天才伊藤浩士先生の末の世の憂鬱ブログ

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 ポツダム宣言では、日本の領土は本州、北海道、九州、四国の四つの島と、四つの島に付属する小島となっています。ポツダム宣言は日本の戦後の出発点というべきものであり、日本はポツダム宣言を受諾していますから、これをなかったことにはできません。

 そこが大事なのであり、戦前の歴史でこうだったああだったという話は、ポツダム宣言の受諾によってすべてが無効になっています。ポツダム宣言で日本領と認められていれば日本領であり、認められていなければ日本領ではない、とても分かり易い話なのですが、それをあとからごちゃごちゃ言って、例外を設けて領土権を主張しようというのが、戦後の日本のやり方でした。

 地図では上の右端に描かれているからあまり感じないが、クナシル島、イトゥルップ島は大きな島なのだ、それを奪われたままにしておいて良いのか、などと言う人たちがいますが、大きな島であれば四つの島に付属する小島には含まれず、日本には領土権はないことになります。サンフランシスコ講和条約でもクリル列島は放棄しています。

 それを指摘されると、この島は北海道に付属している、サンフランシスコ平和条約で放棄したのはウループ島以北だと言い出します。

 地理的に付属していればそっちのもだという理屈であれば、釣魚島は琉球海溝の向こう側で大陸棚上にあり台湾に付属しているのですが、これに対しては沖縄返還後は実効支配をしてきたから日本のものであることは明白だとしています。

 付属と実効支配が領土の条件かと思うと、独島の話になると、隠岐よりも鬱陵島に近く、韓国が実効支配をしているにも関わらず、歴史的に日本の領土だと言い出します。

 つまり日本は、この条件を満たせば領土であるとする明確で合理的な基準をあえて設けることなく、ポツダム宣言でいうところの小島など関係ない、大きくても地理的に北海道に付属しているから日本のもの、地理的に台湾に付属していることなんて関係ない、日本が実効支配しているから日本のもの、長年に渡る韓国の実効支配なんて関係ない歴史的に日本のもの、といったかたちで場所によって主張をご都合主義的に変えているのです。

 こういう日本のやり方は批判されて当然だと思いますが、今の日本では、このご都合主義を指摘する声は上がらず、逆に日本人である限り日本の領土に関する主張は全て正しいと信じるべきだ、といった議論が絶対正義のような顔をしてまかり通っています。

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