仕事の肩書きは人間界で
否応無しに背負って
歩いていると思いますが家では
肩書きを自由自在に変えています。
私はストレス生活で
やりきれなくなった時期に
喫茶店で「エア離婚」しました。
主人は私の「エア離婚宣言」を
上の空で聞いていて、
ウインナコーヒーかなにかを
美味しそうに飲んでいました。
夫を3年間ほど「愛人」と
思い込んで生活し
非常に楽しい日々を送りました。
その愛人生活は3年で飽きました。
そのあとは主人を
「インテリア」と思い込んで
猫にひっかかれた手の傷が
雰囲気があるなど称賛してみたり
迷走しました。
「夫」「主人」「父親」というと
こうすべきだとどこかで縛られ
「旦那」は落語が頭に流れ、
「つれあい」は歌謡曲が流れ
集中できません。
今は「謎の男」という
肩書きで認識しています。
「謎」は明らかになった
瞬間つまらなくなります。
なるべく謎めいてさまよって
いてほしいと思っています。
女同士だったらここでは
こう言ってくれるだろうと
共感を期待できる会話でも
自分の考えなど熱弁している
主人は「謎」そのものです。
私の肩書きは
「さまよう中年女」か
「ひき肉さげて仔猫を拾った女」を
愛用していますが
そのような肩書きを引きずって
帰ると「謎の男」が暮らしています。
夜、「謎の男」がおせんべいを
くれました。
そして去って行きました。
そのあと「謎の男」は
子どもにもおせんべいを
渡していました。
「みかんもちょうだい」と言われ
みかんも取りに行っていました。
謎めいた行動を毎日しています。
それを観察して生活しています。
「謎の男」のチャームポイントは
「曲げたくても曲がらないところ」
です。
私は「謎の男」との
いさかいのおかげで
「家族みんなで価値観を揃える」
「同じ目標に向かう」
「いつでも仲良し」の幻想を
バッサリ捨てられました。
価値観、趣味、お金の使い方、
生活スタイルの違う相手と
おだやかに意見を交換するつもりが
途中でムキになって喧嘩して泣き
そのあと恥ずかしくなって
「平和」に向けて戦略を練り、
試行錯誤していく過程は
楽しく、苦しく、
色鮮やかに輝いていることを
何年もかけて知ることができました。
キラキラ情報に溢れる
「イクメン」「ハイスペック」
「非の打ち所のない父親」より
打ったらいろいろ音がなる
「謎の男」に
1番美味しそうなみかんを
渡したくなります。
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遊びに来てくださる皆様のおかげで
「本」ができました。
ありがとうございます!
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10
素敵ですね。。。
肩書き、、、変えて見てみるのも、1つですね!
勉強になります。
ホワイトオパール
2017-12-02 09:59:10
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