漆増産へ大規模な植樹事業 岩手 二戸

漆増産へ大規模な植樹事業 岩手 二戸
k10011245531_201712041105_201712041106.mp4
国宝など文化財の修復に使う漆の増産に向けて、全国一の漆の産地 岩手県二戸市が来年度、荒廃した森林での過去最大規模の植樹を含めた緊急の整備事業を検討していることがわかりました。
全国一の産地 岩手県二戸市では、年間およそ1トンの漆が採取され、世界遺産や国宝などの文化財の修復に使われていますが、森林の荒廃や採取する職人の減少によって生産量が減っています。

こうした中、文化庁が国の文化財の修復には国産の漆を使うよう通知したことから、来年度以降は需要が急増することが見込まれていて、漆の確保が課題となっています。

このため、二戸市は、来年度の当初予算案に漆の増産に向けた緊急の整備事業の計上を検討していることがわかりました。

具体的には、早急に手入れが必要な荒れた森林を特定し、年間3ヘクタールだった漆の木の植樹を、過去最大規模の最大で15ヘクタールにまで拡大することにしています。

また、土地の所有者の高齢化などを理由に管理が難しくなった樹齢が10年未満の漆の木を、市や職人が連携して管理することで漆の安定供給につなげることにしています。

市はこの事業の予算を計上した来年度の当初予算案を来年開かれる市議会に提案する見通しで、市議会で可決されれば増産に向けた動きが加速することになります。

漆増産へ大規模な植樹事業 岩手 二戸

国宝など文化財の修復に使う漆の増産に向けて、全国一の漆の産地 岩手県二戸市が来年度、荒廃した森林での過去最大規模の植樹を含めた緊急の整備事業を検討していることがわかりました。

全国一の産地 岩手県二戸市では、年間およそ1トンの漆が採取され、世界遺産や国宝などの文化財の修復に使われていますが、森林の荒廃や採取する職人の減少によって生産量が減っています。

こうした中、文化庁が国の文化財の修復には国産の漆を使うよう通知したことから、来年度以降は需要が急増することが見込まれていて、漆の確保が課題となっています。

このため、二戸市は、来年度の当初予算案に漆の増産に向けた緊急の整備事業の計上を検討していることがわかりました。

具体的には、早急に手入れが必要な荒れた森林を特定し、年間3ヘクタールだった漆の木の植樹を、過去最大規模の最大で15ヘクタールにまで拡大することにしています。

また、土地の所有者の高齢化などを理由に管理が難しくなった樹齢が10年未満の漆の木を、市や職人が連携して管理することで漆の安定供給につなげることにしています。

市はこの事業の予算を計上した来年度の当初予算案を来年開かれる市議会に提案する見通しで、市議会で可決されれば増産に向けた動きが加速することになります。