株の売買で利益を出すためには、当然ですが株価の低い時に購入し、高い時に売却する必要がありますよね。
そのためには常日頃から株の相場をチェックしておく必要があります。
でも単純に株価を眺めていても、株価がこれから上がっていくのか、下がるのか予想することはやはり難しいものです。
株式相場の急落や急騰があった時に、これを事前に知っていれば!と悔しく思ったことが一度ならずあるかと思います。
でも、実は株式相場の国内外のいくつかの重要な指標をチェックしていれば、株価の上下をある程度事前に予想することができるのです。
また相場の分析方法を学んでおけば、これから株価が上昇するのか、下落するのかをある程度予想することができます。
それでは、まず株式相場をリアルタイムに確認できる便利なサイトと、重要な指標を確認できるサイトをご紹介していきます。
株の相場について知りたい方のご参考になれば幸いです。
目次 [非表示]
- 1、株式相場をチェックできるおすすめのサイト7選
- 2、株式相場を予想するのに役立つ指標はここでチェックできる!
- 3、その他の相場予想に参考になるおすすめサイト
- 4、株の相場を予測して具体的な銘柄を選ぶプロセス
- 5、株式相場のサイクルから投資戦略を決める
- 6、具体的に投資する銘柄を決める(個別の銘柄の状況)〜ファンダメンタル分析とテクニカル分析〜
- 7、ファンダメンタルズ分析で投資する銘柄を決める
- 8、テクニカル分析で投資する銘柄を選ぶ
- 9、テクニカル分析の手法その1 〜ローソク足〜
- 10、テクニカル分析の手法その2 〜移動平行線〜
- 11、テクニカル分析の手法その3 〜一目均衡表〜
- 12、テクニカル分析の手法その4 〜ボリンジャーバンド〜
- 13、テクニカル分析の手法その5 〜MACD〜
- 14、テクニカル分析の手法その6 〜RSI〜
- 15、テクニカル分析の手法その7 〜ストキャスティクス〜
- まとめ
1、株式相場をチェックできるおすすめのサイト7選
まず、リアルタイムで株式相場をチェックできるおすすめサイトを7つご紹介していきます。
(1)野村証券株価検索
http://www.nomura.co.jp/retail/stock/stock_search/
ログイン無しで無料で株の相場を検索できます。
銘柄名、銘柄コードを入力して検索できるほか、業種を指定しての検索、企業名での検索もできます。
また株主優待がある銘柄の検索も可能です。
日経平均、TOPIXなどの国内主要指数なども見ることができます。
ただし全てのデータはリアルタイムでなく20分遅れで表示されます。
口座を開設しログインすると高性能な取引ツールでリアルタイムの株価を見ることができます。
スマートフォン、タブレット向けの取引アプリもあり口座を開設していなくても、株価検索などの一部の機能は利用可能です。
iPhoneの場合はApple Storeで、Androidの場合はPlayストアで「野村株アプリ」と検索してダウンロードしてください。
(2)楽天証券
ログイン無しで国内の株式の相場を検索できます。
銘柄、銘柄コードでの検索だけでなく市場、業種を絞っての検索が可能です。
国内株式のみならず米国株式、中国株式、アセアン株式の検索も可能です。
株価のデータは20分遅れのデータですが、楽天証券に口座を開設すれば「マーケットスピード」という高性能なオンライントレードツールが利用可能です。リアルタイムの株価のチェックはもちろん、様々な売買ツールも利用できます。
モバイル向けのトレードアプリもあり、忙しい方でもスマホ一つで株価のチェック、売買ができて便利です。
(3)SMBC日興証券
http://www.smbcnikko.co.jp/market/stock_search.html
銘柄コードを入力して国内の株価を検索できます。また株主優待の情報なども検索できます。
日経平均などの各種指標も見ることができます。
無料の情報は20分遅れですが、口座開設すればリアルタイムで取引できる「パワートレーダー」を利用できます。
(4)Yahoo!ヤフーファイナンス
まずは言わずと知れたYahoo!の提供するサービス。銘柄の検索はもちろん、値上がり率などのランキングや、株価予想、株や為替に関するニュースや話題などをまとめてチェックできます。株価は、東証、福証、札証に関してはリアルタイムで確認できます。その他の市場の株価、出来高及び売買代金に関しては20分遅れの情報です。
(5)msmマネー
https://www.msn.com/ja-jp/money/markets
銘柄を指定して株価の検索ができます。株式の出来高、値上がり率、値下がり率のランキングを一覧で確認できます。また日経225,TOPIX、ダウなどの主要な指標もチェック可能。
海外の主要マーケットの指標も世界地図から見ることができます。
国内の株価情報は20分遅れで表示されます。
(6)日本取引所グループ
東証1部、2部、東証マザーズ、ジャスダックに上場している株式の株価を無料で検索できます。現在値、売買高、売買代金などは20分遅れで表示されます。
(7)株マップ.com
http://jp.kabumap.com/servlets/kabumap/
売買戦略、市場トレンド、最新ニュースからなど様々な切り口で銘柄の検索が可能です。
検索した銘柄に関して投資判断に役立つ様々な分析が可能です。
会員登録するとさらにマイメニューなどのカスタマイズができるようになります。
有料のプレミアム会員になるとリアルタイム株価の閲覧、さらに高機能なツールを利用可能になります。
(8)(番外編)カブドットコム証券 「Kabu smart」
https://kabu.com/app/kabu_smart/
これはホームページではなくてカブドットコム証券が提供しているアプリなのですが、口座がなくても無料で利用できますのでオススメです。個別の銘柄の株価や、日経平均などの主要な指標の検索も可能です。また日本最大級の投資関連SNS「みんなの株式」と連携しており、全銘柄の分析結果を表示できます。過去の株価、相対比較、業績推移からの評価など投資の判断に役立つ「割安・割高」の分析結果を見ることができます。
また株価に影響を与える各種のイベントもカレンダー形式でチェックでき大変便利です。
以上が、株価を無料で検索できるサイトやアプリです。
Yahoo!ファイナンス以外は、20分遅れの情報ですが、デイトレードなどの短期売買を実際に行う場合以外は十分投資判断に役立つと思います。
特にアプリをスマホにダウンロードしておけば、空いた時間にこまめに株の相場をチェックできて便利です。
実際の売買取引はインターネットで行うのであれば、口座を開設している証券会社のシステムを利用して行うことになりますので、さらに細かいチャートを見ながらリアルタイムに取引ができます。
2、株式相場を予想するのに役立つ指標はここでチェックできる!
株の相場を把握し、実際に売買をするには、相場の動向を見極める必要があります。
これから株価が上がっていくのか、下がっていくのか見極める必要があるのです。
そのために必要な指標の代表的なものをご紹介します。
一度は聞いたことのあるものだと思いますが、株の売買をするためにはかならずチェックしておくべき指標です。
(1)日経平均株価
日本で一番有名な株価指数といえばこの日経平均といえます。
日経平均とは日本経済新聞社が算出する株価指数のことで、東証一部に上場している企業を独自の基準で225銘柄選び、その平均値から算出した指標です。
選ばれている銘柄は日本の看板企業と言える優良企業の中から特に流動性の高い銘柄を選抜し、定期的に入れ替えがなされています。
(2)TOPIX(東証株価指数)
この指数は東京証券取引所が算出しており、簡単に言うと東証一部上場の銘柄の時価総額の合計を全部の銘柄で割って平均値を算出したものです。
どちらの指標も日本の経済の状況を見極めるための指標です。ざっくりいってしまうと上がっていれば景気が良く下がっていれば景気が悪くなっているという感じで、大きな相場の流れを見極めるのに使います。
日経平均株価とTOPIX(東証株価指数)をリアルタイムでチェックできるおすすめのサイト
これらの重要指標は以下のサイトを利用してチェックすることができます。
①Yahoo!ファイナンス
https://stocks.finance.yahoo.co.jp
②日経平均株価リアルタイムチャート
https://nikkei225jp.com/chart/
③四季報オンライン
④日本経済新聞
https://www.nikkei.com/markets/kabu/
(3)ニューヨークダウ
これはアメリカの主要な株価指数です。アメリカの経済全体の動向を示す指標として注目されています。
リーマンショックの時にこのニューヨークダウが大暴落したのは記憶に新しいところではないでしょうか?
では、なぜそのアメリカの経済指標が日本の株価に関係があるのでしょうか?
それは、なんだかんだ言ってアメリカは世界の中心です。ですからアメリカの経済状況は世界経済の方向を示すバロメーターなのです。
日本の主要な企業の多くは輸出企業です。ですから世界経済が好調であればこれらの企業は利益を上げやすくなり、日本経済全体に好影響を及ぼすと考えられます。
また東京証券取引所で行われている売買の約7割は外国人投資家によるものです。
実は外国人投資家の動きが日本の株式市場の相場に大きな影響を与えるのです。
それで、世界経済の動向は日本の株式相場の動きに大きな影響を与えており、
米国の株式相場と日本の株式相場は連動しやすいと言われているのです。
それでアメリカの株式相場の指標は、株の売買をする人ならチェックしておきたい重要な指標の一つです。
ニューヨークダウ平均株価をチェックできるサイト
(4)ナスダック総合指数
この指標はNASDAQ(全米証券業協会が運営する米国の店頭株式市場)に上場している全銘柄の時価総額を加重平均して算出されています。
シリコンバレーのハイテク産業やインターネット関連の会社の多くがナスダックに上場しているため、新興市場の先行指標としてこの指数は注目されています。
日本の振興株にも大きく影響する指標と言われています。
ナスダック総合指数もこちらのサイトで確認できます。
3、その他の相場予想に参考になるおすすめサイト
(1)株探
https://kabutan.jp
株価の検索はもちろん投資判断に必要な様々な情報を収集することができます。
このサイトの特徴は情報量の多さです。株価の予想や業績の予想などを簡単に参照できます。
また株価への影響が予想される情報があれば、株価注意報として事前に知ることができるので、素早い投資判断に役立つことでしょう。
(2)みんなの株式
個人投資家向けの国内最大級のコミュニティーサイトです。個別の銘柄についての「売り」や「買い」といった売買予想や、情報交換の掲示板、投資家によるブログなど株式投資に有用な情報を得ることができます。
もちろん株価の検索や株式ニュース、企業情報なども入手することができます。
ここまでで株の相場をこまめにチェックできるサイト、参考になる指標について解説してきました。
これらの情報を元に株価の大きな流れを掴んでいきましょう。経済の全体的な動向から、株価が上がっていく局面なのか、下落していく局面なのか大きな流れを掴むことは株式投資をしていく上で大切です。
この経済の動向が株価に及ぼす影響は4つの相場のサイクルに現れると言われています。
それで現在がどの相場サイクルに位置しているのかを把握することは、投資の戦略を立てる上で重要です。
それによって長期の投資をするのか中期の投資かまたは短期の投資が適しているのかが異なるからです。
では、ここから相場のサイクルについて説明していきます。
4、株の相場を予測して具体的な銘柄を選ぶプロセス
ここまで株の相場をチェックする方法について紹介してきました。
次は具体的に未来の株の相場を予測して具体的な銘柄を選ぶプロセスを紹介していきます。
1.「5、株式相場のサイクルから投資戦略を決める(市場全体の状況)」
2.「6、具体的に投資する銘柄を決める(個別の銘柄の状況)〜ファンダメンタル分析とテクニカル分析〜」
このプロセスを経ることで、株の相場の予想が可能となります。
では、それぞれのプロセスを具体的にみていきましょう。
5、株式相場のサイクルから投資戦略を決める
(1)株式相場には4つのサイクルがある(市場全体の状況)
まずは市場全体の状況を見極めて「いつ株式投資を始めるべきか」というタイミングのお話をしていきます。
そもそも株式相場は4つのサイクルがあり、繰り返し循環していると言われています。
具体的には以下の通りです。
①金融相場 → ②業績相場 → ③逆金融相場 → ④逆業績相場
それでは、それぞれの相場の特徴を説明していきましょう。
①金融相場
ではまず、最も景気が悪い状況から説明を始めます。
景気が最悪の状態の時は、企業の業績は悪化し、それに伴い所得も下がって行きます。
この状況下で「金融相場」は始まります。
「金融相場」とはまず簡単に説明すると、景気が悪く、まだ企業の業績も良くないのに株価だけが上昇する相場です。景気が悪いのに株価が上がるなんて、なぜそんな事が起こるのでしょうか?
景気が良くないとき、政府や中央銀行(日銀)は景気の刺激を狙って政策金利(日銀が市中の銀行に貸し出す金利)を下げたり、量的緩和を行ったりします。
詳しい説明は省きますが、要は世の中に出回るお金の量を増やすという事です。
では、世の中に出回るお金が増えるとどうなるのでしょうか?
そのお金の一部が金融市場に流れ込んで行き、そのお金で株が買われて行くので株価が上昇して行くのです。
いわゆる「不景気の株高」と言われる状態です。
②業績相場
次に来るのは「業績相場」と言われる相場状況です。
「業績相場」とは景気が上向いて行く中でその名の通り企業の業績が改善して行き株価も上昇してゆく相場です。
前述の「金融相場」では株価が上がってゆくことにより株を保有する企業や個人の資産が増えていきます。
また金利が下がると企業は資金を調達しやすくなり新たな設備投資や事業拡大がしやすくなってきます。
企業が事業を拡大すると雇用も増えてゆきます。
さらに個人もお金を借りやすくなり家や物が売れ始め、本格的に景気が回復していきます。
景気が良くなるとさらに新たな投資がなされ、それが企業の業績に好影響を及ぼし、他の会社にも好影響が及び、といった風に連鎖的に景気や企業の業績が良くなって行くのです。
この時期には多くの人が実際に景気の回復を実感し始め、株価は面白いように上がって行きます。
それで、この時期には株式投資をはじめる方が多く出てきます。
③逆金融相場
好景気が続いて株価が高騰するようになると、経済全体が過熱気味になってきます。
物価が上昇しお金の価値が低下してきます。これがインフレです。
インフレが行き過ぎると株や不動産の価格が際限なく上昇してしまいます。
好景気自体は良いのですが、このインフレが行き過ぎるとどうなるでしょうか?
株や不動産などの価格が現実の実力を超えて上昇してしまい、いわゆるバブル景気になってしまいます。
こうなると何かのことで株や不動産の価格が下落し始めると、泡がはじけるように、一気に暴落が始まり株式投資や不動産投資をしていた投資家が大損害を受けると共に、資金を貸していた銀行も貸金を回収できずに不良債権をたくさん抱える事態になってしまいます。
このような事態を避けるために、経済全体が過熱気味になってくると、日銀は景気を冷ますために金利の引き上げなどの政策を行っていきます。
この状況が「逆金融相場」です。この相場では企業の業績はまだ良い状態なのに、株価が停滞し始めます。
資金が株式市場から流れ出るようになって行くからです。
④逆業績相場
「逆業績相場」は企業の業績が落ち始め景気が後退して行く局面で発生します。
優良企業や景気に影響しないライフラインなどの企業いわゆるディフェンシブ株の価格は安定しますが、
業績の悪化した企業の株価はますます下落して行きます。
株価が下落し、金利も上昇すると企業は新たな投資を控えるようになり、企業の業績は悪化して行きます。
民間の消費も減り景気はますます後退して行きます。それによって株価もさらに下がる状況になります。
このようにして景気は連鎖的に悪化して行き景気の底に達します。
そうなると、景気を刺激するために、金利の引き下げ、量的緩和など、金融政策が緩和方向に進みます。
それで一番最初の「金融相場」に戻り相場の4つの相場のサイクルが完結するわけです。
(2)相場のサイクルに応じた投資戦略を決める
ここまでで、相場には4つのサイクルがあるという事を理解していただけたかと思います。
今現在がどのサイクルに当てはまるのかを理解できれば、次にどのサイクルがやってくるのかが自ずとわかります。つまり景気や相場を予測することができるようになるのです。
では、各相場のサイクルに合わせてどのように株式投資を行なっていけば良いのでしょうか?
ここから相場のサイクルに応じた投資戦略を説明して行きます。
「金融相場」と「業績相場」の時期に投資を始める場合は中期投資が適しています。
リスク管理をしながらあまり長期に株を保有しないスタンスです。
「逆金融相場」の時期は株価がこの後下がることが予想されるので、株を持っているなら一旦売却するなどして株式投資は一度休止し債券など別の投資を考えましょう。
「逆業績相場」の時期は長期投資が適しています。株を長期保有し株主優待などを利用するのも良いでしょう。コツコツと株を買い集めて金融相場に入って株価が上昇してくるのを待ちます。
①相場の種類に応じた投資戦略
- 金融相場・業績相場 → リスク管理しながらの中期投資
- 逆金融相場 → 株は売却して一時休止する
- 逆業績相場 → コツコツと優良株を買い長期投資
この相場のサイクルに合わせた投資戦略は非常に重要です。
実は、株式投資で失敗をしてしまう人の多くはこの投資戦略が曖昧だったり、投資戦略を決めてはいても、目の前の利益が気になってしまってついつい守れないことが多いのです。
(3)初心者が陥りやすい負けパターンを避ける
例えば「業績相場」のタイミングで株を買ったとします。
実は多くの人がこの「業績相場」の時に株式投資に参入します。
株価が上がっていっている状況なので、巷には株に関する本や雑誌、株での儲け話があふれ出します。
それを見てさらに株を買う人が増え、結果として株価はさらに上昇します。
ではこの相場サイクルでの投資戦略はなんだったでしょうか?
「業績相場」での投資戦略は中期投資です。
値下がりのリスクを見ながら中期で株を売却する事を想定して投資します。
ところがこの相場サイクルが終わりかけると当然、株価は下がってきます。
中期投資のスタンスではリスクがあれば売却です。
ところが人間とは不思議なもので、我慢強くもう少し待てば株価が上がるかもしれないと考えるものです。
このまま待っていればいつかは株価が戻ると信じ、リスクを管理する事もやめてしまうのです。
つまり自分でも気づかぬままに投資戦略を長期投資に変えてしまうのです。
その結果、いつまでも損切りできずに株を保有し続け、気付けば大きな損失を負ってしまうのです。
また反対に、「業績相場」の株が上昇している局面では、利益が出ると、早く売らないと利益が無くなってしまうのではないかと考え度々株を売却して利益を確定したくなります。
それでコツコツと小さな利益を積み重ねて行きます。
その少しずつ積み重ねていった利益を株価が下がる局面では売却できずに保有してしまい、
一気にドカンと損を出してしまうのです。
この負けパターンをよく「コツコツドカン」と言います。
実はこれは初心者がよく陥りやすいパターンなのですが、何がいけないのでしょうか?
相場サイクルにあった投資戦略を守らなかった事ですね。
心の声に従うのではなく、相場のサイクルにあった投資戦略を守ることが必要です。
この知識に基づいた判断をできる様になれば、株で大損することは少なくなくなる事でしょう。
(4)株式相場のサイクル(市場全体のサイクル)を見極める方法
では実際に、今がどの相場のサイクルにあるのかをどうすれば見極められるでしょうか?
いくつかのポイントを説明してゆきます。
①金融相場を見分けるポイントは政治と株価
ではまず、景気が悪化している「逆業績相場」から「金融相場」へ移行するタイミングの見分け方を説明します。見るべきポイントは大きく分けて2つです。
- 政治体制
一つ目は日本の政治体制に注目します。実は親米の政治体制である場合、日本は金融緩和政策が行いやすくなります。金融緩和を行うと為替は円安に進みやすくなります。
トヨタなどの多くの日本の大企業は輸出企業なので円安になると企業の業績が改善します。
そうするとアメリカの企業に比べて日本の企業の競争力が増すため、基本的にはアメリカは円安を好みません。
親米政権でなければその様な政策を行うのが難しいのです。親米政権はアメリカのお許しを得てその様な政策を行いやすいのです。
- 株価の動向
二つ目のポイントはやはり株価の動向です。
金融相場に入ると株価が一斉に上がってゆきます。本格的な株価の上昇まで何度か株価の下落が起こることがありますが、その際にはきちんと損切りをして株価の上昇の波に乗れる様に備えることが大切です。
②業績相場の見分けるポイントは円安と世界経済
相場のサイクルが業績相場へ移行した事を見分けるにはやはり2つのポイントがあります。
- 為替相場
一つは為替相場です。
前述した通りやはり日本の経済を支える大企業のほとんどは輸出企業です。
これらの大企業は円安だと利益が出やすくなり企業の業績は良くなります。業績相場では実際に企業の業績が上向いて行きます。ですから円安傾向が続いていることが業績相場を見分ける一つのポイントです。
- 世界経済の状況
二つ目は世界経済の状況です。いくら円安で安く製品を輸出できたとしても、輸出先の国が買ってくれなければ意味がありません。ですから世界経済全体が潤ってきている必要があります。
特にアメリカの経済が好調だと日本のみならず世界の景気に好影響が及びます。
ですからアメリカをはじめ世界の経済状態が上向いてくることが業績相場を見分けるもう一つのポイントと言えるでしょう。
③逆金融相場を見分けるポイントは政策金利
逆金融相場を見分けるポイントはズバリ政策金利です。
政策金利とは、金利の基準となるもので、無担保コール翌日物金利を指します。
これは銀行同士が短期間にお金を融通しする時に適用される金利です。
前述の様に、この金利が上昇すると景気が冷まされますがを、その上昇がどこかのタイミングで横ばいになって行きます。
そうなると業績相場も終焉し逆金融相場へと相場のサイクルが移行してきていると見ることができます。
④逆業績相場を見分けるポイントは株価
ほとんどの人の景気感はネガティブです。
さらに株が売られ、金利の引き下げなどのより企業の業績が上向くまで株式市場は冬の時期を迎えることになりますが、株価が下がるため優良株を安く見つけることもできます。
いかがでしたでしょうか?
株式相場には4つのサイクルがあることをご理解いただけたと思います。
この相場のサイクルを理解し、市場全体として今がそのサイクルの中でどの位置にあるかを見分けることは、株式投資をする上で非常に重要です。
この事を理解しないまま、ただなんとなく株を売買してもコンスタントに利益を得ることはできません。
そして相場のサイクルに合わせた投資の戦略を知り、それを守ることも非常に重要です。
「コツコツドカン」という様な初心者にありがちな投資方法を卒業し、勝てる投資家を目指して行きましょう。
6、具体的に投資する銘柄を決める(個別の銘柄の状況)〜ファンダメンタル分析とテクニカル分析〜
では次に、具体的にどの株を買うか決定していくために必要な知識について解説していきます。
株を買って利益を出すために、優良な株の銘柄を選定する方法は大きく分けて二つあります。
ファンダメンタルズ分析によって売買する株を選ぶ方法と、テクニカル分析によって選ぶ方法です。
(1)ファンダメンタル分析とは?
ファンダメンタルズ分析とは企業の情報や財務状況を元にその企業の価値を分析する方法です。起業の成長性や、企業の資産と比べて現在の株価がどれほど割安かなどによって売買する銘柄を選定していきます。
(2)テクニカル分析とは?
テクニカル分析とは過去の株価の動きや出来高のパターン、様々なチャートから将来の株価を分析し売買する銘柄を選定していく方法です。
(3)ファンダメンタル分析とテクニカル分析のどちらを選択すべきか?
これら二つの分析方法はそれぞれ考え方が異なっていますが、ある部分では連動しているとも言えます。
例えば、ファンダメンタルズ分析で良い評価の企業の株価は上昇しやすくそれは自ずとテクニカル分析でも現れることが多いからです。
それでどちらを重視して株の売買を行うかは好みが分かれるところですが、自分の投資スタンスに合わせて利用していく必要があると思います。
例えば
- 中長期投資を行うならファンダメンタルズ分析重視
- 短期の取引を繰り返すデイトレーダーでしたらテクニカル分析重視
といった感じです。
またファンダメンタルズ分析で売買する銘柄を決めて、売買のタイミングをテクニカル分析で決めると言った形で併用することもできます。
ではまずファンダメンタルズ分析について説明していきます。
7、ファンダメンタルズ分析で投資する銘柄を決める
(1)ファンダメンタルズ分析には2つの方法がある
ファンダメンタルズ分析を行う具体的な方法は大きく分けて二つあります。
①企業の成長性、将来性を分析する方法
まず一つ目は企業の成長性、将来性を分析する方法です。
例えば、「A社が始めた新たなサービスがとても好評で利益も上がっている。今後もどんどん業績の拡大が期待できそうだ。でもまだA社の株価はその事を反映しておらず上がっていない。つまりA社の株は割安で今が買い時だ。」と言うように分析し、銘柄を選んでいきます。
②株価自体の割安さに注目する方法
もう一つの方法は、株価自体の割安さに注目する方法です。例えば「A社の1株あたりの純資産は現在の株価の2倍もある。会社自体の価格のより株価の方が安いのだから、この株価は割安だ。」と言うように分析します。つまり現在の企業の価値に対して株価がどのくらい割安なのかを算定して判断します。
つまり企業の価値を分析しそれに見合うだけの株価がついていない銘柄を探し投資していくのです。
ですから企業価値が高くても株価が適正な価格であればその株価は割安ではないので購入はしないわけです。
(2)決算短信を使ったファンダメンタルズ分析
では具体的にどのようにこの企業の価値を見極めていくことができるのでしょうか?
決算書の中の数値とそこから導けるいくつかの指標を分析することによってそれができます。
決算書には貸借対照表、損益計算書、キャッシュフロー計算書などの財務諸表が含まれています。
日本の多くの上場企業の場合、決算書は四半期ごと発表されます。ほとんどの企業は会社のホームページ上のIR関連の項目から確認できるようになっています。
企業の決算書というと非常に複雑でとっつきにくいイメージがあるかもしれません。
でもポイントを押さえて確認していけばその企業の経営の安定性や税務の健全性を読み取ることができます。
ただ、決算書にはかなりのボリュームがあり詳しく読み込んでいくと非常に時間がかかってしまします。
そこで銘柄の分析にはまずは決算短信を確認する事をお勧めします。
決算短信とは決算書の速報のようなもので、決算の内容がコンパクトにまとめられています。インターネット上で「○○(企業名) 決算短信」などと検索することで見つけることができます。
では具体的に決算短信のどこを見て企業を分析していくかを説明します。
(3)決算短信で見るべきポイント
以下では「ここだけ見ておけば大丈夫!」というポイントを優先順位が高い順番で紹介していきます。また、参考までに日本企業の中で最も時価総額が高いトヨタ自動車株式会社の平成30年3月期第2四半期決算短信を紹介させて頂きます。
出典:トヨタ自動車株式会社の平成30年3月期第2四半期決算短信
①連結業績
出典:トヨタ自動車株式会社の平成30年3月期第2四半期決算短信【米国基準】(連結)
まず確認したいのは決算短信の表紙にある売上高、営業利益、経常利益、純利益の項目です。前期と比べて増収しているか、伸び率はどれくらいか確認します。伸び率が上がっていれば企業に勢いがあると考えられます。増収、増益の会社の株価は上昇しやすくなります。
②自己資本比率
出典:トヨタ自動車株式会社の平成30年3月期第2四半期決算短信【米国基準】(連結)
自己資本比率は同じく決算短信の表紙で確認できます。自己資本比率とは総資産に対する総資本の割合です。自己資本比率が高ければ、返済する必要のない資本をたくさん持っているということになるので、倒産しにくい強い会社ということができます。上場企業の平均は40%です。業種によっても違いはありますが、50%以上あれば十分理想的な企業と言えるでしょう。逆に10%以下であれば資金繰りが滞っている可能性があるので注意が必要です。
ただし自己資本比率が高いだけではダメでその資金を業績拡大に十分に活用できていることも必要です。
③業績予想
出典:トヨタ自動車株式会社の平成30年3月期第2四半期決算短信【米国基準】(連結)
決算短信の表紙の一番下に記載されている業績予想を確認しましょう。予想に対して業績がどれほど近づいているかを見ます。
もし順調に業績が伸びているのであれば次の期の業績見通しが上方修正される可能性があります。四季報などの業績予想と合わせて確認することによって、予想より上振れする可能性のある銘柄を発見することができます。
④ROE(株主資本利益率)
この指標で企業の収益性、経営の効率性を測ることができます。
つまり株主による資本つまり自己資本が企業の収益にどれほど繋がったのかを調べられます。株主資本の利回りといっても良いかもしれません。計算の方法ですが、
ROE(%)=当期の純利益÷自己資本(株主資本の合計)×100 または
ROE(%)=1株の純利益(EPS)÷1株の純資産(BPS)×100
で求めることができます。一般的には10%以上あれば合格で15%以上あれば優良企業と言えます。
EPSとBPSについては後述します。
⑤流動比率
流動比率は企業の資金繰りの安全性を判断する指標です。
貸借対照表の中に記載されている流動資産を流動負債で割り100を掛けて算出します。
100%以上あれば一年以内に支払不能になる可能性が低いと言えます。150%以上あれば資金繰りは問題ない企業と言えます。
企業の経営の安全性を表す重要な指標ですので必ずチェックしましょう。
⑥売上総利益と粗利益率
売上総利益は損益計算書の中で確認できます。
売上総利益は売上高から売上原価を引いたもので粗利とも言います。どれだけの付加価値をつけで商品またはサービスを販売できているかがわかります。この売上総利益を売上高で割った数字に100をかけると粗利益率が計算できます。
粗利益率が高ければ高いほど利益の出やすい商売をしていると言えます。前期との比較、また同業他社とのものと比較して高ければ会社が良い方向に向かっている成長している企業と考えられます。
⑦EPS(1株あたりの純利益)
1株あたりどれだけ利益が出ているかを示す指標で企業の成長度を計ることができます。
EPS=当期純利益÷発行済株式数
⑧BPS(1株あたりの純資産)
BPS=純資産÷発行済株式数
企業に1株あたりどれだけの純資産があるかを表す指標です。企業の持っている全資産を合計して、発行している株式数で割ると算出できます。
これらの指標を分析していけば、企業の経営の安定性や安全性、成長性を知ることができるようになります。
ではその企業の評価に対して株価が割安なのかどうかをどのように確認できるのでしょうか?
(4)株価の割安度を測る重要な指標
①PBR(株価純資産倍率)
PBRは企業の純資産から株価の割安度を判断することのできる指標です。
PBR=株価÷BPS(1株あたりの純資産)で計算できます。
例えば会社の純資産が1000万円として、発行株式が100株とすると、1株あたりの純資産は10万円となります。
もし株価が1株10万円だとすると、PBR=10万円÷10万円=1となります。
もし株価が1株5万円だとすると、PBR=5万円÷10万円=0.5となります。
それでPBRが1だと株価はちょうどぴったり、1以上だと割高、1以下であれば割安となります。
上の例のように0.5だと株価は会社の純資産の半分なのでかなりの割安となります。
ただし資産面だけで全てを判断することはできません。そのほかの指標も必ず合わせて確認しましょう。
②PER(株価収益率)
PER(株価収益率)は企業の収益面から株価の割安度を判断できる指標です。
PER(株価収益率)=株価÷EPS(一株あたりの利益) または 時価総額÷純利益
この数字が低ければ低いほどその株価は割安と言えます。この数字が表すのは、今の株価が一株あたりの利益の何倍に当たるのかです。
つまり今の株価の投資資金を回収するのに何年かかるかという観点で見ることができます。
例えば株価が10万円、一株あたりの利益が2万円とします。
PER(株価収益率)は10万円÷2万円=5となります。
つまりこの株を買えば5年で投資資金が回収できるということです。
何倍であれば割高、割安という明確な数値は決まっていませんが、15以下であれば割安と言っても良いでしょう。
ただし過去の数値また予想数値と比べて現在の値が高ければ割安とは言いきれません。PBRなど他の指標と併用して分析しましょう。
③PCFR(株価キャッシュフロー倍率)
まず、キャッシュフローとはその名の通りお金の流れを意味します。一定の期間内にどれだけ企業に現金が入ってきてどれだけ出ていったかを表すものです。
そして本来の営業活動で得たお金を表すのが営業キャッシュフローです。
PCFR(株価キャッシュフロー倍率)は1株あたりの営業キャッシュフローから株価の割安度を判定することができます。
PCFRこのように算出できます。
PCFR(株価キャッシュフロー倍率)=株価÷1株あたりのキャッシュフロー
1株あたりのキャッシュフローは営業キャッシュフロー÷発行済株式総数で算出します。
この数値が低いほどその銘柄の株価は割安と判断することができます。
このキャッシュフローを考慮いれた数値は前述のPER(株価収益率)の欠点を補うことのできる数値です。
簡単にいうと設備投資などをして利益が圧縮されている場合、実際には本業で業績の良い企業でも、PER(株価収益率)が上がってしまいます。でも実際には設備投資を積極的に行なっている企業はその後成長する可能性が高いのです。
そのような企業を見逃さないためにキャッシュフローつまり実際の営業活動でどれくらいのお金を得たかという観点を加えることで、より正確に企業を分析し割安な銘柄を見つけることができるようになります。
この指標にも何倍なら割安、割高という基準はありませんので、株式市場の平均と比較したり、同業他社の数値と比べて判断します。
(5)ファンダメンタルズ分析の強い味方
ここまで、ファンダメンタルズ分析に必要な数値や指標を紹介しました。
まず決算書の数字から優良な企業、成長している企業を見つけ、その上で株価がその企業の価値に対して割安かどうかを指標に照らして判断していきます。
でも一つ一つの会社の決算書を見ながら分析していくのはなかなか骨が折れる作業となります。
そこで、強い味方となってくれるのが「会社四季報」です。
「会社四季報」とは株式投資に関わる人なら誰もが知っている、東洋経済新報社が年4回四半期ごとに出版している書籍のことです。
四季報には企業の分析に必要な決算書の重要なデータや株価の予想がまとめられており、先に紹介したEPSなどの重要な指標もチェックすることができます。
ここでは、特に四季報のオンライン版をオススメします。
なぜなら紙の四季報より、情報をより早く多く得ることができるからです。
またオンライン版なら銘柄の検索や過去の情報の参照も簡単にできます。また紙にはない個別銘柄に関する踏み込んだ記事を読むことができます。
会社四季報ONLINEはファンダメンタルズ分析に強い味方となります。是非活用しましょう。
8、テクニカル分析で投資する銘柄を選ぶ
では次にもう一つの分析方法、テクニカル分析について説明します。
テクニカル分析は過去の株価や出来高の推移を分析して将来の株価の上下を予想していく分析方法です。
株式市場は様々な要因で相場が上下するわけですが、現在の相場の流れは上昇トレンドなのか、下降トレンドなのかを判断していくというのがその目的です。
先述のファンダメンタルズ分析とは相対する分析方法にも思えますが、前述のように、実は双方連動しているとも言えます。
なぜなら、ファンダメンタルズ分析で高評価の銘柄の株価は上昇しやすいので、自ずとテクニカル分析でも上昇トレンドと判断されるからです。
でも、ファンダメンタルズ分析で良い評価でもなかなか株価が上昇しないケースもあります。また逆にファンダメンタルズ分析で悪い評価の株価が上昇しているケースもあります。そのような株は実力以上の株価がついているため急落する可能性があります。
その場合は、テクニカル分析でその値動きを予想していくことも必要です。
何れにしてもどちらの分析方法にも理があり、有利に株式投資を進めるためには、両方とも活用できるのが良いでしょう。
その上で、どちらを重視していくかは投資家個人のスタイルということになると思います。
さて、テクニカル分析にはいくつもの手法があるのですがここでは最低限押さえておきたいものをご紹介していきます。以下の通りです。
- ローソク足
- 移動平均線
- 一目均衡表
- ボリンジャーバンド
- MACD
- ストキャスティクス
9、テクニカル分析の手法その1 〜ローソク足〜
(1)ローソク足とは?
テクニカル分析の基本となるのはもちろん株価チャートです。株価チャートは株価の動きグラフ化して表したものです。
その中で基本中の基本は「ローソク足」です。ローソク足は江戸時代から始まった日本発祥のチャートです。
ローソク足は1日、1週間、1ヶ月、1年といった期間の中の値動きをローソクのような形の棒で表し時系列に並べていったもので、
このローソク足でわかるのは以下の4本値です。
- 始値(始値)一定期間の最初についた価格
- 終値(終値)一定期間の最後についた価格
- 高値(高値)一定期間の最高値
- 安値(安値)一定期間の最安値
(2)ローソク足の見方
初値よりも終値が高ければローソク足の胴体の部分は白く塗ります。この線を陽線と呼びます。また、終値よりも初値が高ければローソク足の胴体部分は黒く塗ります。この線を陰線と呼びます。
そしてローソク足の胴体の部分から高値まで縦の線(ヒゲ)を引き、下側には安値まで縦線(ヒゲ)を引き、一本のローソク足が完成します。
このローソク足自体も相場を分析する助けになります。なぜならローソク足の形は投資家の心理状態や相場の強さを表すからです。
例えば、ローソク足の本体が陽線(白い線または青線)の時は買いが優勢だった事を表し、本体が長ければ買いの勢いが強く、短ければ弱かった事を表します。ローソク足の本体が陰線(黒い線または赤線)の時は売りが優勢だった事を表し、本体が長ければ売りの勢いが強く、短ければ売りの勢いは弱かった事を意味します。
上下のヒゲは値動きの強弱を表します。上のヒゲは弱気のサインで、ヒゲが長いほど相場の値動きは弱く、逆に下のヒゲは強気のサインで長いほど値動きが強い事を表しています。
(3)ローソク足の使い方 その1 〜買いのサイン〜
①陽の丸坊主(ヒゲのない陽線)強い株価の上昇を表わします。投資家心理が非常に強い状態です。
②陽の大引け坊主(短い下ヒゲができる陽線)上昇見込みを表します。下値には買い支持があります。
③陽の寄付坊主(短い上ヒゲができる陽線)上値に抵抗があるものの上昇見込みを表します。
④カラカサ下影陰線 (上ヒゲがなく短い陰線に長い下ヒゲ)初値から大きく下げて安値から大きく反発しているため上昇転換のサイン。
⑤カラカサ下影陽線(上ヒゲがなく短い陽線に長い下ヒゲ)一度価格が下がったもののその後反発して高値つけしているため底値圏で出た場合は転換のサインとなります。逆に上昇相場ででた場合は反落の可能性もあるので注意。
⑥トンボ(本体が薄く上ヒゲがなく長い下ヒゲ)相場の転換点のサインで、底値で出た場合は上昇へ切り替わる可能性があります。
(4)ローソク足の使い方 その2 〜売りのサイン〜
①陰の丸坊主(ヒゲのない陰線)強い株価の下落を表します。売りが優勢な局面です。
②陰の寄付坊主(短い下ヒゲができる陰線)下落見込みを表します。投資家の心理も弱気です。底値で出た場合、反転する可能性もあるので注意が必要です。
③陰の大引け坊主(短い上ヒゲができる陰線)上値が重く投資家心理も弱いため、下落傾向が続く状態です。
④トンカチ(長い上ヒゲのある陽線と陰線)一度価格が大きく上昇したものの急反落した状態です。天井上をつけた形になり下落する可能性が高いです。
⑤トウバ(本体が薄く下ヒゲがなく長い上ヒゲ)初値から上昇したものの最終的には戻ってしまった状態。相場の流れの終わりを意味し売りサイン。
(5)ローソク足の使い方 その3 〜様子見〜
①陽・陽のコマ(短い陽線・陽線と短い上下のヒゲ)あまり値動きのない状態です。上下の値動きの判断が難しく様子見局面です。
②十字線(薄い本体と上下のヒゲ)相場全体が様子を見ている状態です。相場の転換点になる可能性もあるため注意が必要です。
このようにローソク足からも相場の予想が立てられます。ただしどの局面でも同じような値動きをするとは限りませんので他の指標と併用して使うといいでしょう。
10、テクニカル分析の手法その2 〜移動平行線〜
(1)移動平均線とは?
この指標はテクニカル分析で最もよく利用されるポピュラーな指標といっても良いでしょう。他の投資家もチェックしているので必ず使いましょう。
移動平均線は一定期間の終値の平均を線でつないだものです。この平均価格を使用する事で1日の相場の値動きに惑わされる事なく、現在の相場の方向性が上昇局面なのか、下落局面なのか、見極めることができます。
価格を平均する期間に応じで5日移動平均線、25日移動平均線、75日移動平均線などがあります。
25日などの長期と5日などの短期の平均線を組み合わせて使うのが基本です。
短期で設定した移動平均線は実際の相場の値動きに近い形で動きますが、長期の平均線は直近の株価の影響を受けにくくなるためもっと動きが緩やかになります。それで、それぞれ短期、長期の株価のトレンドを判断するために使います。上向いていれば上昇、下向いていれば下落のトレンドです。
(2)移動平均線の使い方 その1 〜買いのサイン(ゴールデンクロス)〜
短期の移動平均線が長期の移動平均線を下から上に突き抜ける事をゴールデンクロスと言います。
これは株価が上昇トレンドに入った事を表わしており、この後株価が上昇して行くため買いのサインと言えます。
ゴールデンクロスが発生した後は両方の移動平均線が下値の支持線(サポートライン)となります。つまりそれよりは価格が下がらないように相場は反発します。
(3)移動平均線の使い方 その2 〜売りのサイン(デットクロス)〜
短期の移動平均線が長期の移動平均線を上から下に突き抜ける事をデットクロスと言います。
これは相場が下降トレンドに入った事を表しています。この後株価は下落していくため売りのサインとなります。
デットクロスが発生した後は両方の移動平均線が上値抵抗線(レジスタンスライン)となり、それ以上に価格が上がらないように相場は調整していきます。
11、テクニカル分析の手法その3 〜一目均衡表〜
(1)一目均衡表とは?
一目均衡表は細田吾一氏が長年の歳月をかけて編み出し1936年に発表したテクニカル指標です。現在ではローソク足とともに世界中で利用されている純国産のテクニカル指標です。とても奥が深くまた細かく研究していくと非常に複雑ですが基本的な内容と分析手法を説明していきます。
一目均衡表は、相場は売りと買いの均衡が崩れた方向に動いていき、値動きがはっきりとしたあとの相場の行方は一目瞭然であるという意味で名付けられました。この分析手法は時間というものに重きをおいて考えていきます。特定の時間軸の中での値動きと平均値を考慮し、将来の株価を予想していきます。いつ相場が変化するか、過去の値動きから算出される目標値がいつ達成されるかといった時間軸をテーマにして分析していきます。
一目均衡表は以下の5つの線とローソク足を利用します。
- 基準線:過去26日間の最高値と最安値の中間値
- 転換線:過去9日間の最高値と最安値の中間値
- 先行スパン1:基準線と転換線の中間値を26日先行させて記入したもの
- 先行スパン2:52日間の最高値と最安値の中間値を26日先行させて記入したもの
- 遅行スパン:当日の終値を26日遅らせて記入したもの
- 雲:先行スパン1と先行スパン2の間の面積。チャート上では雲のような帯で表示される。
(2)一目均衡表の使い方
①転換線と基準線が交わったところを見る
転換線が基準線を下から上に抜けるとゴールデンクロスとなり買いシグナル。
転換線が基準線を上から下に抜けるとデットクロスとなり売りシグナル。
②遅行スパンを見る
遅行スパンがローソク足を下から上に抜けるとゴールデンクロスとなり買いシグナル。
遅行スパンがローソク足を上から下に抜けるとデットクロスとなり売りシグナル。
③雲を見る
雲はレジスタンスライン(抵抗線)またはサポートライン(支持線)として利用します。
ローソク足が雲を上抜けるとその後大きく上昇する可能性があり買いシグナル。
ローソク足が雲を下抜けるとその後大きく下落する可能性があり売りシグナル。
この三つのポイントが全て揃って買いシグナルの場合、「三役好転」と呼びより強い買いシグナルとなります。
逆に全てが売りシグナルの場合、「三役逆転」と呼び、より強い売りシグナルとなります。
12、テクニカル分析の手法その4 〜ボリンジャーバンド〜
(1)ボリンジャーバンドとは?
ボリンジャーバンドは標準偏差の考え方が基本になっています。標準偏差というと受験の時にお目にかかる偏差値のイメージと近いものです。平均値からどれだけ値動きがあるかを標準偏差で計算し、値動きが収まりやすい範囲を想定していきます。
ボリンジャーバンドは移動平均線(通常25日移動平均線を使う)を中心として上下にそれぞれ3本の線を引きます。
一定期間のデータの標準偏差(シグマ=σ)を算出し、移動平均線の上の線をそれぞれ+1σ、+2σ、+3σ表示し、移動平均線の下を−1σ、−2σ、−3σと表示します。
標準偏差の理論によれば、±1σの範囲に株価が収まる確率は68.2%、±2σの範囲に収まる確率は95.4%、±3σの範囲に収まる確率は99.7%
となります。
それで、ボリンジャーバンドの活用法はこのようになります。
(2)ボリンジャーバンドの使い方
①±1σ、±2σ、±3σの線に株価が近づけば、それは株価が上限または下限に近づいたサイン。
例えば±2σの線ならその範囲に株価が収まる確率は95.4%ですのでそれより株価が上下する可能性は少ないと考えて+2σなら売り、−2σなら買いと判断します。
②±2σ、±3σの線を株価が上抜けたり、または下抜けたりした場合、トレンド変換のサイン。
95.4%または99.7%の範囲に収まらないのは異常値であるためトレンドの変換があったと考えられます。
+方向に抜けたら買い、−方向に下抜けたら売りと判断します。
ただし、あくまで確率ですので、95.4%の確率ということは、4.6%は例外があるわけです。例外的な値動きもあるということは、常に頭に置いて判断した方が良いと思います。
ちなみにこの手法は値動きの大きい小型株などに特に相性の良い手法と言えるでしょう。
13、テクニカル分析の手法その5 〜MACD〜
(1)MACDとは?
MACD(移動平均収束拡散手法)は基本となるMACDという線とシグナルと呼ばれる線(MACDの9日移動平均線)という二本の線で構成されます。MACDの細かな算出の仕方は省きますが、ここで使用する平均線は平滑移動平均とも言われ、新しい価格の方がより参考になるということで、直近の値動きに比重を高めて計算されているということだけ押さえておいてください。
具体的なMACDの使い方を説明します。
(2)MACDの使い方
- MACDがシグナルを下から上に抜けると
ゴールデンクロスで買いサイン、上から下に抜けるとデットクロスで売りサインです。
- グラフの数値にある0のラインを両方の線が越えると
強い相場の動きが発生しているサインとみます。
例えば、買いサインが出た後に両方の線が0のラインを超えていくと上昇トレンドがはっきりと出ているという事がわかります。
反対に売りのサインが出た後に両方の線が0のラインを下回ると下落のトレンドです。
14、テクニカル分析の手法その6 〜RSI〜
(1)RSIとは
この指標は一定期間における相場の値上がり幅と値下がり幅を使って、相場の「買われすぎ」、「売られすぎ」を客観的に判断します。つまり株価が上昇し続ければ、買われすぎと判断し売りタイミングとし、逆に下落し続ければ、売られすぎと判断し買いタイミングとします。RSIは0から100%までの値で推移します。
(2)RSIの使い方
- 25から20%以下は売られすぎと判断し買いタイミング
- 70から80%以上は買われすぎと判断し売りタイミング
- ローソク足と逆行してRSIが動く場合、トレンドの反転が近いことを示す。
例えばローソク足が安値圏で下がっているにもかかわらず、RSIが上昇している場合、株価は底値を打って上昇する可能性があり、逆にローソク足が高値圏で上昇しているにもかかわらずRSIが下落している場合、株価は天井を打って下落する可能性があります。
期間は14日を使うことが多いですが、期間を変えるとグラフの上下の回数が変化します。期間を長く設定すると、銘柄によってはほとんどシグナルが現れないこともあります。逆に期間を短くすると頻繁にシグナルが現れます。それで短期売買の場合には期間は短く、長期売買の場合は長く、売買のスタイルに合わせて期間の設定を変えます。
15、テクニカル分析の手法その7 〜ストキャスティクス〜
(1)ストキャスティクスとは
RSIと同じく、相場の買われすぎ、売られすぎから売買すべきタイミングを判断する分析手法です。
やはりRSIと同じく0から100%の数値の中でグラフの動きを分析しますが、ストキャスティクスは二本の線を使って明確な売買シグナルを発生させます。
ストキャスティクスは「ファストストキャスティクス」と「スローストキャスティクス」の2種類があります。
「ファストストキャスティクス」で使う2本の線は、それぞれ「%K(パーセントK)」と「%D(パーセントD)」
「スローストキャスティクス」で使う2本の線は、それぞれ「%D」と「%SD」と呼びます。
ファストの方は短期(5から10日程度)の相場を見る指標として、スローの方は数週間程度の中期の指標と考えれば良いでしょう。
(2)ストキャスティクスの使い方
①%Kを単独で使う
- 80%以上で買われすぎ、20%以下で売られすぎと判断し相場の転換を見極める。
②ファストストキャスティクス
- 80%以上のゾーンで%Kが%Dを下に抜けるとデットクロスで売りシグナル
- 20%以下のゾーンで%Kが%Dを上に抜けるとゴールデンクロスで買いシグナル
③スローストキャスティクス
- 80%以上のゾーンで%Dが%SDを下に抜けるとデットクロスで売りシグナル
- 20%以下のゾーンで%Dが%SDを上に抜けるとゴールデンクロスで買いシグナル
まとめ
いかがだったでしょうか?
勝てる投資家になり、株の売買で利益を上げていくには、まずはこまめな相場のチェックが欠かせません。無料のホームページや無料のアプリなどを上手に使ってこまめに相場を見る習慣をつけましょう。
また、この記事で紹介した各種の重要な指標にいつも目を光らせておけば、経済全体の大きな動きが把握できるようになります。
相場の4つのサイクルの中で、今どこに位置しているのか、これから先どこへ向かっているのかという大きな流れを掴むことによって投資の戦略をたてる事ができます。投資戦略を立てたらそれをきちんと守りましょう。
そして実際の銘柄の選定や売買のタイミングを決める際には、ここで紹介した分析手法を利用しましょう。
分析手法は大きく分けて二つありました。
ファンダメンタルズ分析は、決算書から企業の中身を見て売買する銘柄を選定するのに使い、テクニカル分析で実際の売買のタイミングを知るようにしましょう。
このどちらの分析手法も有効であり重要です。どちらかに偏って売買をするより併用して使っていきましょう。
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