ゆうちょ銀行で取り扱う確定拠出年金の運用商品には、元本保証型の商品が他よりも多く用意されています。メリットとして挙げられるのは、年数が指定された定額貯金や、利率が異なった他社の商品を選べることです。
元本保証型の種類が他より多い
2017年現在ゆうちょ銀行はゆうちょAプランにて、確定拠出年金の元本保証型商品を8種類用意しています。他の運営管理機関において元本保証型は1種類のみ選べるケースが多い一方、ゆうちょ銀行は定額貯金を1年や3年、あるいは4年に限定することが可能です。三井住友信託銀行や、三菱UFJ信託銀行の提供している定期預金も選べます。利率について、確定拠出年金通常貯金は0.001%、三井住友信託DC変動定期5年は0.04%、他は0.01%に設定されています。
引き下げられた運営手数料
ゆうちょ銀行の確定拠出年金の運営手数料は以前は月額370円、年額4440円でした。2017年7月1日以降、ゆうちょAプランの運営管理手数料は月額255円、年額3060円に引き下げられました。掛金積立を行う加入者、積立済みの年金資産のみで運用する運用指図者のどちらもが対象です。月あたり115円、1年あたり1380円安くなることとなりました。
確定拠出年金は20歳から60歳まで入れるため、年額3060円で40年間の運用を考えると合計12万2400円の手数料がかかります。
運営手数料0円よりはお金がかかる
確定拠出年金の運営管理機関選びにおいて、ゆうちょ銀行の手数料の値下げはメリットたりえません。給付手数料や還付手数料は変わりませんが、当たり前であるかのように様々な金融会社が手数料0円に踏み切っています。
永年無料や期間限定で0円というケースがあれば、ゆうちょ銀行と同じく月額255円の金融会社も存在します。確定拠出年金の残高あるいは掛金累計額50万円以上、もしくは月額の掛金を1万円以上に設定し、かつ指定されたウェブサイトにメールアドレスを登録するといった条件を満たすことで、手数料を0円にするプランも用意されています。
まとめ
ゆうちょ銀行の確定拠出年金では元本保証型の商品に選択肢がありますが、手数料がかかることを視野に入れると、他社を選ぶよりも得をするとは断定できません。手数料が無料でない限りは、割高である可能性に注意する必要があります。
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