名古屋市と日本郵便東海支社(愛知県名古屋市)、トヨタ車体(愛知県刈谷市)は6月4日、超小型モビリティの実用性・操作性・安全性などを探るため、集配作業に電気自動車「コムス」4台を導入し、実証実験を開始する。
この実証実験は、国土交通省による「超小型モビリティ認定制度」の認定を受けて実施するもので、超小型モビリティが集配作業用として公道走行するのは全国初。トヨタ車体製「コムス」を超小型モビリティ認定制度保安基準に適合させ集配作業用として活用。市販タイプ(原動機付自転車扱い)の最大積載量は30kgだが、認定制度により本車両(軽自動車扱い)の最大積載量は60kg。走行可能エリアは名古屋市内(高速道路、自動車専用道路を除く)。
試行配備局は、名古屋中央郵便局、昭和郵便局、名古屋北郵便局、名古屋中郵便局。最高速度は60km/h。走行距離は市街地走行で約50km。充電時間は約6時間で満充電。乗車人数は1人。
なお、今回、認定制度の申請については、名古屋市・トヨタ車体・日本郵便の三者で構成する「超小型電気自動車の実証実験に向けた連絡協議会」が行った。また、本実証実験を開始するにあたり、6月4日に名古屋中央郵便局にて出発セレモニーを開催する。
超小型電気自動車の実証実験における役割
(1)名古屋市
- 超小型電気自動車を含めた低公害・低燃費車の周知及び普及促進
- 超小型モビリティ認定制度に関する国土交通省への認定申請および報告
(2)トヨタ車体
- 超小型電気自動車「コムス」の提供
(3)日本郵便
- 超小型電気自動車の運行、管理、日常点検および使用者の安全教育
「超小型モビリティ認定制度」は、国土交通省が超小型電気自動車などについて、一定条件のもと、安全・環境性能が低下しない範囲で車両保安基準を緩和し、公道走行を可能とする認定制度。