【レビュー】 re:Invent 初参加者が 佐々木部長 のサバイバルガイドレビュー&振り返り #reinvent

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対象記事

はじめに

re:Invent へ初参加した私が、準備で参考にしたサバイバルガイドについて、実際のところどうだったの?という点をレビューします。来年以降、re:Invent へ 初参加 する方の参考になれば幸いです。

大前提として、サバイバルガイドにとてつもなく助けられました。 この記事がなかったら、おそらく私はブログを書くどころではなかったでしょう。普段とまったく異なる環境です。事前に準備できるものは少しでも増やして、re:Invent に集中したいですよね。事前の準備で言えば、弊社のバックオフィス及びマーケの方々。おそらく、re:Invent が始まる前も、同じくらい準備が大変だったと思います。約 半年前 から準備していただいていました。このあたりは想像でしか話せない私は多く言及しませんが、「いつのまにこんなもの作ってたんや」と驚いたスカジャンは re:Invent 公式アカウントにツイートされるという反響。そして34人参加という数の暴力。この人数だと国内ツアーでも手配が大変なはずなのに、海外、加えて、単なる旅行ではなく re:Invent への登録や、現地での非公式イベントもあるという変則ツアー。イベントも任意参加のものと、手配して参加するものを区別し、必要に応じて個人の情報を集めるという超難易度です。経験者のメンバーにもモバイルWi-Fiの準備をはじめいろいろと助けてもらいました。ありがとうございました。

参加するまでの大きな流れ

初参加者は、参加するまでが大変です。なぜなら、何をやればいいのか、どこまでやったらいいのか、わからないからです。やることは、お願いされて対応するものと、自分からやることがありますが、だいたい、以下のような流れで進んでいきます。

  • AWS 認定を取得する
  • re:Invent 参加の意思を伝え、許可をもらう
  • パスポートを取得しておく
  • ツアーに登録する。手配していただく方と協力。必要な情報は超速でレスする
  • ESTA に登録する
  • re:Invent サイトへ登録。2017年はこちらでした。
  • 持ち物を準備する
  • セッションを予約する。もしくは、どんなジャンルを攻めるか、あらかじめメンバーと共有する
  • リュックとスーツケースを選ぶ
  • イベントでの注意点

AWS 認定を取得する

re:Invent 参加にあたって必須ではありません。が、あったほうがいいです。理由は以下。

ちなみに弊社ではエンジニアは必須です。

re:Invent 参加の意思を伝え、許可をもらう

がんばってください。

パスポートを取得しておく

特に理由がないなら、10年分を取得しておくと良いです。

ツアーに登録する

たいていの場合、会社でツアーに登録して参加することになると思います。参加者の個人情報が人数分必要になりますので、何か質問をもらったら出来る限り素早く回答しましょう。弊社では Google スプレッドシートを使って個人情報を管理していました。一覧で見られますし、フォーマットをあわせられるので、便利だと思います。

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スプレッドシート利用例。その日誰がどこに行くかの大まかな目安です。

ESTA に登録する

宿泊先のホテルが決まった後は、ESTA に登録します。ESTAは有効期限が2年で、私は直近でグアムへ行ったことがありましたが、流用できるかわからなかったため(宿泊先が違うので)re:Invent のために申請しなおしました。

re:Invent サイトへ登録

イベントが近づくと、AWS がその年の re:Invent 登録サイトを公開します。サイトに登録して、顔写真など個人情報を入力しましょう。このサイトは、AWS が参加者を管理するという目的もありますが、もうひとつ、セッションの予約機能もあります

持ち物を準備する

佐々木がまとめた持ち物リストに対して、実際のところどうだったか、他に必要なものがあるか、後述します。

セッションを予約する

時期が近づくと、re:Invent 登録サイトにセッション情報が公開されていきます。セッションは、「お気に入りに登録」と「予約」ができます。「お気に入りに登録」すると、あとでその一覧を見ることができます。比較検討に使うと良いでしょう。そして「予約」機能ですが、これを行った結果のレスポンスは3つあります。

  • 予約成功(Reserved)
  • 予約成功 (Walk-up)
  • 予約失敗。原因はいろいろありますが、一番多いのはすでに予約しているセッションと時間が重複しているパターンです。

Reserved? Walk-up?

Reserved は、席が確保されている状態です。セッション開始10分前までに行けば確実に座れます。一方 Walk-upは、列にならび、セッション開始10分前から余った席にようやく入れるようになります。つまり、Reserved枠から漏れ、Walk-upになった場合は、なるべく早くセッション会場へ行って並び始めなければなりません。 このシステムを理解しておらず参加断念を余儀なくされたセッションもありました。何が言いたいかというと、参加したいセッションは早い段階で Reserve するのが良いです。定期的にサイトをウォッチしましょう。例として、以下は Walk-up で予約されている状態です。この状態になったら、当日早く行って並ぶしかありません。頑張りましょう。

walkup.png

リュックとスーツケースを選ぶ

持ち物準備で書きます。

イベントでの注意点

実際に私が参加して感じた注意点を書きます。

バス移動は時間がかかる

re:Invent は規模が大きすぎて、今年から複数のホテルで分散してセッションが行われるようになりました。これで発生するのがホテル間の移動です。移動する人が多すぎ、また渋滞などで思うように進まないことが多いです。

  • 時間に余裕をもって行動しましょう。ホテル間の移動時間30分とあれば、1時間は見ておいたほうがいいです
  • そもそも会場移動を出来る限り少なくするという作戦もあります。予約したいセッションと相談してください

スマホが生命線、バッテリーの予備を

このイベントはスマホが生命線です。

  • re:Invent のアプリでセッションを予約したり、セッションの場所を確認する
  • ChatWork でメンバーとやりとりする
  • ChatWork で生存報告
  • ChatWork で自分が書きたいブログを宣言する

とにかく紛失、バッテリー切れに注意してください。モバイルバッテリーの持参を強くおすすめします。

Keynote の日は その日追加されるセッションがあります

re:Invent はだいたい月曜日から始まって、水曜日と木曜日に新サービスなどが発表されるKeynoteがあります。そこで情報が公開されると、一気に未公開だったセッションが開放されます。皆、Reservedの予定を解除して、新しいセッションに予約します。Keynote がある日は、流動的な予定になると考えておいたほうが良いでしょう。

持ち物準備

佐々木が一覧にしたものをレビューしていきます。

  • : なくても特に困らないかも?
  • ★★: あったほうが良い
  • ★★★: 絶対持っていくべき

服装

パーカー ★★★ 暑ければ脱げばいいです。寒いと本当に辛い。
Tシャツ ★★ たしかにたくさんもらえました。2,3枚でよさそうです。
飛行機で羽織るもの ★★★ 飛行機めちゃくちゃ寒いです。下半身と上半身、両方固めてください。
楽なズボン ★★★ ユニクロの楽なやつ使いました。
楽な靴 ★★★ 「別にいらんやろ」ということで持っていかなくて後悔しました。ホテルにスリッパは用意されていません。

手荷物

財布(現地用) ★★ 私は、パスポート、現金ドル、部屋のカードキー、クレカをまとめてポシェットへ入れるようにしました。
財布(国内用) ★★★ 換金したドルをこちらの財布に入れておいて、金庫に保管し、朝、必要な分だけ現金として取り出すのが良いです。
パスポート ★★★ 紛失するととても大変です。家に忘れたらあきらめてください。
Eチケット(印刷) ★★ 電子版でもいけるようですが、あったほうが良いです。
日程表 ★★ 電子版でもいけるようですが、あったほうが良いです。
モバイル充電器(小) ★★★ 絶対にひとつは持っていって下さい。スマホだけでなく、モバイル Wi-Fi にも使います。
充電ケーブル ★★★ 2,3本の冗長構成にしておいたほうが良いです。
カメラ 最近のスマホは十分高性能です。
PC ★★★ ブログをかけなくなるのは致命的。
タブレット ★★ 主に読書用です。
アイマスク ★★ 私は使いました。飛行機で、寝てるところに急に窓が空いて強烈な日差しにさらされることもあるので、あったほうが良いです。
ネックピロー ★★ ふくらませるタイプを持っていきました。かさばらず、快適に眠れ、大変役に立ちました。
のど飴 ★★★ 飛行機、現地ともにとても乾燥します。
マスク ★★★ 主に保湿用として活躍しました。最近は、マスクに保湿剤を挟めるタイプもあり、私はこちらを飛行機で利用しました。喉が一切痛くならずとても快適でした。
名刺 追加 クラスメソッドの名刺は片面が英語仕様になっているので助かりました。

薬など

睡眠導入剤 私は持っていきませんでしたがなんとかなりました。
ロキソプロフェン系 私は持っていきませんでしたが問題ありませんでした。
腹痛薬 ★★★ 行きの飛行機で一回使いました。体内時計のずれで内蔵に負担がかかります。必須です。
胃腸薬 ★★★ 現地では水感覚で昼はコーヒー、夜は酒を飲みます。私は毎日使いました。
カロリミット 特になくても大丈夫です。
化粧水シート 追加 飛行機で長時間移動するので顔が気持ち悪くなります。
ウェットシート 追加 お手拭き、衛生の確保、食後の口拭き、多くの場面で役に立ちます。

スーツケース

フォーマルな服 エンジニアはいらないと思います。せっかくなので最終日にカジノに着て行きましたが、負けました。
電源タップ ★★ あると便利ですが、なくてもなんとかなります。
パジャマ ★★★ 冬仕様のパジャマを持っていってください。ホテルに毛布はありません。
その他下着類 ★★★ 多めに持っていくと良いです。靴下が足りなくなりそうになって焦りました。EXPOのノベルティで配布され、助かりました。
歯ブラシ ★★★ 普段使い慣れているものを使うと良いです。
洗面道具 ★★★ これも、普段使い慣れているものを持っていけば、ストレスを減らせます。
折りたたみ傘 ★★ 今回は使いませんでしたが、あると安心感あるかも。
カゴ だいたいの置き場所を決めておけば散らかしても問題ないです。小物をなくさないようにだけ注意してください。

バッグ・スーツケース

スーツケース

これは、持っていくものが入ればなんでも良いです。航空会社が荷物検査を行うことがあるため、鍵をかけないように注意してください。 スーツケース用のベルトを巻いておくと良いでしょう。飛行機で預けるとき、一定の重量を超えると追加料金を請求されるため、重量をチェックして、重くなりそうであれば別のバッグを用意するなどしてください。

バッグ

これを持っての移動が多くなるため、背負えるリュックサックタイプが良いです。なおかつ、かなり混雑する会場を行き来するため、「手荷物」でリストしたものが入るもので、大きすぎないサイズが理想です。

ウェストポーチ

「大事なものはすべてここにある。ここを死守すればなんとかなる」という場所を確保しましょう。バッグのポケットでも良いですが、体に巻き付けられるポーチをおすすめします。大事なものをおいてある箇所を決めておくことで、紛失の確率を大幅に減らせます。パスポートをポケットに入れておく、ということは一時的でもしないほうが良いです。

FAQ

あらかじめ地図で大まかな位置関係を把握しておいたほうが良い?

必要ありません。 なぜならば、地図で見る印象と、実際のスケールが違いすぎて、事前のイメージが全く役にたたないからです。そして、迷うのは路上ではなくホテル内だからです。英語での道の聞き方を勉強しておいたほうが良いです。逆に、二回目以降の参加の場合は、事前にどこへ移動するかあたりをつけておくのが良いでしょう。

どれくらいドルに換金すれば良い?

2万円分換金すれば十分だと思います。朝食・昼食はだいたいAmazonから提供されるのと、夜も何かしらのイベントがあってそこで食べられるからです。おみやげや、自分で食べた食事代、ベッドメイクのチップ代として使うくらいです。

変な人に絡まれたりしない?

します。 路上で「一緒に写真とろうぜ! Take photos!! 」という誘いは無視してください。高額なチップを要求されます。

まとめ

初参加にあたって必要な流れと、持ち物の振り返りをしました。総じて、「事前準備で、イベントとブログに集中できる環境をできるだけ作り出す」戦略が大事です。それ以外の要素はできるだけ変えないように努力するのが良いと思います。ただでさえ不慣れな海外。飛び交うのは英語ですしね。それでは、素敵な旅になりますよう、いまのうちから来年に向けて準備していきましょう!!

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