夜景の撮影はシャッタースピードが遅くなるため、動いてる人間はボヤけて写ります。
レトロな町並みの夜景を撮ったら、時空を旅する人達に思えてきました。
もう少しシャッタースピードを落としてみました。
過去~現在~未来・・・自由にタイムスリップしている人達の魂のように思えてきます。
縦・横・高さの3次元の空間に、時間という座標を加えた4次元の空間が時空・・・
人間の肉体は時間を加えた時空という四次元の世界では物質的なものではなく、魂だけの存在なのかもしれない。
魂は時間も空間も超越し、スぅっと消えて異次元間を自由に旅することができるのかもしれない。
そして私は何故か、敬愛する宮沢賢治の詩を思い出した。
わたくしといふ現象は
仮定された有機交流電燈の
ひとつの青い照明です
(あらゆる透明な幽霊(いうれい)の複合体)
風景やみんなといつしよに
せはしくせはしく明滅しながら
いかにもたしかにともりつづける
因果交流電燈の
ひとつの青い照明です
おれはひとりの修羅なのだ
みなさんの魂や肉体は今どこにいますか?