ニート気質な僕の生きる道

自分の経験を活かして、無職やニートや、ひきこもりなど自分と同じように、「生き方」や「働き方」に悩んだり立ち止まった人が前向きになったり、自分の進みたい道に一歩踏み出すきっかけになるブログを目指しています。

PCは人から借りられるから生活保護費を返還しろという判決について違和感を感じたので書いてみた。

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今回、何でこんなタイトルの記事にしたかというと、ちょっと疑問に思うニュースを目にしたからです。それがこちらのニュース。 

 

www.huffingtonpost.jp

詳細は↑のサイトから見てもらいたいんだけど、要は「生活保護を受給していた時に買ったパソコンは自立とは関係ないからパソコン買うのに使ったお金は全額返しなさいよ」という判決が出たという内容です。

 

このニュースによると受給者の女性は生活保護をうけながら働いていたということなので、それに関しては現在の法律では保護費を返還する義務があると思います。ですからそれに関しては異論はありません。「まぁ、しょうがないよね」って感じです。

  

問題は「生活保護受給をしている人にとってパソコンを買うお金は自立更生の出費」といえるかどうかということですね。裁判では「パソコンは知人から借りられるから返還しなさいよ」という判決が出たわけですが、あなたはこの判決をどう思うでしょうか?

 

何をするにもネット接続が不可欠な時代

職を探すにしても、今はネットがあった方が応募はしやすいことは明らかです。ハローワークの求人もパソコンがあれば自宅でみれるし、転職サイトはそもそもネットにつながっていなければ情報すら見ることが出来ません。

 

また電話がない家も結構ありますよね。その場合、応募した企業からの連絡を受けるにはガラケーを持っているか、PCもしくはスマホを持つ必要があります。

 

個人的には求職活動をするのであればPCではなく電話機能も付いているスマホでもいいとは思います。ただどちらにせよ「ネットに接続する」という環境を用意するのは今の時代自立を促す上で必要なんじゃないかな?

 

もちろんネットがなければ求職活動が出来ないわけではないとは思いますよ。求人誌もあるし、ハロワもあるわけですから。ただ、ネットがないとメッチャ非効率ですよね。

 

ハロワだって住んでる家から近けりゃいいけど、電車で何駅か先にあるとしたら往復するだけでもお金と時間と労力がかかるじゃないですか?そこまで行って全然求人情報とか更新されてなかったりしたら、それこそめっちゃ無駄だと思うんですよね。

 

ましてや生活保護を受けているっていうことは病気であったり、何らかの事情があってそんなに活動が出来ないっていう人も多いわけですよ。そういう人たちに無駄な負担を強いる必要はないですよね。であるならば最初からPCなり、スマホなりでネット環境を与えて家にいながらにしていろいろできるようにしてあげた方が、受給者の負担も大幅に減るし、結果として回復も早まるんじゃないでしょうか?

 

あと人にもよるとは思うけど、生活保護を受給する人っていうのは社会的にも孤立しがちだし、人からの情報も入りにくいですよね。だからこそPCもしくはスマホを通じて自分にアドバイスをくれる人と繋がりやすかったり、自分の役に立ちそうな情報を手に入れやすい環境を提供すること、つまりインターネットにアクセスできるようにすることは何ら自立を妨げるものではないと思うわけです。

 

まぁ、これが受給者の人が「最新のマックブックじゃなきゃ嫌だ!!」っていう主張をしたらさすがに「おいおい!!」とはつっこみたくなりますけどね(笑)ただネットにつなげて文章が書けるレベルのPCならせいぜい数万円程度なので与えてもいいんじゃないでしょうか?

 

そもそもPCって知人から借りますか?

生活保護を受給している人こそネット環境にアクセスできることが必要であるということは何となく分かってもらえたかと思います。

 

ただ一番の疑問はさ「PCは人から借りられるから」 っていう判決理由なんですよね。そもそもPCって人から借りますかね?基本的に借りないじゃないですか?

 

「あのーちょっと求人情報みたいからさ、PC貸してくんない?」

 

なんてまず人に頼まないですよね?頼むほうもなんか頼みづらいし頼まれる方も戸惑います。まぁ、学生とかで「資料つくるからほんのちょっとだけPC貸してくんね?」っていうやりとりはあるかもしれませんよ。

 

それだって一回や二回ならまだしも、何回も貸してって言われたらちょっとめんどくさいなって思うはずです。それでも学校の友達ならいやいやながら貸してくれるかもしれません。

 

だけどそれが生活保護を受けている人だとしたら、「PC貸してください」なんて気軽に言える知人がどれぐらいいるんですかね?

 

生活保護を受けることで何となく後ろめたさを感じさせてしまったり、責めるような空気を社会が作り出してしまっている以上、たぶん多くの受給者の人は生活保護を受給しているってこと自体隠しておきたいって思うんじゃないでしょうか?ヘタすりゃ、それまでの人間関係が切れちゃっている可能性だってあるわけです。

 

そんな状況でどれだけ頼れる知人や友人がいるかは疑問だし、仮に「PC貸して」なんて言える相手がいたとしても「えっ?何で?」って聞かれるでしょう。その過程でもしかしたら生活保護を受給していることが知られてしまうかもしれません。

 

僕が生活保護を受けているとしたら、誰かに「すいません、PC貸してください」なんてまず言えませんよ。絶対理由聞かれるに決まってるもん。そもそもPCって「はいっ、貸してあげる」って気軽に貸し借りできるもんじゃないじゃないですか?ゲームじゃあるまいし。

 

そんなことを考えると生活保護を受けている人が気軽に誰かに「PC貸して」なんて言えないことぐらいわかりそうなもんですよね?

 

なんか今回の判決はその辺の感覚がスポッと抜け落ちてる気がして、すんげぇ疑問に思いました。まぁ、裁判官は基本エリートの人たちでしょうからその中に生活保護を受給したり、それに近い経験をした人はほとんどいないだろうからあんまり想像がつかないのかもしれません。それにしてもこの判決は何だかなぁと思ってしまいます。

 

まとめ

そんなわけで今回はちょっと生活保護に関連した時事ネタを取り上げてみました。まぁ、僕があーだこーだ言ったからといってこの判決が覆るわけではないんだけど、なんとなく今回の判決を見てズレてるなぁ‥‥‥って思う人は多いんじゃないかな?

 

あなたはこの判決についてどうお考えでしょうか?良かったら考えてみてくださいね♪

 

それでは今回はこの辺で失礼します!

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