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「幻想都市・天子編」
核エネルギー黎明。
幻想郷が技術革新の波にのまれたのは随分前のことだ。
文明が豊かに、技術が発達していく内、一つの問題が発生する事になる。
妖怪の気まぐれな性質。
それが事態を後戻り出来ない所まで悪化させた。
今や、機械文明に頼らなければいけないほど幻想郷は瓦解している。
とはいえ、その深刻さが露わになる事はない。
全てを受け入れた結果が、今ここにある世界だ。
「これが、全人類の非想天だというのなら・・・」
深く椅子に腰掛けた天人は、神妙な顔で言った。
天人「まったくのナンセンスね。つまらなくもないわ。」
天人「これはね、面倒くさいというのよ。」
「そうですか。」
隣でただイエスマンを演じているのは、竜宮の使いである。
天人「龍神様は何と?」
竜宮の使い「変わりなく。『是非も無し』と。」
天人「面倒くさいものね。下は今、拮抗状態よ。いつ崩れるか知れないわ。」
天人「それを何で私が心配しなきゃいけないわけ?」
竜宮の使い「私もあなたが心配です、総領娘様。」
竜宮の使い「最近、やけにしっかりしてきて。」
天人「・・・つまらなくもない、面倒なボケだわ。」
天人「とにかく・・・動いてみるしかないわね。」
竜宮の使い「まさか、博麗の巫女に?」
天人「アレは博麗霊夢ではない。アレはアレとして行動すべきなのよ。スキマは何を考えてるのかしらないけど。」
竜宮の使い「動くのですか、貴女が?」
天人「え、う、うん・・・え、私ってそんな?」
竜宮の使い「えっ、あ、いえその。」
天人「うん・・・」
竜宮の使い「・・・・・・」
天人「・・・私はね、私が退屈しない世界を欲するだけよ。」
天人「動けば面倒。だがこのまま停滞しても面倒。なら動くしかないでしょう。」
竜宮の使い「受験前の苦学生みたいですね。」
天人「その心得は無かったわね。ただそれは、諦めぬ者の心得。」
天人「それに勉強は面倒だけど、この勉強は新しきものを切り開き、『かつて』を取り戻す尊い戦いよ。」
竜宮の使い「温新知故という事ですかな。」
天人「そんな言葉はない。・・・でも、チャランポランもいいかもね。」
そう言って天子は、ニヤリと笑うのであった。
――――――――――――――――――――――――
これも凄く昔に書いたヤツですが、いいですね天子。昔の俺ナイスチョイス。昔っつってもそんな昔じゃないけど。
結構天子も主人公な感じを漂わせるんですよね、周りに振り回されるというか、うん。
まぁ、もうちょっと俺の勉強が済んでからですね。論語とか故事でも読みますかー。
うーん、めんどくさいなぁ。
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コメント
天子や・・・
名前ではなく、天人など種族名?となってるのがいい味出しているような気がします。
文明が発展するのはいい事だけど、
反面、欠点もあると。
いい感じですねとしか言えない自分の語彙力の低さに絶望しました。
名前ではなく、天人など種族名?となってるのがいい味出しているような気がします。
文明が発展するのはいい事だけど、
反面、欠点もあると。
いい感じですねとしか言えない自分の語彙力の低さに絶望しました。
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「てんこ」じゃないぞこいつ!「てんし」だ!!
いい感じじゃないですかぁ
続きを楽しみにしておりまする