第1回大会で、金沢駅の鼓門前を走るランナー=2015年11月15日
金沢マラソン組織委員会は、来年10月28日の第4回大会で金沢駅の鼓門前を通るコースの復活を検討する。金沢の象徴である鼓門を第1回大会以来、3年ぶりにコースに戻すことで、大会の魅力をさらに高めるとともに、ランナーから不評だった35キロすぎの金石街道の折り返し区間を解消する。
1日に金沢市の金沢東急ホテルで開かれた組織委の会合で報告された。
第1回大会は午前9時にしいのき迎賓館前の広坂通りをスタートし、武蔵交差点を金沢駅へ直進、鼓門前で折り返し、武蔵交差点から香林坊・片町に向かうコースだった。
しかし午前10時すぎまで、まちなかの交通規制が続き、周辺道路に混雑が生じたため、第2、3回大会は武蔵交差点―金沢駅間をコースから外し、武蔵交差点から香林坊・片町に向かうコースで行われた。新たに後半の金石街道に約1キロの折り返し区間が設けられた。
10月29日の第3回大会終了後、ランナーから「後半の折り返しは精神的にきつい」との感想が相次いだ。鼓門は、第3回大会のポスターやTシャツなどのグッズの意匠に採用されており、「鼓門前がコースになく寂しかった」との意見も寄せられた。