コインチェック

2017年4月に仮想通貨に関する法律が制定されたことから、日本でも仮想通貨取引を利用する人が急増しました。
その中ではコインチェックやビットフライヤーなどがよく知られています。
しかし、仮想通貨とは言っても投資なので、登録する前にメリットとデメリットの両面を知る必要があります。
そこで今回はコインチェックの実態を細かくご説明させていただきます。

コインチェックとは?

国内でも大手の取引所として知られるコインチェックは、2013年に営業開始しました。
代表の和田晃一良氏はブロックチェーンと金融業の親和性に着目しましたが、2013年といえばあのマウントゴックス事件があった年です。
仮想通貨をビジネスにすることは周囲の反対が厳しかったようですが、エンジニア経験のあるスタッフも次第にブロックチェーンの可能性の大きさに魅せられるようになりました。

国内の取引所としてはいち早くビットコイン決済サービスを開発したり、仮想通貨を利用しての寄付ができるシステムを構築するなど先見性のあるビジネススタイルが人気を集めています。
実際に熊本地震が起こった際には、被災者支援のためにビットコインで寄付を集め話題になりました。
その後2016年3月にイーサリアムの取り扱いを開始して以降は様々な種類の仮想通貨を取引できるようになり、順調に規模を拡大し現在にいたります。

コインチェックのメリットをまとめてみた

コインチェックの最大の特色といえば、まず最初に取り扱い通貨の種類の多さが挙げられます。
ビットコインはもちろんのことアルトコインの取り扱い数は国内トップで、2017年11月17日時点で


コインチェックで使用出来るコイン

・ビットコイン
・ビットコインキャッシュ
・イーサリアム
・イーサリアム クラシック
・リップル
・ライトコイン
・ジーキャッシュ
・ダッシュ
・ネム
・ファクトム
・リスク
・モネロ
・オーガー

など13種類の通貨が購入できます。

今後もどんどん取り扱い銘柄が増える予定なので、複数の通貨に投資したい人にも最適ですね。

その他にも取引画面やアプリの操作がシンプルで分かりやすいため、今まで投資をしたことがない人でも使いやすい工夫がされています。
さらに100万円分までの盗難補償があるため、万が一ハッキングされてウォレットの中身が盗まれてしまっても損失を補償してもらえます。
そのうえ24時間いつでも取引できるため、海外の市場の動きに合わせ柔軟に対応できるのもコインチェックの大きな強みでしょう。

コインチェックはとにかく使いやすい!

コインチェックはユーザー登録からビットコインの購入まで、最短10分で出来るという手軽さが人気です。
取引画面も非常に分かりやすく、パソコンでは各種通貨の相場や売買注文画面、ビットコインの売買版とチャットが表示されているのが特徴です。
つまりチャートの確認・通貨の売買・取引についての相談がひとつの画面で出来るようになっています。

さらにスマホのアプリも感覚的に操作できるので使いやすく、出先でもチャートを見て簡単に取引ができます。
送金や授受のためのQRコードがすぐに作れるので、取引するにあたってスピード感を損なうことはありません。
AndroidとiOSの両方でリリースされているため、どんな機種を持ってても公平に利用できるのが嬉しいですよね。

アルトコインの種類が日本一!アルトコインの購入はコインチェックで

先ほども触れましたが、コインチェックはとにかくアルトコインの種類が豊富です。
全13銘柄の中、イーサリアムクラシック・ジーキャッシュなどの6種類は日本の取引所ではコインチェックだけで購入できます。
時価総額ランキングの上位のアルトコインを中心に取り扱っているため、もちろん投機的なメリットもあります。
世界的に仮想通貨の市場が成長する中で、ビットコイン以外のアルトコインの価格もどんどん上がってきています。
例えばイーサリアムは、JPモルガンなどの世界的な大企業のビジネスシーンで導入され値上がりを続けています。
リップルは全世界で100を超える金融機関で送金に利用されており、日本でも2018年にUFJやみずほのメガバンクが国際送金サービスを開始することから引き続き価格上昇が期待できます。
このようにそれぞれの特徴を持つアルトコインは、ビジネス面でも投資面でも大きな可能性を秘めているため選択肢が多いのは良いですよね。

コインチェックは相場が見やすくチェックが簡単

コインチェックの相場

コインチェックでは相場のチェックがしやすいと評判です。
ログインして取引画面に移ると、ページ上部に通貨の価格と上昇率などの情報がずらっと並んでいます。
その下に取引画面があるので、常に最新の情報を見ながら取引ができるのです。

スマホ用アプリでも相場の一覧は確認できるのですが、さらに便利な方法としてウィジェット追加機能があります。
ウィジェットとはお知らせ機能のようなもので、SNSや天気予報、ニュースアプリの最新の情報が表示される画面のことです。
設定方法は簡単で、ウィジェット画面→編集→ウィジェットを追加→アプリ一覧からコインチェックを選ぶだけ。

お手持ちのスマホで設定しておけば、フリックするだけですぐ最新の価格がチェックできますよ。

コインチェックの注意点を洗い出してみた

見やすいデザインと高い操作性で人気のコインチェックですが、もちろん注意すべき点もあります。

・アルトコインの購入は販売所だけ

仮想通貨を買う機関として、取引所と販売所があります。
取引所は需要と供給さえ合えば希望する額での取引ができ、販売所では即座に希望の通貨が買えるが手数料の割合が高いという違いがあります。
取引所はフリーマーケットや古着屋さん、販売所は最新のアイテムを売るアパレルショップだと考えると分かりやすいかもしれません。
アルトコインの種類が多いコインチェックですが、実はアルトコインは販売所でしか購入できないため1%から7%の手数料がかかってしまうのです。

・新規銘柄が入出金できない場合がある

2017年4月に取引銘柄が5種類増えたのですが、入出金のための対応が遅れてしまい2か月ほどウォレットなどに送金できない状態が続きました。
取引所に保存しておいてもいいのですが、ハッキングなどの問題が起きたときに盗難される可能性もあります。
そのため今後新しい通貨が追加されてもすぐに買わずに、入出金対応してから購入すると良いでしょう。

・コンビニ入金の手数料が高い

コインチェックは、同じく国内最大手の取引所であるビットフライヤーと比べると入金手数料が高く設定されています。
コンビニ・クイック入金は30,000円以下を入金する場合756円、30,000円以上50万円未満の場合は1,000円の手数料が必要です。
ビットフライヤーは1件324円だけで済むため、コインチェックの口座に入金する場合は銀行を利用するのをおすすめします。

相場が他の取引所と違う?チャートの見方

コインチェックで通貨を買おうとした時に、チャートに表示されている価格と実際の金額が違う!と驚いたことがある人、たくさんいると思います。
実はこれは市場が瞬時に変化したわけでも、取引所のエラーでもなくきちんとした理由があるんです。
それはスプレッドという存在です。
簡単に説明すると「取引にかかる手数料」のようなものなのですが、明確に表示されているわけでもなく通貨によっても手数料の割合が異なるため余裕をもった取引が大事です。
短期間で売買を繰り返す時には特に注意しなければなりません、スプレッドだけで損失を出すこともざらにあります。

コインチェックで短期取引をしたい場合は、パソコンから操作するのがおすすめです。

パソコンの取引画面に採用されているローソク足チャートは、取引量が多い時点が長く表示されているため比較的売買のタイミングがつかみやすいからです。
スマホで取引をする場合は、購入確定する前の画面で金額を確認するクセをつけましょう。

手数料が他の取引所と比較すると若干高い?手数料一覧

先ほども軽く触れましたが、コインチェックは手数料が高いとよく言われています。
コインチェックの口座に日本円を入れる方法は4つあり、必要な手数料は()内に記載しています。

コインチェックの手数料

・銀行振込(無料/銀行への振込手数料だけ) 
・ドル入金(振込手数料と別途25ドルが必要)
・コンビニ/クイック入金(~3万円:756円、3~50万円:1000円)

さらに仮想通貨を使っての高速入金は0.02BTCがかかります。
相場によってはかなり高くなるため、タイミングを見計らうのが大切です。
取引にかかるスプレッドも市場や銘柄によって変化するため、短期取引をしたい場合は手数料無料キャンペーンが行われている時期を狙うとコストを抑えることが出来ます。

本人確認は早めに行おう。

コインチェックに登録が完了したら、すぐに本人確認の手続きを行いましょう。
2017年4月に法律が制定されてから、犯罪防止のために本人確認が義務付けられています。
SMSで電話番号を認証し、名前や住所などの情報を記入します。
その後は身分証明書の写真と顔がわかる自撮り写真をアップロードして完了です。
2~4日ほどすれば自宅に本人確認のハガキが届きます。
通常の郵便と違って、本人確認のハガキは直接受け取らなければなりません。
1週間以上受け取り確認ができないと本人確認として認められないケースもあるため、余裕のある時期に行いましょう。

二段階認証は必須!ブラウザにパスワードを保存は絶対にしない

仮想通貨取引はネットワーク上で行われているため、常にハッカーに狙われている可能性があります。
実際に世界各国で取引所に保管していた通貨を盗まれたという例が多発しています。
お隣の韓国では北朝鮮の工作員によってウォレットがハッキングされた事例も報告されています。
かならず取引を行う前に2段階認証をして、セキュリティを強化しましょう。
コインチェックの盗難補償システムも、2段階補償を行うことが条件とされいます。
Googleが提供しているAuthenticatorという認証システムアプリを入れて、パソコンで2段階認証の設定をします。
QRコードが表示されるので、Authenticatorで読み取ると認証コードの6桁の数字が表示されます。
その数字をパソコンの取引画面に入力すれば設定完了です。
また、スマホを複数持っている人やタブレットなどを併用している人は、紛失したときにもう1つの端末で対応できるように2台とも2段階認証を設定しておくことが重要です。
面倒かもしれませんが、安全な取引やもしもの時のための対策がアプリを使って1分足らずで出来ることを思えば、安いものではないでしょうか。

SNSアカウントでの登録は行わない

コインチェックではフェイスブックのアカウントがあれば簡単に登録できます。
しかし、セキュリティの面からみると大変危険なリスクがあるためおすすめできません。
なぜかというとSNSでもしウイルスを踏んだり、ハッキングされたら取引所のウォレットを盗むことも簡単に出来てしまうからです。
少し前にLINE乗っ取りが流行ったりしましたよね、そんな感じでふとした事がきっかけであなたの資産が危険にさらされる恐れがあるのです。

コインチェックに限らず、仮想通貨取引所を利用するときは必ず専用のメールアドレスと複雑な組み合わせのパスワードを用意してからにしましょう。
大きな金額を取引する予定があるならなおさらセキュリティ対策は必要です。

チャット機能を利用する上で大切なこと

コインチェックの取引画面にはチャット機能が備わっています。
これはSNSと連動させず、コインチェック内のユーザーだけで情報交換できるサービスなのですが使用する際には以下の2点に気を付けて下さい。

  • ・間に受けすぎない事
  • ・リンク先は絶対に踏まない事

まず最初の真に受けすぎない事についてですが、ユーザーの中には嘘の情報を発信したり、内実のない宣伝目的の人も多くいます。
情報を拾うのは大切ですが、むやみに売買を煽るような内容は大半が偽物だと思ってスルーしたほうが安全です。

次のリンク先は絶対に踏まない事については、ハッキングするためのウイルスをURLで送る人がたくさんいるためどんなにお得な情報の見出しがついていても絶対に踏んではいけません。

「無料でビットコインがもらえる」「損しない投資法」など、目を引くフレーズで送られてきますが無視することにしましょう。

分かっていても、パソコンからだと1クリックでURL先に飛んでしまうため誤操作などないように注意が必要です。

コインチェック運営側も事態を重く受け止め、2017年6月にルールを改定しました。
多少改善はされたようですが、自己防衛が一番大切ですね。