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「幻想都市・鈴仙編」
玉兎「姫様、はい。みかんむきましたよ。」
姫様「ありがとうイナバ。」
竹林のフローティング・システム。「迷い」の波長をずらして上空に力場を転移させ、永遠亭は空に浮かび上がった。
師匠が考案したそれは、月の技術と輝夜様の能力、そして私の能力を結集させた最大の計画だった。
そして、現在。コタツの暖かさが身に染みる。暖気を封じ込めるというこの考えは本当に素晴らしいと思う。
さながらここに、一つの桃源郷があるのだ。
姫様「イナバ。みかんって一つ一つ食べる?」
玉兎「えっ?」
姫様「一気に二つくらい取って食べるわよね?」
玉兎「え、えー・・・確かにその方が食べ応えがあるかもですね。」
姫様「でしょう。」
玉兎「はい。」
姫様「そうなのよー。」
産業革命で、幻想郷は変わってしまった。師匠は穢れから逃れるという理由で、永遠亭を空に上げた。
しかし、私が思うにそれは表の理由。裏の、本当の理由は幻想郷の大地を、出来るだけ守るためなんじゃないか。
師匠はこうなると分かっていた。でも、止められない事も知っていたんだ。
この何年かで、私たちもここに愛着が湧いていたんだと思う。
この穢れた大地で、共に生きる皆にも。
姫様「でもね。もっと上品にしろと言われたのよ。おしとやかに食えと。」
姫様「どう?みかんをパクパク食べるのは下品か?」
玉兎「え?あー、い、いやその・・・」
姫様「私は月でずっと思ってた。物事はもっと合理的で、稚拙であるべきだってね。」
玉兎「単純に思考せよと?」
姫様「うん。だから今の幻想郷に間違いはないと思うわ。」
玉兎「え??」
姫様「もっと大きな時間で見なさい鈴仙。これは安定した流れの中の、ほんの一瞬に過ぎないわ。その内みかんを一個丸ごとほおばるような事になってもね。」
玉兎「み、みかん・・・?」
姫様「次のみかんを食べるだけ。」
玉兎「次のみかんを・・・?」
姫様「そう。」
玉兎「それってつまり幻想郷が・・・」
姫様「もう一個みかんが食べたい。」
玉兎「えっ?」
姫様「そういうことよ。それだけ。」
玉兎「あ、は、はい、分かりました。ちょっとお待ちを・・・・・・・どうぞ。」
姫様「ありがとう。うん、うむ、うまい。」
玉兎「良かった。」
姫様「いと美味し。」
――――――――――――――――――――――――
コタツにみかんは鉄板だが、いいともとかウチくるを見ながら食べるとなお美味しいと思う。
姫様「ありがとうイナバ。」
竹林のフローティング・システム。「迷い」の波長をずらして上空に力場を転移させ、永遠亭は空に浮かび上がった。
師匠が考案したそれは、月の技術と輝夜様の能力、そして私の能力を結集させた最大の計画だった。
そして、現在。コタツの暖かさが身に染みる。暖気を封じ込めるというこの考えは本当に素晴らしいと思う。
さながらここに、一つの桃源郷があるのだ。
姫様「イナバ。みかんって一つ一つ食べる?」
玉兎「えっ?」
姫様「一気に二つくらい取って食べるわよね?」
玉兎「え、えー・・・確かにその方が食べ応えがあるかもですね。」
姫様「でしょう。」
玉兎「はい。」
姫様「そうなのよー。」
産業革命で、幻想郷は変わってしまった。師匠は穢れから逃れるという理由で、永遠亭を空に上げた。
しかし、私が思うにそれは表の理由。裏の、本当の理由は幻想郷の大地を、出来るだけ守るためなんじゃないか。
師匠はこうなると分かっていた。でも、止められない事も知っていたんだ。
この何年かで、私たちもここに愛着が湧いていたんだと思う。
この穢れた大地で、共に生きる皆にも。
姫様「でもね。もっと上品にしろと言われたのよ。おしとやかに食えと。」
姫様「どう?みかんをパクパク食べるのは下品か?」
玉兎「え?あー、い、いやその・・・」
姫様「私は月でずっと思ってた。物事はもっと合理的で、稚拙であるべきだってね。」
玉兎「単純に思考せよと?」
姫様「うん。だから今の幻想郷に間違いはないと思うわ。」
玉兎「え??」
姫様「もっと大きな時間で見なさい鈴仙。これは安定した流れの中の、ほんの一瞬に過ぎないわ。その内みかんを一個丸ごとほおばるような事になってもね。」
玉兎「み、みかん・・・?」
姫様「次のみかんを食べるだけ。」
玉兎「次のみかんを・・・?」
姫様「そう。」
玉兎「それってつまり幻想郷が・・・」
姫様「もう一個みかんが食べたい。」
玉兎「えっ?」
姫様「そういうことよ。それだけ。」
玉兎「あ、は、はい、分かりました。ちょっとお待ちを・・・・・・・どうぞ。」
姫様「ありがとう。うん、うむ、うまい。」
玉兎「良かった。」
姫様「いと美味し。」
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コタツにみかんは鉄板だが、いいともとかウチくるを見ながら食べるとなお美味しいと思う。
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短編でサクサク読めていいですねぇw
空に上げた空間・・・
コタツでぬくぬくとは素晴らしき空間。
姫様はでかい人物なんだなぁと思いました。