検証!鈴木信行葛飾区議「梅毒を誰が持ち込んだか、外国人の志那人だよ」示されたデータがデタラメと判明


LINEで送る

検証!鈴木信行葛飾区議「梅毒を誰が持ち込んだか、外国人の志那人だよ」示されたデータがデタラメと判明

写真:鈴木信行葛飾区議ツイッターより

11月の葛飾区議選で当選した鈴木信行区議が、日本国内での梅毒感染者が増加しているニュースを引用し「誰が日本に持ち込んだか分かるじゃん。一番日本に来ている外国人の支那人だよ。」とツイッターに投稿し、多くの批判を浴びている。

「志那人」という呼称については、古くから使われており世界的にもほぼ同音で使われているので問題ないという説と、日本国内においては差別的な意味合いを込めて使用する傾向にあるという説が度々衝突しており今回は言及を避ける。一方で、鈴木信行区議が指摘した「梅毒患者増加と中国からの観光客」との因果関係については、とても精査されたデータに基づいたものとは思えない。

スポンサーリンク

検証 鈴木都議の示したデータは正確か?

鈴木信行区議は、多くの批判を浴びたことに対して、いくつかの論拠を示している。
示された論拠について、中国からの観光客増加と梅毒患者の増加を裏付ける証拠となり得るかを考えてみたが、はっきり言って「根拠薄弱」と言わざるを得ない。

風俗店MGの想像による証言


引用されたリンク先は梅毒に関する歴史と関連知識が中心で、鈴木信行区議の指摘に関するものと言えば「NEWSポストセブン」の記事くらいだ。
20代女性に梅毒激増 中国での大流行と因果関係指摘する声も│NEWSポストセブン
この記事の中で「梅毒激増」の要因として挙げられているのが以下の部分だ。

「梅毒に感染した女の子の話を聞かせてくれた店のマネージャーは、最近、中国人団体客を定期的に受け入れていたためではないかと疑っていました。メニューにない特別サービスを女の子たちに直接、交渉する中国人が多いのですが、高額の割増料金につられてサービスに応じると感染リスクは高まりますよね。彼らは観光旅行中に訪れて中国へ帰るからクレームの入れようもない。原因かと疑いたくなりますよ」(前出・森さん)
 経験から予測している彼らの言葉に、まったく根拠がないわけではない。というのも、現在の中国では梅毒の流行が社会問題化しているからだ。

ここで登場する「店のマネージャー」とは風俗店のマネージャである。このマネージャーのコメントの最後に「原因かと疑いたくなりますよ」と書かれていることから、学術的・統計的な根拠が全くない想像であることは明白である。国内での梅毒感染者数が増加していることで、風俗店従業員の感染も比例して増加するのは不思議なことではなく、それを中国からの観光客からの感染とする根拠は見あたらない。
中国国内で梅毒感染者数が増加しているとは言え、感染者は3000人に1人以下の割合だ。統計的には増加の要因になり得るが、日本人の感染者が増加している以上は、利用の割合が圧倒的に多いと思われる日本人からの感染と考えるのが妥当ではないだろうか。中国→風俗店女性→日本人男性客→男性客のパートナーという流れには無理がある。

訪日数と感染数がリンクしていない


コチラはデータが示されており、もっともらしい。
まず、観光客が2009年(平成21年)に一度下降し、翌年の2010年(平成22年)から増加を始めるているが、梅毒感染者数も2009年(平成21年)に一度下降し、翌年の2010年(平成22年)から増加を始めており一致してしている。
しかし、騙されてはいけない。鈴木信行区議が示している左のグラフは「訪日外客予測」といって世界各地域からの訪日人数を表したもので、中国からの観光客だけを示したものではない。中国からの観光客数は日本政府が発表したものがまとめられている。
鈴木信行葛飾区議  梅毒感染者増「誰が持ち込んだか、外国人の志那人だよ」根拠がイマイチ過ぎて震える
出典:【図解】訪日外国人旅行者数、中国・韓国・台湾・香港の10年間推移を比較してみた ―2016年版 | トラベルボイス
※上側のデータは「前年比」と記載されていますが政府観光局の元データでは「伸率」となっている。

下側のグラフを見ればわかるが、2015年(平成27年)と2016年(平成28年)の観光客激増と感染者数の激増が一致しているだけだ。
根拠ゼロ?鈴木信行葛飾区議「梅毒を誰が持ち込んだか、外国人の志那人だよ」示されたデータも違う
感染者数は2012年(平成24年)から2013年(平成25年)にかけて急激な伸びを見せているが、訪日数の急増はそれより遅い2014年(平成26年)となっている。梅毒感染者数の増加の後に中国からの訪日数が増加しているのだ。専門的な機関の資料でも、中国からの観光客増加との因果関係を断定しているところは見当たらないのは、こういった矛盾が生じているからだろう。
ただし、中国で梅毒感染が増加している以上、訪日客との性接触で感染する可能性が増加していることには違いは無いので、そのあたりの警鐘を鳴らす有識者が出てくることは矛盾していない。

結論

結論として、中国からの観光客増加と梅毒感染の増加をリンクさせる過程で矛盾が生じている。(中国からの訪日増加の前に国内感染が増加している)
梅毒などの感染に注意喚起することと、特定の国や民族を根拠なく危険視しすることとは別問題ということだ。少なくとも梅毒感染に関しては、国籍・性別を問わず適切な防止策を講じる必要があるのだ。
鈴木信行区議の投稿には差別的な意識があったと思わざるを得ない。

掲示板、まとめ転載歓迎(全文転載の場合、冒頭と最後の2か所に出典リンク、URLはテキストではなくリンクで)動画での転載お断り

この記事が気に入ったら「いいね!」をお願いします。

スポンサーリンク

デマ情報速報ドットコム「麻生太郎は嘘つき!安倍晋三記念小学校は朝日新聞が報じてる!」←爆笑www

福島前議員「和田議員と産経と安倍事務所は連動」安倍晋三記念小学院デマの責任を陰謀論で人のせいにする福島前議員「和田議員と産経と安倍事務所は連動」安倍晋三記念小学院デマの責任を陰謀論で人のせいにする

関連記事

  1. 教師が「昆虫ゼリー」を生徒に食わせたようですが・・・

    2014年に書いた記事へのアクセスが急増している。→昆虫ゼリーの真実、人間が食べるのは危険です。…

  2. 民進党公式ツイッターの暴言は「私見」で許されるのか?

    民進党のツイッター公式アカウント民進党(@MinshintoNews)が熊本での地震対応をめぐり、一…

  3. 深刻な資金難!日本共産党が多額の募金を支援者に呼びかけ「どうしても必要、新聞広告費に億単位の資金」

    深刻な資金難!日本共産党が多額の募金を支援者に呼びかけ「どうして…

    深刻な資金難にあえぐ日本共産党が、今度は「新聞広告費」として億単位の募金を党員や支援者に求め…

  4. 自民党より共産党政権を望む人が4%、二択なら共産主義も受け入れ?

    自民党より共産党政権を望む人が4%、二択なら共産主義も受け入れ?…

    9日から一週間、当サイトで行った支持率調査で自民党と共産党の2択で「共産党に政権を任せたい」…

  5. 希望の党共同代表に玉木雄一郎氏「森友・加計問題調査チーム」は玉木氏の獣医師連盟献金問題をどう扱う?

    希望の党共同代表に玉木雄一郎氏「森友・加計問題調査チーム」は玉木…

    希望の党は10日、両院議員総会を開き共同代表選挙の投開票を行い、玉木雄一郎議員が共同代表に選…

  6. 【炎上】「バニラエアが車椅子の客を這いずり上がらせた」と報じられるも当たり屋と判明 netgeek

    netgeekが障害者差別デマ「高額なギャラ要求、車椅子の人は講…

    格安航空会社が、車椅子の男性の補助を認めず、タラップ(搭乗階段)を這って登らされたと朝日新聞…

  7. SEALDs SEALDs_jpn さん Twitter

    SEALDs(シールズ)の粛清がこわくてふるえる。ブロック祭り開…

    もう、どっからどう見ても共産党の下部組織である「SEALDs(シールズ)」が、なんの絡みもないアカウ…

  8. 情報速報ドットコムが報じた稲田疑惑投稿

    左翼発狂中!稲田防衛相「森友学園の顧問弁護士であった事実はない」…

    写真:情報速報ドットコムに掲載された投稿数日前から左翼界隈が徹底的に叩いていた「稲田防衛…




最新の記事

  1. 山尾志桜里の態度が最悪!法務委員会でデートレイプドラッグ被害防止対策質疑中に一切資料を見ず居眠りも
  2. 長崎県平戸市長「市長室で朝日新聞の購読を辞めた、誤報を垂れ流すから」←賞賛の嵐でフォロワー激増中
  3. 大恥!黒川敦彦「加計の単価水増し、原口さんが国会で口火を切った」原口一博「そんなこと言ってません」
  4. 福島前議員「和田議員と産経と安倍事務所は連動」安倍晋三記念小学院デマの責任を陰謀論で人のせいにする
  5. 検証!鈴木信行葛飾区議「梅毒を誰が持ち込んだか、外国人の志那人だよ」示されたデータがデタラメと判明
  6. 速報!小西ひろゆき議員がまた政治資金で自著を260万円分購入、ボールペン字口座もまた政治資金で受講
  7. 本当は怖い鳥取砂丘!ポケモンゲット中に人骨ゲットだぜ!鳥取砂丘人骨ミステリーを覚えているだろうか?
  8. 日本赤軍を支援か?左翼紙社長を逮捕!不当逮捕との声が上がるがテロリスト岡本公三基金の存在が明らかに

▼お問合せ・依頼
support(アットマーク)ksl-live.com




カテゴリー