赤外線リモコンで操作可能な家電製品を、「Google Home」から音声でコントロール可能にしてくれるのが「Nature Remo」だ。利用にあたっては、まずスマートフォンから家電製品をコントロールできるように設定し、その後外部サービスを使って、Google Homeと連携させるという手順を踏む。
前回の記事では、スマホから家電製品をコントロールするための設定手順を紹介した。今回はWebサービスの「IFTTT(イフト)」を使ってGoogle Homeと連携させる手順を紹介しよう。本稿のタイトルの意味については、その後でじっくりと触れたい。
Nature RemoとGoogle Homeを連携させるにあたっては、外部のWebサービスであるIFTTTを使用する。IFTTTは複数のWebサービスを連携させられるサービスで、
例えば「Twitterで“いいね”を付けたツイートを自動的にEvernoteに保存する」とか「Facebookにアップロードした写真を自動的にDropboxに保存する」などといったことができる。
IFTTTに対応するWebサービスは数多いが(むしろ今どきIFTTTに対応しない著名サービスを探すのが難しいくらいだ)、Google Homeの中の人である「Googleアシスタント」も、漏れなくIFTTTに対応している。
またIoTデバイスであるNature Remoも、IFTTTとの連携機能を有している。従って、IFTTTを使うことにより、この両者を連携させて、Gooogle Homeにリクエストを送ることで、Nature Remoを操作できるようになるというわけだ。
設定手順については以下のスクリーンショットをご覧いただきたいが、IFTTTのスマホアプリにログインした後、最初に「this」でGoogleアシスタントを選び、Google Homeに音声で指示するための文章を登録。続いて「that」でNature Remoを選び、どの機器を操作するかを指定する。メニューは全て英語だが、手順をそのままなぞればよいだけなので、特に難しくはないはずだ。
ちなみに上記のような、「this」と「that」の組み合わせをアプレット(旧名レシピ)と呼ぶが、上の例はあくまで「部屋の明かりをオフにするためのアプレット」にすぎないので、他にも用途ごとにアプレットを登録する必要がある。最小限のアプレットで済ませる場合でも、上記のアプレットと対になる、明かりをオンにするアプレットくらいは必要だろう。
といった具合に、ボタンの数だけアプレットが必要になるため、設定の手間はそこそこ掛かるわけだが、それだけに自由度はかなり高く、応用範囲も広い。
さらにNature RemoはGoogle Homeに続いてAmazon Echoへの対応も進みつつあるので(Amazon Echoはスキルとして提供される話もあるようだ)、今Google Homeを使っているが、将来的にはAmazon Echoに乗り換えるかも……というユーザーにもおすすめできる。
また使い勝手も優れている。実は本稿を執筆しながら並行してスマートハブ製品を2つ試用しているのだが、Nature Remoは設定にあたってルーターのセキュリティ設定を変更しなくてはいけないなどの手間も掛からないため、原因不明のエラーでつまずくこともない。
むしろ現時点でのNature Remoの最大の問題点は、慢性的な品薄状況にあること、と言ってもいいだろう。
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