この通りに作ってみたら「あ、まあアリかも……」な結果だったことをここに報告しときます。作り方にもよるのか……。
10種類のお茶のラテを試してみた
最近よく見る「ほうじ茶ラテ」。すっかり普通になりつつあるが、これが現れたのってそこそこ最近じゃないか。……と言っても、どの程度最近なのかもよく覚えてない。
日本のお茶のラテでも、抹茶やほうじ茶のラテが売られてるのを見ることはあるが、麦茶や緑茶は見たことがない。 牛乳に合うものが市民権を得ていくようになってるんだろうが、まだあまり知られてないラテがきっとあるはずだ。よし、見つけるか!
島根県生まれ。毛糸を自在に操れる人になりたい。地元に戻ったり上京したりを繰り返してるため、一体どこにいるのか分からないと言われることが多い。プログラマーっぽい仕事が本業。
前の記事:「手放せない渡せない! 渡しそびれ海外土産」 人気記事:「なんでも展開図にできる!「りぼん」組み立て紙ふろくの設計者」 > 個人サイト それにつけてもおやつはきのこ ほうじ茶ラテ 紀元前・紀元後今やスタバでも出てくるようになった「ほうじ茶ラテ」。そもそも昔はそんな飲み物自体なかったはずだが、いつ頃から出現したんだろう。
検索ワードの人気動向が分かる「Google Trends」で「ほうじ茶ラテ」がウェブ検索された履歴を見てみた。(データは2004年以降のが取れる。実際の検索結果のグラフはこちら) 2004~5年ごろ、言葉自体がなかった訳ではない。2010年代に入り、ちょっとは上がるも今と比べるとかなり少なく、急激に上がってきたのはどうやら去年(2016年)の秋だ。
そうか、このころまでそんなに市場に出回ってはなかったのか。ついでに最近、これまでお茶ラテとして先を行ってた「抹茶ラテ」を追い抜いた。(グラフはこちら) ほうじ茶ラテが出てくる以前に、もし「ほうじ茶+牛乳」だなんて聞いたら、多少は驚いてたはずだ。
いや、それどころか「美味しくなさそう」とすら思ったかも……? と、その頃の感覚を思い出そうとしてみたが、そんなことまったく思い出せない。
どういう経緯だったのかわからないが、ほうじ茶ラテは世に出て市民権を得た。こんな風に「知られてないラテ」、「誰にも見つかってないラテ」がきっとまだあるに違いない。この中から探してみよう。
杜仲茶、甜茶、玄米茶、ほうじ茶(一応)、ウコン茶、とうもろこしのひげ茶、ごぼう茶、抹茶入り緑茶、黒烏龍茶、むぎ茶の10種類を集めた
飲み比べ大会をしよう自己判断だけだとどうしても好みによる偏りが出てしまうような……という訳で、今回はデイリーポータルZライターの4名にも判定を協力してもらう。
参加してもらったのがこちら。北向ハナウタさん、江ノ島茂道さん、ネッシーあやこさん
megayaさん、江ノ島茂道さん
今回ちょっと迷ったのが作り方だ。ネットでほうじ茶ラテの作り方を見てたら、
・濃い目のほうじ茶を作ってから牛乳を入れる ・牛乳にそのままほうじ茶を入れて温める(煮出したり、レンジで温めたり) いくつかパターンが出てくる。まあ好きなようにやればいいってことか。 沸騰直前ぐらいまで温めた牛乳を注ぐ
なぜかみんな匂いをかぎ始める
ごぼう茶で「くわっっ」となってた
色の出方が種類によって全然違い、色があまり出てないものもある。やっぱりお湯で濃いめに作ってから牛乳入れた方がよかっただろうか……と進め方に若干の不安を覚えつつも、これでいいのかもしれない。
元のお茶の味を知らない場合もあるので、お湯で出したものも用意した。 ごぼう茶、ウコン茶は色付きがいい
匂いだけだと一番人気なのは「とうもろこしのひげ茶」だ。コーンスープとしてでも出せるのでは……? ぐらいのコーン臭。いや、とうもろこしなんだからこの匂いなのは当然か。
色付きは薄いが匂いはコーンスープ
ここで問題が起きる。「美味しい」が前提だったほうじ茶ラテが美味しくないのだ。ええー、なんでだ……と思ったら、たぶん甘くないからか!
急いでガムシロップを買ってきて入れてみると、おおお……全然ちがう! 一気に美味しくなった。それなら各お茶に対して、砂糖入りを作っておこう。 これで各お茶に対し、「お湯」「牛乳の砂糖入り」「牛乳だけ」の3種類が用意できた
9種類(ほうじ茶以外)のラテを飲んでみよう各自が少しずつ飲み、なんとなく意見を述べたり〇や×を付ける、という雑なルールを設けた。さあ、飲んでもらおう。
飲みつつ感想を述べあう という雑なルールのもと進めていきます
まずは、そんなに可もなく不可もなかったこちらから。
「ふつう」というのは、「飲めるには飲めるけど、自ら進んで飲みたい訳でもなく、まずいわけでもない」と思ってもらえばいい。
ハナウタさんが「麦茶と牛乳、幼少期に混ぜたことがあるけど……それですね……」と唐突に言い出し、みんなから「感想じゃないのかよ」と言われていた。 つぎはクセが強すぎたこちら。 これはもう元々「健康」というカテゴリーのものなので、健康にいいと思えば飲める……という意見もチラホラ出た。「ウコン茶ラテ」は飲酒前に良さそうとは思う。
ごぼう茶にやられる
我々の
様子が
こちら
次は匂いの前評判だけは一番よかった「とうもろこしのひげ茶」と「玄米茶」。
飲んでみると、とうもろこしより玄米のほうが評判が良いが、多少意見はばらけてる。 個人的には「玄米茶ラテ」にポン菓子っぽさを感じた。「玄米を炒る+甘い」という要素は確かにポン菓子とおなじだ。これ、そのうちくるのでは。 (と思ったが、「△」という意見もあるな……。)
つぎは評判がすごくよかったこちら。 鼻炎に甜茶が効くとよく聞くので飲んだことはあったが、今までちょっと苦手としてた。けどこれ、牛乳バージョンはいける!
あまりに普通に美味しいという意見が満場一致すぎたので、牛乳で飲んでる人結構いるのでは。 試しに検索したら、まあまあ市民権を得てる……っぽい? え、もしかしたらわりと知られてる……? 今後の鼻炎対策に一筋の光が見えたところで、ベスト3を発表すると
・甜茶 ・杜仲茶(砂糖入り) ・玄米茶(砂糖入り) となった。この3つは今回余ったお茶のすべてをラテとして消費しようと思うほどには美味しかった。この実験がラテ界の未来に繋がれ……! どこかに届け……! と思う。
この企画が終わってから麦茶の袋を何気なく見てたら、なんと「麦茶ミルク」の作り方が載っており、うわーしまった。みんなに「ナシ」とされた麦茶ラテなのに、ここに公式レシピが!
この通りに作ってみたら「あ、まあアリかも……」な結果だったことをここに報告しときます。作り方にもよるのか……。 お湯で濃く煮出して、牛乳で割って甘くして飲んだ
これも読んでほしい Recommended by |
|
▲デイリーポータルZトップへ |