最近目にした貼り紙が気になったので調べてみたら『つもりちがい10ヶ条』と言われるものでした。
長野県飯田市にある元善光寺のご住職が作られたとされる言葉だそうで、私が知らなかっただけで、職場や登山道など様々な場所に標語として貼られているものだそうです。
今日は『つもりちがい10ヶ条』を繰り返して読んでの考察です。
つもりちがい10ヶ条
一. 高いつもりで 低いのは 教養
二. 低いつもりで 高いのが 気位
三. 深いつもりで 浅いのは 知識
四. 浅いつもりで 深いのが 欲
五. 厚いつもりで 薄いのは 人情
六. 薄いつもりで 厚いのが 面の皮
七. 強いつもりで 弱いのは 根性
八. 弱いつもりで 強いのが 我
九. 多いつもりで 少ないのは 分別
十. 少ないつもりで 多いのが 無駄
自戒をこめて
耳が痛くなる言葉ばかりです。「人生における教訓」と素直に受け止める人が多いのではないでしょうか。
自分を内観するために真逆のことを考えてみるというのも面白いパターンだなと思います。
あくまで個人的な観点なのですが、10個もずらっと並ぶと得も言われぬ圧力みたいなものを感じるので、生真面目な人や繊細な人なら反省しきりになってしまいそうな気がします。
項目番号別に「4と10が特にダメ」という程度に受け止めることにします。
発想の転換
10ヶ条を活かし、「自分で思っている以上にやれている面」に目を向けつつ『逆・つもり違い10ヶ条』を考えました。
「弱いつもりで強いのがスタミナ」とか「浅いつもりで 深いのが思慮」などなど、ポジティブ(?)に自分を励ます言葉に変換してみるとか。
もちろん欠けているものやできていないこと、驕っている部分に目を向けることも必要なのですが、こっちの方が人によっては効果があるかもしれません。
余談
ネットを見ていると
「低いつもりで 高いのが 税金」
「少ないつもりで 多いのが 脂肪」
「厚いつもりで 薄いのは 財布」
とか面白おかしくコメントをしている方も多々。検索している「つもり」が、気づけば10箇条の大喜利の方に夢中になっていました。
私がこの『つもりちがい10ヶ条』の貼り紙を見つけたのが居酒屋のトイレの壁だったというのもどこか妙な話だなと思いつつ、頭の片隅に置いておくことにします。
本日の名言。
君子は泰にして驕らず、小人は驕りて泰ならず。
論語より