2017.12.03 Sun posted at 10:30 JST
ワシントン(CNN) ロシアによる米大統領選への介入疑惑に絡み、フリン前大統領補佐官(国家安全保障担当)が連邦捜査局(FBI)に虚偽の供述をした罪で訴追されたことを受け、トランプ大統領は2日、ツイッターへの投稿でフリン氏の偽証を知っていたことを示唆した。これに対し、トランプ氏による司法妨害の可能性を改めて指摘する声が上がっている。
フリン氏は政権移行期間中に駐米ロシア大使と接触した件でFBIに虚偽の供述をしたことを認め、ロシア疑惑を捜査するマラー特別検察官に全面協力していることが明らかになった。
トランプ氏はこれについて、「フリン氏は副大統領とFBIにうそをついていたから解任せざるを得なかった」とツイート。「移行期間中の彼の行動は合法的だったのに、うそを認めたことは残念だ。隠すことは何もなかったのに」と書き込んだ。
フリン氏はトランプ政権の発足直後、ロシア大使と接触した事実をペンス副大統領らに隠していたことを理由に事実上解任された。トランプ氏はその後、コミー前FBI長官にフリン氏とロシアの接触に対する捜査を中止するよう要請したことが分かっている。
2日のツイートに対し、民主党議員らが一斉に、トランプ氏は当時から、フリン氏がFBIにうそをついたという重罪を認識していたことになると指摘。これを知りながら捜査中止を求めたとすれば、大統領による司法妨害だと問題視する声が上がった。
トランプ氏は同日、フリン氏がマラー氏の捜査チームに話す内容について心配しているかという記者団の質問に「そんなことはない」と答え、ロシアとの共謀がなかったことは分かっていると繰り返した。
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