こんにちは、丸の内OLの玲奈(@reinabb3)です!(•̤̀ᵕ•̤́๑)
昨日、国税庁から仮想通貨にかかる税金についての解説が出ましたね!
今日は、2017年も残すところわずかなので、仮想通貨にかかる税金の確定申告についてまとめてみます。
仮想通貨にかかる税金の確定申告って?
仮想通貨取引で20万円を超える利益を得た方は、2018年3月15日までに確定申告が必要なことはご存じの方が多いと思います(◍ ´꒳` ◍)
初めての確定申告にビビっている方も多いのではないでしょうか?
しかし、ビビっているからといって確定申告しないのは絶対にNGです。
取引所のアカウントを作るときに免許証などの本人確認書類を提出したことは覚えていますか?
税務署は把握しようと思えば、銀行口座の履歴や取引所の取引記録の開示請求までできてしまいます。
バレないだろうと思って申告せずに、後でみなさんが後悔することの無いようにこの記事を書きます。
▽脱税を摘発された方のブログです(((;꒪ꈊ꒪;)))
玲奈は会社で法人の税金申告を担当しています。
また、税理士試験の所得税法科目に合格しているので、知っている範囲の知識で記事を書いてみることにします(∩❛ڡ❛∩)
一生懸命説明していきますが、間違いがあればご指摘ください。
なお今回は玲奈と同じような、サラリーマンの方が仮想通貨投資で20万円を超える利益を得たようなケースの申告についてのみ説明しています。
マイニングで得たビットコインを事業所得として計上する場合や、トレード用に法人を立ち上げ利益を法人の所得として計上しているような方は対象としていません。
確定申告にかかる前提のご説明
今回ご説明させていただく確定申告は、以下のケースを想定しています。
いずれも期間としては2017年1月1日~2017年12月31日の所得についてです(*⁰▿⁰*)
- サラリーマンとして勤務し、給与所得がある。
- 仮想通貨取引から20万円を超える雑所得を得た。
- 会社の年末調整で配偶者控除や扶養者控除および保険の調整を実施済み。
- 不動産所得や事業所得などの所得は一切なく、給与所得および雑所得のみである。
確定申告の手続きの概要や流れは?
確定申告の概要
所得税及び復興特別所得税の確定申告は、毎年1月1日から12月31日までの1年間に生じた全ての所得の金額とそれに対する所得税及び復興特別所得税の額を計算し、申告期限までに確定申告書を提出して、源泉徴収された税金や予定納税で納めた税金などとの過不足を精算する手続です。
、、、よくわかりませんね(¯―¯٥)
簡単に言うと、一年間の全ての所得を計算し、それにかかる税金を改めて計算しなおして、過不足を精算するための手続きです。
- 一年間の全所得にかかる税金>源泉徴収税額 →追加納税(追加で払う)
- 一年間の全所得にかかる税金<源泉徴収税額 →税金還付(戻ってくる)
①の追加納税か②の税金還付の2パターンしかないのですが、今回は仮想通貨取引で20万円を超える利益が出たので、基本的には①の追加納税になります。
確定申告の対象者は?
確定申告対象者は様々なケースがありますが、今回は給与所得がある方に限った説明に限定します。
給与所得がある方
- 給与の年間収入金額が2,000万円を超える方
- 給与を1か所から受けていて、かつ、その給与の金額が源泉徴収の対象となる場合において、各種の所得金額(給与所得、退職所得を除く。)の合計額が20万円を超える方
- 給与を2か所以上から受けていて、かつ、その給与の金額が源泉徴収の対象となる場合において、年末調整をされなかった給与の収入金額と、各種の所得金額(給与所得、退職所得を除く。)との合計額が20万円を超える方 など
みなさんは仮想通貨取引で20万円超の雑所得があるので、②のケースに該当するので確定申告義務が生じているのです。
確定申告の期間は?
確定申告の期間は2018年2月16日(金)〜2018年3月15日(木)です。
2017年1月1日~2017年12月31日の全所得を集計し、上記期間内に確定申告をする必要があります。
確定申告の流れは?
確定申告の一連の流れはざっくりこんな感じです٩( ´◡` )۶
- 確定申告に必要な書類を準備する
- 申告書を作成し、①の必要書類と一緒に提出をする
- 追加で納税をするor税金還付を受ける
それではそれぞれの項目に分けてご説明していきます。
確定申告に必要な書類を準備する
確定申告には以下のような書類が必要です( •̀ .̫ •́ )✧
- 会社からの源泉徴収票
- 仮想通貨取引に係る雑所得の計算明細書
- マイナンバー確認書類
- 免許証や保険証などの本人確認書類
※配偶者控除や保険料の控除を受ける場合には支払額などの証明書が必要ですが、既に年末調整の際に給与所得から控除を受けている場合は不要です。
※医療費控除、寄付金控除、住宅ローン控除などを受ける場合は上記に追加してそれぞれの領収書等が必要です。
仮想通貨取引に係る雑所得の計算明細書の準備
みなさんが最も頭を悩ませているのは、2.仮想通貨取引に係る雑所得の計算明細書をどのように作成するかということだと思います(・ω・`*)
これについては玲奈も以前からツールの必要性についてツイートしていました。
仮想通貨の税務問題を解決する「Guardian」がスタートすることになりました。
これは、仮想通貨取引に係る雑所得の計算明細書の準備を含めて実際の申告作業を代行してくれる税理士を紹介するサービスです。
紹介をうける税理士もGuardianのシステムを使うことで仮想通貨取引にかかる所得の計算が簡単に行えるまさにWIN-WINな仕組みを目指しているようです。
しかし、実際には税理士にお願いするとなるとお金もかかるので抵抗がある方も多いと思います。
実際、玲奈は計算ができないので、12月中に全ての仮想通貨を売却した上で、銀行に送金し原資60万円との差額とアフィリエイトで得たお金の合計を雑所得として申告するつもりです(oдolll)
取引明細の作成は面倒なので、とりあえず取引所銀行の入出金明細を用意するつもりです。
案外知られていないのですが、雑所得には添付書類の義務がないのです。
だから原則的には2.仮想通貨取引に係る雑所得の計算明細書の提出義務はないのです。
かといって実態と異なる申告をして調査で指摘を受けた場合は自己責任です( ✖ ਊ ✖)
申告書等の作成と提出
確定申告書の種類
個人の確定申告書は「確定申告書A」と「確定申告書B」の2パターンが存在します。
「確定申告書A」は、所得の種類が給与所得や公的年金等・その他の雑所得、 配当所得、一時所得のみで、なおかつ予定納税のない方が利用できます。
ちなみに予定納税とは、前年の所得税が15万円以上だった場合に納めることになる前払いの税金です。
「確定申告書B」は、所得の種類に関わらず誰でも使用できる確定申告書で、個人事業主が使います。
みなさんは確定申告書Aを使いましょう╰(・◡・╰)
確定申告書の見方
それでは確定申告書Aを見てみましょう。
確定申告書Aのフォーマットはこちらから取得できます。
仮想通貨取引にかかる所得は、ウ:雑その他と②:雑の欄に記入します。
その他、アと①の給与の欄や⑥~⑮までの控除額は源泉徴収票から転記し、⑱医療費控除や⑲寄付金控除 がある場合は領収書から計算し転記します。
後は速算表を見て㉒の税額を計算します。
その後㉟で源泉復興所得税を計算し、 ㊳の源泉徴収税額と支払うべき税金(国税と源泉復興所得税の合計)を比べます。
支払うべき税金がおおければ㊴「納める税金」に差額を記入し、源泉徴収税額が多ければ㊵「還付される税金」に差額を記入しますෆ◕ㅂ◕ෆ
記載例はこちらを参照ください。
確定申告書の作成
確定申告書Aの見方を説明しましたが、こんなの書けないよと思った人も多いと思います!
安心してください、個人の確定申告書は手書きで電卓を叩いて計算する必要はありません。
国税庁のHPの確定申告書等作成コーナーにアクセスして、ガイダンスの通りに入力していけば確定申告書Aを作成することができます(*´◒`*)
ガイダンス通りに入力して終わったら印刷して税務署に提出しに行くだけです。
確定申告書作成手順
今回は以下の条件で申告書を作成してみます。
- サラリーマンとして勤務し、給与所得が額面600万円、源泉徴収額が25万円。
- 仮想通貨取引で80万円の利益と、アフィリエイト報酬で20万円の雑所得を得た。
- 会社の年末調整で配偶者控除や扶養者控除および保険の調整を実施済み。
- 不動産所得や事業所得などの所得は一切なく、給与所得および雑所得のみ。
確定申告書等作成コーナーにアクセスし、[申告書 作成開始]をクリックします。
税務署へ申告書を提出する方法を選択します。
国税局が推進しているe-Taxですが利用条件が厳しく結局使えないので、[書面提出]をおすすめします。
作成した申告書はPDF形式で保存できるので、家にプリンターがなくても、コンビニプリントをすることができるのでご安心ください(*´ڡ`●)
今回は、雑所得を申告するので[所得税 コーナーへ]をクリックします。
入力方法の選択では、(全ての所得対応)の方法を選びます。
再度、申告書の提出方法を聞かれるので、[印刷して税務署に提出する]を選択します。
雑所得のみの申請の場合は②のタブを選択すると、不要な項目がわかりやすいので迷わずに入力することができます!
医療費控除などを申請する方は、 ①を使ってください。
まず、[給与]クリックし、給与所得を入力していきます。
給与所得は、源泉徴収票を見ながら、該当する項目を転載していきます。
次に、雑の[その他]をクリックし、雑所得を入力していきます。
個人年金以外の雑所得の項目に、仮想通貨で得た利益やアフィリエイトで得た収入を入力します。
種目や名称、場所を入力する欄があるので、以下のように記入しました。
以上で入力が完了し、自動で納税額が算出されます。
ポップアップでも納税額を教えてくれます٩꒰。•◡•。꒱۶
その後、住所や氏名、マイナンバーなどを入力し、印刷画面に移ります。
作成した申告書はPDF形式で保存されるので、家にプリンターがなくても、コンビニ印刷することもできます!
仮想通貨での利益を会社にばれたくない方は、住民税の徴収方法は[自分で納付]に◯をつけて提出しましょう。
確定申告書の提出
確定申告書の提出は3つの方法があります。
1.管轄の税務署へ行って確定申告書類を提出する
確定申告書を作ってから提出だけ方法もありますが、税務署に設置したPCから税務署職員と一緒に申告書を作成する相談会も確定申告の時期には実施されます。
しかし、確定申告の時期は税務署が込むので、家で作ってから提出だけ税務署に行くのがいいと思います(;´Д`)ノ
2.税務署へ郵便で確定申告書類を送る
郵送で送る場合の税務署の住所はこちらからご確認ください。
3.e-Taxで確定申告する
e-Taxを使えば、確定申告書の作成から提出まで全てインターネットできるので便利ですが、事前申請が必要な上に、国が提供するサービスだけあって使いづらいです。
e-Taxは確定申告初心者の方やパソコンが苦手な方にはおすすめできません(。>д<)
税金はどうやって支払えばいいの?
支払うべき税金の金額が確定しましたが、どのように払えばよいのでしょうか?
税金の支払い方法は4通りあります。
- 指定した金融機関の口座から振替納税する
- インターネットを利用して電子納税する
- 現金で納付する
- クレジットカードで納付する
この中では、税務署に申告書を提出しに行った際に納付書を自分で記入し、その場で現金で払うか、あとでクレジットカードで払うやり方が一般的だと思いますʕ•̀ω•́ʔ✧
税金の納付方法について詳しくはこちらを参照してください。
今回は国税の支払いについてまとめていますが、住民税などの地方税は国税の申告額を基に税額が計算されて家に納付書が送られてくるのでそれに基づいて支払うだけです。
特にこちらで計算する必要はありません。
確定申告について玲奈が思うこと
実は玲奈も今年初めて確定申告に挑戦します!(∪´>‿<`)
これまでは会社の年末調整に頼りっきりでしたが、今年は初めて副業で利益が出たので焦って確定申告の勉強をしています。
今回は勉強したことをみなさんにシェアするために記事を書きました。
なお、質問は一切受け付けておりません。
個々個別の申告事例に対してアドバイスをすると税理士法違反になるからです(笑)
確定申告に関する質問は二匹目のヒヨコさん(@2nd_chick )か大河内薫さん(@k_art_u )にお願いします。
玲奈も仮想通貨取引にかかる税金の基礎的な考え方については、記事を書いているので見てみてください。
仮想通貨を買う前に必ず読んでください
玲奈おすすめの取引所