ジョージマンです。
レンタルバイクの年間会員を契約するまでは「1~2年とりあえず乗れる格安大型バイクを買おうかな?」と思っていました。
候補としては・・・
- VTR1000F
- CB750(RC42)
- TRX850
- ZR-7
そして、今回ご紹介する
- ゼファー750
も候補に入っていました。
MMD MODEL:足柄改二 「艦これ」ファンアートモデル
(モデル製作:お宮、まめる、※2Dアレンジさせて頂きました )
>>【実録】バイク王のお試し査定で最高額を聞き出す方法とは?
ゼファー750 GooBikeでみる中古バイク価格は?
冒頭で上げたバイクはだいたい30~40万円、個人売買だと10万~30万円でも見つかる大排気量バイクです。
中でも直列4気筒空冷750ccであるCB750やZR-7は不人気なので安くても程度の良いバイクが多いので狙い目です。
ゼファー750も新車価格が70万円前後と安く、普通二輪免許で乗れる400やハイパワーな1100と比べられ、中途半端な位置づけであった為人気がなく、価格は長い間CB750やZR-7と大差はありませんでした。
しかし、ここ最近になって価格が高騰中!
GooBikeの平均価格では新車価格よりも高い89.5万円になっています(2017年12月現在)
カワサキ ZEPHYR750の価格相場 | 新車・中古バイク情報 GooBike(グーバイク)
ゼファー750を選ぶ理由に「安いから」も以前はあった
友人の中にもゼファー750に乗っている人はいます。
彼がゼファー750を選んだ理由は色々あると思いますが、車体購入金額や維持費が「安いから」という理由が1つとして含まれていたでしょう。
ツーリングはもちろん
私の友人は、レースもしているのでゼファー750にガンガン乗って、ガンガン転倒しますw
ある意味バイク全体が消耗品です。
1991年に発売開始され、2007年のファイナルエディションまで15年以上もこれといった変更がないロングセラーの為、中古部品や改造パーツが多く、車体自体が安いので丸1台スペア―を買ってきてもそんなに高くないというのがこれまでのゼファー750でした。
もう、ガンガンには乗れない??
Z2(750RS)レプリカベースとしての人気
ゼファー(400)は1989年レーサーレプリカブームの真っ最中にカワサキが社運をかけて投じたバイクです。ハイパワーエンジンと軽量シャーシによるスペック戦争が激化する中、あえて空冷の直列4気筒、カウルなしバイクを投入する事によってネイキッドブームを作り上げたのです。
そのスタイリングは当時人気が再熱していた Z2(750RS)とよく似ていたため、『Z2テール』や『Z2ミラー』と呼ばれるカスタムパーツが取り付けられ、Z2のイメージカラーである『火の玉』と呼ばれるオレンジ/ブラウンカラーにペイントする人も多くいました。
各排気量のファイナルエディションンもこの『火の玉』カラーになっています。
▲ZEPHYR750 ファイナルエディションの火の玉カラー
By Koryu8720 [CC BY-SA 4.0], via Wikimedia Commons
後にメーカーとしてもスポークホイールを装着してよりZ2の雰囲気を漂わせるゼファー750RSとゼファー1100RSを発売しています。
By Ardfern [CC BY-SA 3.0 or GFDL], via Wikimedia Commons
ちなみにZ2タイプ、Z2ルック、Z2レプリカと呼ばれるのはZ1(900Super4)は海外輸出用であり、日本国内はメーカー自主規制によって発売されたのがZ2(750RS)であった為だと思われます。
Z1よりもZ2の方が日本では馴染みが深かったのでしょうね。(個人見解です。)
400ccだったゼファーが発売され、ヒット商品となった後、海外ユーザーから希望の声が高まり当初予定のなかった750と1100が新たに追加されることになりました。
ただ、日本では免許制度上
「どうせ大型に乗るなら750より1100!」
という人が多く、Z2レプリカスタイリングへのカスタムは人気でしたが、少なくとも私のまわりでは排気量の750ccという点までこだわる人はあまり多くはなく、排気量がデカい1100の方が人気でした。
なので、ネイキッドブーム、Z2レプリカブームの時にも特に750の価格が高騰するような事はありませんでした・・・うーん、ますます謎。
ゼファー1100と750では全然違う?
色々調べていると、Yahoo!知恵袋でこんな質問を見つけました。
「ゼファー750買った方はなぜ750を買ったのでしょうか?」
ド直球な質問ですw
1100と750の関係はZ1とZ2の関係とは全く異なります。
ゼファ-シリーズはご存じのようにZ1をモチーフにした、いわゆるZ1レプリカ的な懐古趣味バイクですが、750/550/400が過去の空冷エンジンを流用(GPzシリーズ)しているのに対して、1100のみが全く関係の無いツアラー用水冷エンジンを流用して空冷化、空冷化に伴うノッキング対策としてプラグをツインプラグにしたりしてます。よって、ゼファ-シリーズにおいては1100は異端の存在というのが一定の評価になります。
また、バイク単体として見た場合も、1100はツアラーエンジンベースのため、下のトルクが薄め(ツアラーなのでスムーズさを追求したエンジン特性なのでしょう)です。
また水冷エンジンベースでの空冷化のためエンジン自体が非常に重いです。車体の大きさもあって、トルクに対して重量があるので、低速では非常に鈍重になっています。
かなりブン回す癖が無いと遅いバイクになってしまいます。
そういう意味では最終的にはGPz750Fにおいて77馬力までになった軽量コンパクトなザッパー系738ccエンジンを搭載するゼファ-750がエンジンの素性においてもバランスにおいてももっともゼファ-シリーズの中では優れていると思います。
一般的な認識も750を1番と思っている人は多いですよ。出典:
空冷エンジンへのこだわりが強い人にとっては750こそが本物のカワサキ空冷直列4気筒であり、最大排気量のモデルだということなんでしょうね。
生産終了から10年 最後の空冷直四?
ファイナルエディション発売の2007年から10年の歳月が経ち、Z900RSというZ1・Z2のスタイルを漂わせる新型バイクが登場しましたが、水冷エンジンとモノサスというハードにおいてはZ1に近づこうと思っても近づけません。
▲Z900RS
やはり、
カワサキ最後のカワサキ空冷直列4気筒エンジンになるかも?
というのが現在の価格急騰への最大要因ではないでしょうか?
・・・でもね
By S-N1965 [Public domain], via Wikimedia Commons
ゼファーの進化系であるZR-7は同じ空冷直列4気筒エンジンなのに不人気のままで格安なんですよwww
モノサスだから??
うーん、気になる!www
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