父が亡くなった時に相続した土地が田舎にあります。
更地ですが、夏になると雑草が背が高く生えるので、隣の家からクレームが来ます。
蛇や虫がそこから発生して、迷惑だというのです。
そのために地元の業者に依頼して、草刈りをしてもらっています。
その費用も結構かかります。
いつかは売却したいと考えていますが、田舎のことなので、購入する人もいないだろうと諦めています。
大都市にある土地なら価値を生む不動産ですが、田舎だとやっかいな「負動産」でしかありません。
こういうことは、全国的な問題になっていて、よく雑誌等にも載っているものです。
こんな記事を見つけました。
わが家にも不動産ならぬ、「負動産」があった。同居している夫の父が、昭和37年に不動産投資のつもりで、北関東のある県に土地を購入していた。更地のまま55年が経過し、固定資産税は年額1万円弱。安いとは言っても、払い続けているだけのお金だ。
義父の土地を自分がFPという仕事をしていることもあって、中心となって、売却できたケースです。
この記事を読むといくつかのヒントがあるので、参考になります。
売却を考えた相手は、隣の家の人でした。
雑草の草刈りをしてもらっていて、盆暮れにその御礼にしていたので、人間関係があったというのがまずきっかけになりました。
不動産の取引価格の目安となるのは公示価格だが、全国隅々まで値段がついているわけではないので、その場合は固定資産税から割り戻す方法がある。「固定資産税納税通知書」を用意して、固定資産税評価額を0.7で割り戻すと取引価格の目安がわかる。
まず問題となるのは、売却価格ですが、「固定資産税評価額×0.7」は、誰でもできる便利な計算方法のようです。
次に苦労したのが、仲介をする不動産屋さんを見つけることです。
顔見知りだから直接交渉しても良かったのですが、以下のメリットを考えて、不動産屋さんを探しました。
1つは、相手が買う意志がないときに断りやすい。2つ目は、裏のお宅に断られたときに他の買い手を探してもらいたい。3つ目は、買ってもらえることなったときに売買契約の仲介をしてもらいたい。
ですが、地元の不動産屋さんに連絡を取ってみると手数料が安いので、断られました。
それは、「固定資産税評価額×0.7」で計算すると価格は、120万円で、手数料は、5%だから6万円プラス消費税なので、不動産屋さんには、やりたくないようです。
ここで手詰まりになってしまい、FP仲間で不動産コンサルタントをしている友人にアドバイスを求めました。
これまでの経緯を話し、グーグルアースで周辺の航空写真を見て、地続きの土地を持つ人の登記簿などを見ながら、結果的に「裏のお宅に話を持ちかけるのがベストでしょう。裏のお宅と顔見知りの関係で、さらにこの実測図があるならば仲介を立てずに直接取引でいいのでは」とアドバイスを受けた。
結果的にこのアドバイスが進むべき道を示してくれて、結局売却にまで至ったというものです。
いくつかの幸運に恵まれたケースでしょうが、そしがやの場合も売却を試みるきっかけになりそうなヒントを与えてくれたように思います。
関連記事