NPOの経営が厳しすぎて社員みんなで考えた結果、僕はヒッチハイクで全国を旅することにした
2017/12/01

みなさん、いつもNPO法人ONEれいほくを応援してくださり誠にありがとうございます。
今回、この記事から初めてONEれいほくを知ったという方も訪問ありがとうございます。
僕はNPO法人ONEれいほくの代表を勤めております。矢野大地(やのだいち)と申します!
大学時代の東日本大震災支援の経験から、今必要なことは何かと考え昨年6月にONEれいほくを立ち上げ、今年で2期目となります。
今回はぼくらが今後やっていく活動について記事を書きました。
そしてこの記事を読んでいるみなさんにも協力して頂きたいことがあるのです。
これからぼくらの活動を続けていくためにも、ぜひ最後までお読みください。
と、その前に。まずはぼくらONEれいほくに起きた1つの事件から話していきます。
経理の里本さんが異変に気づく…
ぼくらNPO法人ONEれいほくの活動には行政からのお仕事依頼や、イベント運営、拠点事業での若者の受け入れなど様々な業務があります。
言ってみれば普通の法人と同じように、しっかりと「経営」していかなければなりませんし、もちろんそこは経営者であるぼく矢野大地が先導を切って頑張ってはいるのですが…
正直、ぼくお金の管理苦手なんです…
設立年度である去年も決算期になってヒーヒー言いながら書類整理をしていました…
いやー本当よくここまで経営してきたものです笑
去年の決算期、ぼくや事務局長のハヤシが悪戦苦闘しているところを見かね彗星の如く現れたのがコチラの里本さんです。

彼は光の速さで書類を片付け、会計士さんとの連絡もスムーズにこなし、もはやなぜここにいるのかわからないレベルのエリートっぷりを発揮して、ぼくらONEれいほくの事務処理事情を支えてくれました。
これがきっかけとなって、今ではONEれいほくのスタッフになり経理を担当してもらっています。
ONEれいほく会計
里本裕規(サトモトヒロノリ)
元行政マンで税金を扱う部署にいたので、バックオフィスのスキルが超絶高い。ONEれいほくには今年の4月から関わり始め、現在は会計・バックオフィス・ファンドレイジングを担当している。好きな食べ物はグラタン。
そんな里本さんの助けもあって、ONEれいほくは2年目となる今年も元気にやってこれました。
そう。ただ1人を除いて…
ある日のこと、
里本
ぶんちゃん、なんか最近タスクが一向に減らないし、経営面もちょっと心配なんだよねえ…
ぶんた
ん〜、里本さんがそんなこと言うなんて珍しいですねー。一旦資金繰り表見てみましょうか。
ONEれいほくマネージャー
石綿文太(イシワタブンタ)
中卒で起業し今はコンサル業をメインに東京と高知の二拠点生活を行っている22歳。昨年、ぼくの運営する拠点「だいちハウス」へ滞在した事をきっかけに、今年4月高知へ移住。ONEれいほくの拠点の1つ「ぶんたハウス」を運営している。
ぶんた
えーと、行政からの依頼もちゃんとできてるし、他の仕事も予定通り入金あるし…。
あー、でも全体的に支出に対しての収入少ないですよね。
カットできるとこはカットしてますし、っていうか…拠点事業の収支低すぎません?
里本
そうなんだよね。それ以外は今年の始めに立てた資金繰り表どおりなんだけど…

ハヤシ
サトモトさ〜ん。◯◯事業の建て替え分の精算をしたいんですけど大丈夫ですか?
里本
ハヤシ
ONEれいほく事務局長
林利生太(ハヤシリュウタ)
ハヤシはぼくの大学の後輩でもあり、進路に悩み休学しているところONEれいほくの活動にジョイン。そこから休学2年目に突入し、本腰を入れて関わることになり現在は事務局長を務める。散歩中に地元の人と仲良くなり、7LDKの巨大な家を借りることになりONEれいほくの拠点「ハヤシはうす」を運営することになる。
だいち
おつかれーっす!あれ、みんなどうしたの?なんかあった?
ぶんた
拠点事業の収支って大地さんが全部担当してるかと思うんですけど、去年と今年比べてなんか変化あります?
だいち
んー?今年?いやー、特にないよ。あ、でも拠点も増えたから受け入れ人数は増えたかな!
ぶんた
えっと…受け入れ人数増えて今年からスタッフも2人雇い始めたのに特に変わってないってことですか?
だいち
え、そうだけど、なんか問題ある?他の事業もやってるし別に大丈夫でしょう?
里本
ぶんた
だいち
え、なになに!?なんかあったの!?もっと人呼ばないとヤバイ!?
里本
いや、それどころか資金がショートしそう…もう滞在者受け入れられなくなっちゃう…
だいち
焦るONEれいほくスタッフ達

ハヤシ
どうするんですか!もうヤバいじゃないですか!!ONEれいほく大丈夫なんですかあああ!!!
ぶんた

里本
ああ、もうどうすればいいんだろう、ヤバいって、、ヤバいって、、
ぶんた
やばい里本さんが故郷を思い出してポテチ食べ始めた。。里本さんも落ち着いてください。
だいち
ぶんた
マズイ?ってショートした分どうするんですか!そりゃヤバいですよ!運営できませんもん!!
どうやらことの重大さに気づいてないのはぼくだけだったようでみんなだいぶ焦っていました。
いや、でもほら、経営者1年目だし仕方ないよね?仕方ない仕方ない。
ぶんた
だいちさん「とりあえずなんとかなるだろ」とか思ってるかもしれませんけど、マジでやばいですよ。
だいち
というわけでONEれいほくの経営が傾いていることが発覚しました。
法人2期目でいきなりピンチ。
いやー、なんとなくヤバいかなーとは思っていたのですが、中々難しいものです。
ぼくらはどんな活動をしているのか
冗談はさておき。ここからがこの記事の本題です。
ぼくたちは年間述べ1000人以上の若者の受け入れを行っています。
拠点を訪れた方の中には、
「ONEれいほくの力になりたいんです!!何かできることはありませんか!?」
と、仰ってくれる人も多くいるんです。
ONEれいほくがターゲットとしている「人生に悩んでいる若者」が拠点を訪れることで、変化し、成長し、自分を見つめ直していく様子をぼくらはずっとそばで見ていきました。
中には鬱になり日々の生活でとても消耗している人までいるんです。
そんな人も嶺北に訪れると、田舎の原風景に触れ、今まで体験したこともない生き方や生活を感じ、そして大きく変わっていく。
まるで人生のターニングポイントであったかのように、性格までガラッと変わり、そして再出発していく。
ある人は悩んでいたことが解決し新たな人生をスタートさせたり。
また、ある人はぼくらの生活に深く感動し、嶺北へと移住したり。
そしてある人はぼくらの活動に勇気づけられ、自分で事業を立てる道を選んだり。
ONEれいほくはそんな「人生に悩める若者たち」の大きな分岐点であり、休憩所として彼らに求められていると思うんです。
たくさんの人へ見せてきた感動を、そしてこれから嶺北を訪れるであろう人たちをぼくらは見過ごす訳にはいきません。
そのためにも拠点運営を軸としてぼくらは今後こんな活動を行っていきます。
あなたの寄付が次の人の滞在につながる~次の人へバトンを渡す社会へ~
拠点を運営するためにはそれなりの維持費やスタッフが必要になってきます。
しかし、ぼくらは滞在者の方から滞在費などは一切頂いておりません。
これは今後も続けていく予定ですし、ぼくらがやりたいことの軸としてブラすわけにはいきません。
今回はそんな拠点運営費用が大きく増加した結果、運営が困難になるという事態になりました。
行政からのお仕事なども頂いてはおりますが、いかんせんそれだけでは拠点を維持することは厳しい状況です。
そんな現状を打開するために考えた計画がこちらになります。
拠点の運営や滞在者の受け入れ、また彼らへ向けたイベントの開催には様々な費用がかかってきます。
家賃等は都会に比べれば少ないとはいえ、年間で1000人以上の人を受け入れるとなるとそれ相応の金額になってしまうのです。
中には本当に一文無しの状態で訪れる人もいるため、逃げ場所であるぼくらが彼らからお金を頂くことはしたくありません。
受け入れ人数や運営費用から「1人の若者が1日滞在する費用」をざっくりと割り出したのですが、その額は1日約1000円。
イベントやプログラムなどがあるともう少し費用がかかってきます。

そんな拠点運営に関わる費用を、ぼくらは寄付という形で集められるのでは?と考えています。
先ほども書いたように、拠点に訪れた方の中にはぼくらと関わり、生活に触れることで大きく成長していく人がいます。
また、そういった人が嶺北や嶺北以外でもぼくらと同じような拠点事業を始めることも少なくありません。
このような「昔の自分のような人や次の誰かにバトンを渡したい人たち」を対象にぼくらは寄付を募り、そのお金で更なる「悩める若者」を受け入れていくことを決めました。
あなたの1000円が悩める若者を救うのです。
この記事を読んでいるあなたにお願いしたいこと
さて、この記事を読んでいるあなたにお願いしたいことがあります。
もしぼくらの活動に共感して頂けたり、同じような志を持つ方は寄付をお願いできませんか?
これまでもONEれいほくと繋がりのある数十名の方から寄付を頂いてきました。
しかし、さらにたくさんの若者を救うためにはより多くの方々からの寄付が必要不可欠です。
ONEれいほくの中核を担う拠点事業は今年度で2件も増え、現在合計4拠点を運営しています。
そのおかげもあって、昨年度より多種多様な若者を受け入れられるようになりました。
今年度増えた滞在者には独立されている方やフリーランスの方々が多くいます。
彼らの滞在による出会いが人生に悩む滞在者を感化し、自分の道を歩み始めるきっかけになったりと昨年度以上に様々な変化が生まれました。
「田舎に来たはずなのに、都会よりも多くの人に出会えています」
そう言ってくれる滞在者も多くいました。
この滞在者同士の化学反応もぼくらの拠点事業でしか出せない強みです。
今後さらに多くの若者を救済し未来へ繋げていくためにも、ぼくらは拠点運営を今以上に促進させていきたいのです。
こちらの記事をSNSでシェアしていただけるだけでも結構です。
少しでもかまいません。お力添えいただけないでしょうか。
あなたの助力がONEれいほくの拠点を通して、次世代の若者へと繋がります。
ONEれいほくを応援する
代表の矢野大地はヒッチハイクで全国へと旅立ちます。
今回のONEれいほく寄付制度開始に伴い、ぼく、代表の矢野大地は全国へと旅立ちます。
ぼくらの活動を寄付という形で支えてくれた方々。
滞在を通してONEれいほくへ共感してくれた方々。
全国のONEれいほくサポーターのみなさまに、ぼくは直接お礼を言いたいんです。
これまで、そしてこれからもぼくらの活動を楽しみにしてくれている人たちに今度はぼくの方から会いに行きます。
そして、ご存知の通りぼくらにはあまりお金がありません。
貴重なお金をここで使うわけにもいきません。
そのため、ぼくはヒッチハイクで全国を周り、寄付してくれたサポーターの方々に会いに行きます。
インターネットがどれだけ発展しても、泥臭く、足を使って活動することがONEれいほくらしさでもあると思うんです。
こんな予定で全国を周ります
日程:2018年1月中旬~3月上旬(予定)
内容:
- ONEれいほく会員になっている人(12月31日まで)に会いに行きます!
- 移動手段は基本”ヒッチハイク”(特別な場合、例外あり)
- お金を出しての宿泊禁止(野宿or誰かにお世話になる)
《読者の方へお願い》
- ONEれいほくのマンスリーサポーターになって、代表矢野の目的地になってください!
- SNSで当企画のことを紹介してください。
- ヒッチハイク行脚へ同行したい人(期間限定でも可)→矢野のTwitter/Facebookでご連絡ください。
最後に
ここまで読んでくださってありがとうございます。
きっとONEれいほくの活動に何か少しでも思うところがあって読んでくださったのではと思います。
先ほども書いたとおり、本当に多くの若者が人生や生き方に悩み、ここ嶺北を訪れます。
そして様々な人生模様や田舎の原風景に触れ、新しい一歩を歩んでゆくのです。
こういった活動はこれからの世の中に絶対に必要になってくるとぼくは自信を持って断言できます。
現代社会に苦しむ若者を再起させる場所が日本の田舎にはあるんです。
例えるならあなたの寄付は悩める若者への片道切符。
あなたの助力が多くの若者を救い、彼らの未来に繋がります。
ぼくらと一緒により良い未来を作っていきましょう。
ONEれいほくを応援する