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夕張市長の「メロン柄名刺入れ」が全職員に ネットの反響受け

今にも甘い香りが漂ってきそうですが、牛革の匂いです。

北海道夕張市の職員の名刺入れが「夕張メロン柄」のものに変わる、と鈴木直道市長が発表した。

12月1日、市役所であった会見で明らかにした。いったいどういうことなのか。

きっかけは、鈴木市長によるTwitterの投稿だった。

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9月23日、鈴木市長は「名刺入れを新調した」とツイートした。

その色や柄が同市特産の「夕張メロン」をイメージしたものだったため、ツイートはたちまち拡散。2万3000件以上(12月1日現在)リツイートされた。

この名刺入れは、革小物の製作・販売を手がける「andcompany」(東京都台東区)の商品で、その日のうちに完売になった。

市長のツイートによる大反響を受け、同社の大澤慶久社長は「夕張のために貢献したい」と考えた。

夕張市は2006年、財政破綻が明らかになり、再建に向けて邁進している。

新たな名刺入れは、夕張市の魅力発信に少しでも繋がってほしい、との思いが込められる。

夕張市農業協同組合の公認で、内側に夕張メロンの品質を示すシールの模様を刻印。箱は、実際に夕張メロンを入れるダンボールと同じ白色にした。

この日の会見では、まず10個の名刺入れが寄贈された。来年2月上旬に、さらに190個が贈られる。

会見で、大澤社長は「名刺入れは自治体のアピールに繋がると、市長のおかげで気付きました。お礼の気持ちで、寄贈させていただきます」とあいさつ。

鈴木市長は「(夕張メロン柄の)名刺入れは本当にアピール力があり、話が弾む」と感謝し、新たな名刺入れを受け取った。

5万円以上寄付すると、名刺入れと夕張メロン1玉をセットでもらえる。

市企画課によると、計200個の名刺入れは全職員に行き渡る数であり、市の農協職員にも配られる。

冨永啓治・企画課長は、BuzzFeed Newsに「職員の反応はとても良かった。出来が素晴らしい、想像以上におもしろいとの声がありました」と語った。

しかし、現在、職員が使っている名刺入れの中には、パートナーからもらった大切なものもあるかもしれない。強制的に使うことになるのか。

「もちろん強制はしません。そういう職員もいると思いますので、希望を取ります。今回、ありがたい話をいただいたので、多くの職員に使ってほしいです」

鈴木市長のツイートが生んだ善意の寄贈。職員が、この名刺入れを使っていたら、話が弾まざるを得ない。

BuzzFeed Newsは、名刺入れを製作した理由などを聞いた「夕張市長の『メロン柄名刺入れ』が大反響 まさかの品薄状態に」という記事も配信しています。

バズフィード・ジャパン ニュース記者

Kensuke Seyaに連絡する メールアドレス:kensuke.seya@buzzfeed.com.

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