財テクが「罪テク」に 損失処理に10年
バブルとその余波(3)

平成の30年
2017/12/2 2:00
情報元
日本経済新聞 電子版
保存
共有
その他

 1989年12月26日。日経平均株価が3万8915円の史上最高値を付ける3日前に大蔵省が1つの通達を出した。そして、バブルを膨らませた企業の運用マネーが損失の温床に変わり、「財テク」の本質が市場を踏みつけにした「罪テク」だったことが明らかになる。歯車の逆回転が始まった……。

 通称「角谷通達」。時の大蔵省証券局長の名を冠しこう呼ばれる文書は、証券会社の営業の武器だった一任運用「営業特金」の解消を求…

[有料会員限定] この記事は会員限定です。電子版に登録すると続きをお読みいただけます。

電子版トップ

企業・業界をもっと詳しく

企業がわかる。業界がみえる。ニュースとデータをまとめてチェック!



日本経済新聞社の関連サイト

日経IDの関連サイト

日本経済新聞 関連情報