過去20年間見るとドイツの株価指数が好調だというエントリを先日書きました。
結構意外だったので、実際に私達が購入できる投資信託やETFでも比較してみようと思い立ったわけです。
ETFでもS&P500連動ETFを凌駕するパフォーマンスを叩き出しているようであれば、投資対象として魅力的じゃん、なにこれ〜という状況を期待していました。
が、結論としては、SPYのパフォーマンスを下回る結果になっていました。。。
EWGについて
ドイツの株式を投資対象とした米国ETFでは、
iShares MSCI Germany ETF (EWG)
という商品が純資産総額でダントツですので、こやつを比較対象とします。
ベンチマークはMSCIドイツインデックスとやらですので、ドイツの株価指数であるDAX30とは異なります。
米国ETFなのでUSドル建てでの運用ということになります。
コヤツを日本から購入するということは、ユーロ建ての株式を運用するドル建てのETFを日本円建てで評価することになるので、なんかもうわけわかんなくなります。
DAX30について
フランクフルト証券取引所で取引されるドイツの主要30銘柄で構成される株価指数だそうです。
構成銘柄には、シーメンス、バイエル、SAP、ダイムラー、アディダス、BMW、ドイツ銀行、ルフトハンザ航空、などなど私でも知っている銘柄がぽろぽろあります。
EWGをDAX30とSPYと比較
はい、こちらです。
- 1997年11月を起点とし20年間の価格推移をプロット
- EWGとSPYはUSドル建て
- DAX30はユーロ建て
- データはYahoo Financeより
これも期間の切り方で見え方が変わりますが、EWGを買うよりSPYを購入するのが至極当然、という感じですね。
EWGがDAX30と大きく乖離している理由は調べきれていませんが、構成銘柄の違いやユーロの為替の影響があると考えられます。
よこしまな思いは捨てて素直にアメリカに投資しなさいと、投資の神様がささやいている気がします。
[追記]EWGをユーロ換算してみた
たけぼうさんからコメントをいただきましたので(コメントありがとうございます)、EWGの価格をユーロにしてから増減を見てみました。
※EUR-USDのデータが1998年からしか見つけられなかったので、1998年1月からの推移です。
EWGをユーロベースで見ると近年の微妙っぷりが消えますね。
米国ETFで投資対象が米国以外だと為替の影響が如実に現れるという実例ですね。
当たりまえか…。