福島原発3号機 格納容器内部の映像解析を公表

福島原発3号機 格納容器内部の映像解析を公表
東京電力は30日夜、福島第一原発3号機でことし7月に撮影された格納容器内部の映像を解析して公表し、原子炉の真下の構造物などが激しく損傷している状況が改めて明らかになりました。
福島第一原発の1号機から3号機では、格納容器のなかで、溶け落ちた核燃料が構造物と混じり合った「燃料デブリ」と呼ばれる塊になっていると見られ、ことし7月に行われた3号機の調査では、デブリの可能性が高い塊や溶け落ちた核燃料などが付着したと見られる装置などが初めて確認されました。

東京電力は30日夜、調査で撮影された映像を詳しく解析した結果を公表しました。このうち、原子炉の真下の構造物を撮影した映像に写っているのは、原子炉の中で核分裂反応を抑える制御棒を出し入れする筒状の装置で、破損している様子が確認できます。

また、格納容器の底にある原子炉を支えるペデスタルと呼ばれる構造物に沿って原子炉の温度計のケーブルが設置されていますが、そのケーブルが損傷している様子が確認できました。

ケーブルは、1000度以上にならないと溶けないということで、原子炉から落下した高温の燃料などが付着し、損傷した可能性があるということです。

格納容器内部の状況が改めて明らかになったことで、東京電力は格納容器の底の調査をさらに進め、燃料デブリの取り出しにつなげていきたいとしています。
福島原発3号機 格納容器内部の映像解析を公表

福島原発3号機 格納容器内部の映像解析を公表

東京電力は30日夜、福島第一原発3号機でことし7月に撮影された格納容器内部の映像を解析して公表し、原子炉の真下の構造物などが激しく損傷している状況が改めて明らかになりました。

福島第一原発の1号機から3号機では、格納容器のなかで、溶け落ちた核燃料が構造物と混じり合った「燃料デブリ」と呼ばれる塊になっていると見られ、ことし7月に行われた3号機の調査では、デブリの可能性が高い塊や溶け落ちた核燃料などが付着したと見られる装置などが初めて確認されました。

東京電力は30日夜、調査で撮影された映像を詳しく解析した結果を公表しました。このうち、原子炉の真下の構造物を撮影した映像に写っているのは、原子炉の中で核分裂反応を抑える制御棒を出し入れする筒状の装置で、破損している様子が確認できます。

また、格納容器の底にある原子炉を支えるペデスタルと呼ばれる構造物に沿って原子炉の温度計のケーブルが設置されていますが、そのケーブルが損傷している様子が確認できました。

ケーブルは、1000度以上にならないと溶けないということで、原子炉から落下した高温の燃料などが付着し、損傷した可能性があるということです。

格納容器内部の状況が改めて明らかになったことで、東京電力は格納容器の底の調査をさらに進め、燃料デブリの取り出しにつなげていきたいとしています。