酌の強要 

新卒1年目の時の会社の飲み会で、上司からかけられた言葉である
「若い女の子からお酌してもらった方が嬉しいんだから、社長にお酌してきなさい」
と言われた。あぁこれが社会なのかと思った。
男女どちらにせよ1年目であればいろんな人に挨拶は必要なので、受け入れた。

深夜に痴漢にあった

開発が楽しくて、ハイになって終電まで残業したときのこと。
最寄り駅から家までの道で、自転車に乗った男性に追い抜きざまに胸を触られた。
いくら仕事をしたくても、男性よりおさえた方が良いときがあると学んだ。
電車で痴漢にあい、しばらく電車に乗れなくなった友人もいる。
そのため住む場所が限られたり、余計なことに精神を消耗することがある。

男性と話が合わない

これもまた会社のチームでの飲み会のことである。
男性7、女性1(自分)ぐらいの飲み会で、話題がすぐにAVの話(たぶん)になったことがある。
そもそも知らないので何の話かもわからなかったが
「女性もいるんだから」と諌めてくれる人がいて、何となく察した
 
また、飲み会後に男性達だけで(たぶん)キャバクラに行っていたこともある。
「ここからは男の世界だから」と追い返された。
多数派である男性だけが連帯感を強めていて、羨ましく思った。

勉強会で居づらい 

逆を想像してみてほしい。女性100人の中に男性が自分1人だったら。
何かを言われる訳でなくとも、居心地は悪いと思う。(嬉しい人もいるだろうけども)
そして大抵、早めに席に着いていると、いくら混んできても自分の周りだけガラガラなのだ。
気まずいし来たのは迷惑だったかなと思う。

気のせいかと思い女性エンジニアの友人に聞くと「わかる。でも慣れた。」と言う人と、
「わかる。そうなると懇親会で、卓に置かれた食事が食べ放題で気まずい。
 でも今日はあなたが申し込んでたから、女性1人じゃないと思って参加申し込めた。」と言う人がいた。

特に勉強会の懇親会で居づらい 

「男性が多い環境なんて慣れてるでしょ」と言われることもあるが、
私個人は男兄弟もおらず文系だったので、女性が多い環境で育った。
大学で男友達が出来るまでほぼ女性としか交流がなかったので、理系で育った男性と似たようなものだと思う。
慣れてるようにみえるとしたら、それは頑張って気を張って話しかけているだけである。
 
(ちなみに女性が多い会があって不思議に思い声をかけたところ、
「登壇者と友達で聞きたくて」という人が何人もいた。イベントでの参考までに。)
 
先日もある会で珍しく女性がいたので声をかけたら「勉強会に参加するのはじめてで、知り合いもいないし帰ろうかと思った。
あなたに声をかけてもらえて良かった。」と言われた。
一旦ぼっちでなくなれば、また他の人達に話しかけてもらえたり輪が広がる。
男女関わらず、懇親会での交流はもっと何とかしたいと思う。
 

女性で優遇されていると思ったこと

重い荷物運びなどの仕事をしなくて済む 

席替えのとき男性が代わりにディスプレイを運んでくれたりする。優しい。

覚えてもらえる 

勉強会にて、私は相手を覚えていなかったが「何度か来てますよね」と声をかけてもらえた。
女性は少ないのでうまく活かすことも出来そうに思う。(ただし悪目立ちする面もある)
 

採用? 

特に女性ターゲットのプロダクトでは「女性エンジニアが欲しい」という声を聞くので、
有利に働いたことはあるのではと思う。ただ採用側の人間ではないため確かとは言えない。

モテる? 

 これは他の職業の女性と比較しようがないのでわからない。
私個人で言うと31歳独身で彼氏もいない…(あっ、察し)
周りの女性エンジニアで言うとほとんどお相手もエンジニアで、話が合いそうだなとは思う。
 
 
まぁこんなところで、思い出せる範囲ということはそんなに男女の違いを感じていないのかもしれない。
結婚したり、子育てしてみるとまた何か感じるのだろう。
とりあえず今の自分は女性として生まれたことに満足している。
 
もっと聞いてみたいなどあればtwitterや直接でも @wiroha に声をかけてください。