「日本は借金でクビが回らなくなる」は本当か

「国債はどんどん増えている」は大きな誤解だ

筆者は「国債が増え続け、日本はいずれ厳しくなる」という見方に疑問を呈する(写真: Caito / PIXTA)

前回のコラム「『日本は借金まみれ』という人の根本的な誤解」は、過去の記事を人気順に並べた欄を見ていただければわかるとおり、筆者のコラムとしては今年1番読まれたようだ。それだけ、日本の財政問題は読者の方の興味が強いということなのだろう。

日本国内の資金で国債をいつまでファイナンスできるか

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前回の筆者の見方に対しては、以下のような批判的なご意見を頂戴することがある。

「自国通貨建ての日本国債を主に買っているのは国内投資家としても、国債発行残高がどんどん増えている。それは永続しないのではないか」。

このご意見は、政府の負債である国債は、家計・企業などの預金が原資となって日本の金融機関が「資産」として保有していることを、理解したうえでの問いかけである。2017年3月時点での政府負債は1052兆円、家計・企業の預金は1200兆円である。両者を単純に比較するとその差額は150兆円であり、国内の資金で国債がファイナンスされる状況は、相当程度安定的であると筆者は考えている。

「それが永続するか?」と言われると正確に答えるのは難しいが、150兆円の両者の差を考えれば、今後もかなりの長期間にわたり、家計・企業の預金によって国債がファイナンスする安定的な状況は続く可能性が高い。そのため、脱デフレを実現させて、経済状況を最優先させる金融・財政政策をまだ続けることが可能であると筆者は考えている。

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  • NO NAMEaf9115c46bf7
    エコノミストは言ったもん勝ち。結果として日本がどうなっても責任は問われない。
    本が売れればそれでいい。財政問題はとくにそう。
    医者とエコノミストの仕事の共通点と、異なる点を考えてみてほしい。
    ①共通点 :診断(分析)と処方箋(対応策)
    ②異なる点:結果責任を問われるか否か。医者が患者を死なせれば責任を問われかねないが、エコノミストが日本経済を滅茶苦茶にしても責任は問われない。
    up31
    down3
    2017/12/4 10:34
  • NO NAMEc79f9f71fd62
    「家計・企業の預金」と一緒に論じていることだけで胡散臭い。数字だけをとりあげて人間を見ていない。そこから出てくる結論は、財政ファイナンスをどれだけ続けても、いざとなれば踏み倒せるのだから問題はない、その結果国民生活が破壊されても知ったことではない、ということになる。没道義な無責任男である。
    up25
    down7
    2017/12/4 09:02
  • NO NAME085699f1c7ba
    この事故的な説明の理屈はともかく、知りたいのは二つ。

    筆者は25年の経済成長を正しく予想していたかどうか。

    筆者はどうすれば経済が成長して皆が幸せになるか。

    お願いします。
    up30
    down12
    2017/12/4 08:20
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