【マンガ】第32話 フリーランスのススメ(その20)~著作権を味方につけろ!(中編)~
『ライフハックで行こう!』、第32話です(第31話はこちら)。
前回から始まった著作権に関するお話。今回はその中編をお送りします――
イラストエージェントの存在
前編で謎だったイラストの無断改変の原因が、今回の中編で明らかになりました。イラストエージェントが僕に無断で制作会社にイラストの著作権を譲渡してしまっていたからだったのです。「そんなことがあるのか?」と思うかもしれませんが、これは僕が実際に経験した嘘偽りのないことなのです。ただ、こうしたずさんで悪質なエージェントはごく一部で、ほとんどのエージェントは良心的で信頼できます。
イラストレーターやイラストレーター志望者でも、意外とイラストエージェントの存在を知らない人もいるので簡単に説明しておくと、イラストを必要としている企業とイラストレーターをマッチングする会社です。イラストレーター側のメリットとしては自分で営業をしなくても仕事が来ることや個人の営業ではリーチできないような大企業やBtoB的なニッチなマーケットからの依頼もあることなどです。また、基本的にエージェントが窓口になってディレクションをしてくれるため、クライアントと直接やり取りをしなくて済むという一方で、エージェントに一定のマージンを取られるため、クライアントから直接依頼される場合よりも報酬額が低いことが多いというデメリットもあります。
僕の場合は、自分で直接営業したり、直接クライアントと関わってディレクション込みで仕事をしたりするのが好きだったので、そういったスタイルをメインにしつつ登録できる範囲でエージェントにも登録し、条件の良い仕事だけ受けるようにしていましたが、「営業やディレクションが苦手」という理由でエージェントからの仕事しか受けない同業者もいるので、どちらが良いというよりは、それぞれのスタイルに合わせて利用していくべきなんだと思います。
なお、多くのエージェントはイラストレーターを登録する際に経験年数・実績・画力等を基準に審査をするので、駆け出しで実績がないイラストレーターでは登録できないことが多く、僕も独立から3〜5年経過した頃に目をつけていたエージェントに登録申請をしていました。そのうち実績を見て関心を持ってくれたエージェントから登録の誘いが来たりして、徐々にエージェント経由の仕事も増えてきたところだったのです。
そんな中で起きた、著作権の無断譲渡という前代未聞のトラブルに、僕がどう立ち向かったのか? その一部始終が次回の後編で明らかになります。お楽しみに!
次回の第33話は12月24日(日曜日)更新予定です!