静岡県浜松市の水産仲卸「海商」は年末の限定商品「対ひとり晩酌用イセエビ」を発売した。
イセエビの刺し身を食べる機会の少ない20~30代の独身男性がターゲット。本物のイセエビを「プラモデル」と見立て、プラモを組み立てる時のようなワクワク感と高級イセエビを1人で食べるという非日常感を大いに楽しんでもらおうと、外箱もプラモデル仕様のデザインにした。
中には、イセエビの外殻と身が1尾分、それに陶器のおちょこ1つがついている。
冷凍で到着するので、ビニールの袋に入れたまま流水に3分浸し、解凍する。袋から出して、さらに冷蔵庫で30-60分入れておく。お酒100CCとあわせた水500CCにさっとくぐらせれば食べられる。
写真のように美しく組み立てる方法も、同封の手順書で丁寧に説明している。「イセエビ初心者でも安心です」と同社東京営業所の担当者。
同社が海鮮物の企画商品を開発するのは初めて。本社がある静岡県浜松市では知られているが、知名度を全国区にする企画商品を開発したいと、東京営業所の20-40代の社員が話し合った。
その一人、20代独身男性が提案したのがイセエビをプラモデルに見立てた商品。静岡は模型製造のシェアが全国でもトップ級の「プラモ王国」でもあり、おもしろい企画だと盛り上がった。「特段、何のマーケティングもしていません」と担当者。
こうしてできた商品の売り文句も、振るっている。
「赤褐色の甲殻防御障壁と硬い殻に覆われた2対の索敵用触角により、高い防御性を持つイセエビはマーケットにて高値で取引されている。よって、民間人居住区域では入手ルートが僅少である。しかし、我らKAISHO-GCFS部隊はイセエビと対峙した際、怯むことなく安全にかつ美しく処理する能力が求められる」
予約開始からほどなく、Twitterで盛り上がった。
価格は、税抜3980円。未開封での冷凍保存なら、2018年3月末までもつ。オンラインショップで予約販売を受け付ける。詳細はこちら。
ハフポスト日本版は、自立した個人の生きかたを特集する企画『#だからひとりが好き』を始めました。
学校や職場などでみんなと一緒でなければいけないという同調圧力に悩んだり、過度にみんなとつながろうとして疲弊したり...。繋がることが奨励され、ひとりで過ごす人は「ぼっち」「非リア」などという言葉とともに、否定的なイメージで語られる風潮もあります。
企画ではみんなと過ごすことと同様に、ひとりで過ごす大切さ(と楽しさ)を伝えていきます。
読者との双方向コミュニケーションを通して「ひとりを肯定する社会」について、みなさんと一緒に考えていきたいと思います。
『だからひとりが好き』Facebookページも開設しました。最新記事や動画をお知らせします。
ハッシュタグ #だからひとりが好き も用意しました。みなさんの体験や思いを聞かせてください。
シェアしたい思いや発信したい声がありましたら、hitori@huffingtonpost.jpにお寄せください。
訂正の連絡はこちら