駅の行き先表示を「恋慕」に見立てると、複雑な相関図が見えてくる。見てどうする。
原くんに思いを寄せているのは御徒町ちゃんだけなのに秋葉原くんったら、上野さんに夢中。歯がゆいったらない。
ついに頭がおかしくなったか、とお思いだろう。だいじょうぶ。気は確かです。山手線駅の行き先表示を見ていると、そんな恋愛模様が見えてくる、という話です。
もっぱら工場とか団地とかジャンクションを愛でています。著書に「工場萌え」「団地の見究」「ジャンクション」など。
前の記事:「コインロッカー規制から見るオバマとトランプの違い」 人気記事:「マンションポエム徹底分析!」 > 個人サイト 住宅都市整理公団 「○○方面」を妄想へと変換往年の少女漫画には、しばしばたくさんの登場人物が入り乱れるのっぴきならない人物相関図が登場する。
山手線 東京駅 内回りホームの行き先表示。上野と池袋だけというシンプルさ(表示が2つしかないのは東京駅と秋葉原駅だけ)。
もはや自分がただ中に身を置きたいなどとは思わないが、そういうのを考えるのは楽しそうだ。
そこで山手線である。 池袋の内回り。新宿、渋谷、品川という主要駅しか示さない。
「そこで」っていう言葉の使い方がおかしいとは思いますが、そこで山手線なのである。
新宿の外回り。池袋、上野は行き先表示として当然だが、田端の登場にはびっくり。
環状線でぐるぐるまわるこの線には、当然ながら終点がないため、行き先の表示が駅によって変わる。
その「行き先表示」を「想っている相手」と見立てることによって、恋愛相関図を完成させよう、というわけだ。 こういうことです。
上の例で言うと「大崎くんは、品川さんと東京さんと上野さんが好き」ということになる。気が多いな、大崎。大崎がなぜ男性なのかは自分でも分からない。
なぜこんなふうに見立てたかというと、予想以上に行き先表示にイレギュラーがたくさんあったから。もっとシステマチックに順繰りに主要駅が示されるかと思いきや、いきなり「なんでその駅を行き先にした?」という例がけっこうあったのだ。 この唐突さは、恋だ。恋なら納得できる。 というわけです。 やたらモテまくる「6強」何が「というわけです」なんだ、という感じですが、何をやろうとしているかはご理解いただけたかと。
実は3年前に同じ内容で記事を書いている。意外な想い・想われの関係にびっくりしたものだ。 今回は、その後関係にどのような変化があったかが重要なポイント。 ともあれ、まずは全体的な状況をご覧頂こう。各駅をひと駅ひと駅めぐって行き先表示を確認した結果である。たいへんだった。恋ってたいへんなのね。 上は、全29駅の行き先表示に登場する駅ランキングである。いずれも「そりゃあ行き先としてあげられるよな」と納得のラインナップ。この6駅が圧倒的に「モテる」駅である。敵である。こんちくしょう。
|
|
▲デイリーポータルZトップへ |