関ジャム 完全燃SHOW【実は大ヒット揃いの“こども向けソング”ヒットの秘密】[字] 2017.11.26

2711月 - による admin - 0 - 未分類

「マル・マル・モリ・モリ」今夜の『関ジャム』は…。
子ども向けソングメガヒットの秘密をだいすけお兄さんと作詞作曲のプロ2人が解き明かす。
これまで『関ジャム』ではJ−POPからクラシックまでさまざまな音楽ジャンルを扱ってきたが…。
ここで改めて歴代シングル売り上げランキングを見てみるとそうそうたる大ヒット曲が並ぶ中…。
1位に『およげ!たいやきくん』。
5位に『だんご3兄弟』がランクイン。
子ども向けと言いながら…。
誰しも時代ごとに思い出の曲があるはず。
そこで今回はなぜ子ども向けソングが大人も共感しメガヒットになるのかをテーマに分けて解説。
教えてくれるのは…。
「うれしそうにみんなわらってる」音大声楽科と劇団四季の出身。
9年間はうたのお兄さんの歴代最長出演記録。
更に子ども向けソングのヒットメーカー2人も。
今夜は実はメガヒットぞろい子ども向けソングのヒットの秘密に迫る。
(拍手)さあでは今夜のゲストを改めてご紹介いたしましょう。
横山だいすけさんそして宮下浩司さん玉井裕香子さんにお越しいただきました。
(だいすけ)よろしくお願いします。
(拍手)だいすけお兄さんに初めて生で会ってすごいなんやろもう…うれしくてしょうがないというか。
(横山裕)わしづかみされてるんでしょ?もう。
(古田)ダイスキお兄さん?
(千秋)ダイスキお兄さん。
今年の4月ですもんね。
うたのお兄さんを…。
4月に卒業してまだ半年ぐらいなんですけれども。
(村上)ガラッと変わったでしょ?生活も。
もう変わりすぎて今あの…。
先の予定を把握すると気持ち悪くなってきちゃうので。
もう今日明日の予定ぐらいでもう十分ですみたいな感じです。
メガヒットする子ども向けソングのテクニックをひも解いていくがその前に…。
まずはその名曲の歴史を売り上げとともに振り返ってみよう。
きっとあなたが夢中になった歌もあるはず。
まずは…。
日本は高度経済成長からバブルに向かっていた時代。
子ども向け番組などからヒット曲が生まれました。
69年『黒ネコのタンゴ』。
(安田)「これって子ども向けの歌やったんですかね?」その売り上げは223万枚。
これ…。
えっ?『黒ネコのタンゴ』。
75年『およげ!たいやきくん』。
(藤本)「子門真人さん」その売り上げは驚異の457万枚。
(横山)「『ツトム君』や!」76年『山口さんちのツトム君』。
売り上げ枚数はおよそ50万枚。
(藤本)「これはもう今でもやからね」
(村上)「現役ですもんね」88年『アンパンマンのマーチ』。
続いては…。
(大倉)「ああ…!」90年『おどるポンポコリン』。
売り上げは164万枚。
「ガラガラヘビよ気を付けて」92年とんねるず『ガラガラヘビがやってくる』。
売り上げも140万枚と大ヒット。
(千秋)「本当だゴールデンコンビ」
(千秋)「あっこれ知ってる!」93年『勇気100%』。
これ歌い継がれてます。
98年ブラック・ビスケッツ『Timing』。
(藤本)「これもええ歌やねんな」
(横山)「派生してブラック・ビスケッツだ」売り上げ148万枚。
(古田)「ポケビなし」
(横山)「ポケビじゃない」99年『だんご3兄弟』。
売り上げは驚異の291万枚。
そして…。
(一同)「ああ!」2002年『おさかな天国』。
ああ鮮魚コーナーで流れますよね。
(だいすけ)よく流れてます。
(千秋)ねえ。
2006年宇多田ヒカル『ぼくはくま』。
2007年『おしりかじり虫』。
(大倉)「やっぱ『みんなのうた』ってすげえな」
(横山)「これもはやったなよう歌ってたもん」2007年『崖の上のポニョ』。
続いては本日のゲスト宮下浩司が作詞作曲し…。
更に玉井裕香子が絶賛する大ヒット曲。
2011年『マル・マル・モリ・モリ!』。
売り上げも50万枚以上大ヒットに。
2014年『ようかい体操第一』。
ちょっとあの…すみませんねなんかポケビがね。
ポケビがあったからブラビがあったんですけど。
(錦戸)えっそうなん?
(大倉)えっそうなん?ポケビのイメージある。
あっそうかそうか。
戦ってたんですよねずっと。
対決やったから。
(安田)めっちゃ嫌いやん…。
(一同笑い)ああでもフジモンもだいぶ歌ってましたけど。
俺全部歌えたよホンマに。
(大倉)めっちゃうるさかったわ。
(藤本)うるさかったってなんやねん。
だから小さい頃も聴いてたし今もほら娘がいるから一緒に聴くのよ。
口ずさむのも大体子ども向けソングになってしまうな。
原西さんもなんかなぜ子ども向けソングは大人も巻き込み大ヒットするのか?まずハートをつかむ作曲の技術を伝授するのは…。
大ヒット曲J−POPだけでなく数々の子ども向けソングを手がけるヒットメーカーだ。
果たしてヒットする子ども向けソングの作曲の秘密とは?
(村上)…というのは?大人向けの楽曲を作る時にはメロディー中心に考えるんですけども子どもって音楽を体でざっくり受け止めるんですね。
なのでメロディーよりもリズムを中心に考えてあげた方が伝わるというか。
(宮下)それは説明…。
(藤本)何鼻で笑ってくれてんねん。
(大倉)違うでしょ。
(藤本)違うの?リズムとメロディーの違いとは?今さら聞けない疑問をわかりやすく解説。
リズムっていうのは時間の流れの中で規則的なパターンのこれの繰り返しです。
(藤本)時間の流れ?メロディーは?メロディーはそこに音程が付いたものです。
ああ…!まだわかってないやろ。
まだわかってない…。
時間の流れ言うてくれたらわかりますわ。
ちょっとじゃあなんか…音で。
(メトロノームの音)はい。
これ時間の流れね。
(宮下)例えば…。
(ドラムの音)
(ドラムの音)
(ドラムの音)これリズム感じますよね?めちゃめちゃ感じてますけどね。
めちゃめちゃリズム感じますね。
(村上)感じた?同じリズムでメロディーを次感じてもらいます。

(ドラムの音)これがメロディーです。
(藤本)ああ…すごい!それはもうすごい。
こんなに感じるかっていうくらい感じましたけどね今。
子ども向けの場合はリズムも大事にすると?そうですね子ども向けの曲の場合は僕リズムから作ってしまうんですよね。
そのリズムというのも単純な8ビートとか16ビートにはしないようにしてるんですなるべく。
8ビート…16ビート?具体的なテクニックの前にここで8ビートと16ビートについても押さえておこう。
4拍子の中に8回リズムが刻まれると8ビート。
ワンツースリーフォーの中に8回リズムを刻みます。
「ワンツースリーフォー」
(ドラムの音)
(藤本)12345678。
あっホンマや。
(藤本)12345678。
これが8ビート。
(宮下)はい16ビートは16回刻むわけですね。
「ワンツースリーフォー」
(千秋)速っ!
(藤本)1234567891011…。
(藤本)ホンマやホンマや。
…みたいに16回リズムを刻む。
これが16ビート。
(藤本)はい。
(宮下)8ビートっていうのは一般的にはロックに多く使われていまして16ビートというのはダンスとかファンク系に多く使われてますね。
例えばBOWYの『MARIONETTE』は8ビート。
「鏡の中のマリオネット」「自分の為に踊りな」『ChooChooTRAIN』は16ビートが使われている。
「同じ風の中WeknowWeloveOh」「HeatHeatbeat’slikeaskipskip」…っていうのはどういう事なんですか?単純な8ビートとかを使わないって事で『マル・モリ』とかだとラテンのリズムとかを取り入れて要はリズムだけで聴いてもインパクトを持たせるように。
(藤本)ラテンのリズム?
(宮下)はい。
えっとだから『マル・モリ』のメロディーに8ビートを乗せてみるのと実際使われたラテンのリズムを…。
違いを?
(宮下)違いをじゃあちょっと今やってみますね。
まずじゃあ8ビート。

(シンセサイザー)まあ聴けますもんね。

(シンセサイザー)はいこれが8ビート。
(村上)はい。
(宮下)これはどうですか?
(大倉)これじゃなかったっけ?
(藤本)いやこれでしょ。
(宮下)いやいや…。
これはこれでね…。
(安田)もっといいって事なんですね。
ラテンの取り入れた…。
(錦戸)お届けしてください。

(シンセサイザー)違う!
(村上)跳ね感がね。
(安田)楽しい。
(横山)ホンマやな。
急に楽しなるな。
確かにこっちの方が子どももノリやすくなる。
(宮下)そうですね。
ラテン音楽ってリズム中心に作られてるのでリズム体だけで聴いてもやっぱり楽しいんですよね。
なのでその楽曲作るにあたってそれをまず土台に置いて確実に踊れる楽しい曲にする。
(藤本)なるほど。
思わず踊りだしたくなるラテンのリズムが子どものハートに刺さりやすいとの事。
子どもって本当に本能の生き物なので理論とか技術だけではなかなかハートがついてこない。
そうか。
そうかそうか。
(だいすけ)なんかこう子どもはそのラテンのリズム…。
理屈関係ないですもんね。
(だいすけ)そう。
関係なしに体を動かしたくなってきちゃう。
裏で「ダッツタッツタッダンダンダッツタッツタッ」ってなんかこう…おっやりたくなっちゃうねみたいな。
(村上)お願いします。
じゃあ8ビートから。
(村上)8ビートバージョン。
違うのかな?「マル・マル・モリ・モリみんな食べるよ」「ツル・ツル・テカ・テカ明日も晴れるかな」まあまあ別にね悪くないですけどね。
(だいすけ)縦にこう普通に刻む感じ。
ええ声やわ。
(宮下)じゃあラテン。
(藤本)変わるのかな?「マル・マル・モリ・モリみんな食べるよ」「ツル・ツル・テカ・テカ明日も晴れるかな」
(錦戸)そんな事ない…そんな事ない!
(村上)歌い手がノッてくるのよそれは。
そうなの?
(横山)8ビートやったらなかなかそうなりにくいって事ですよね?見せ方もあるのかもしれないんですけどより子どもがついてきやすいっていうのは…。
「やってみたら」って…。
(錦戸)多分わかると思いますよやってみたら。
(村上)じゃあ8ビートの方。
(藤本)8ビートの方お願いします。
「マル・マル・モリ・モリみんな食べるよ」「ツル・ツル・テカ・テカ明日も晴れるかな」
(村上)まあまあ…大丈夫です。
これが?
(村上)これラテンになると…。
(藤本)これラテンになる…?
(だいすけ)ラテン…ラテン?「マル・マル・モリ・モリみんな食べるよ」「ツル・ツル・テカ・テカ明日も晴れるかな」あっホンマや!
(大倉)芸人としてや。
(安田)嘘をつけ…!
(村上)今のはノリノリ先です。
でも今の自然にブレイクとか取りやすかったでしょ?取りやすかった正直。
(横山)確かにな。
そりゃ音とかやっぱり取りやすいねん。
ああいつの間にか動いてたんや。
子どものハートをつかむ作曲術を更に掘り下げてくれるのが…。
ベネッセの教育教材『こどもちゃれんじ』の映像音楽プロデューサー玉井裕香子。
教材制作では100曲以上に携わり子ども向けソングを知り尽くしている彼女が語る作曲術とは?
(千秋)階段式?
(村上)これ音階がという?私が階段式って勝手に呼んでるだけなんですけれども。
音階を1音までしか飛ばさないメロディー作りの事をこう呼んでいます。
あまり上下しないっていう事ですね。
(玉井)そうですね。
階段の上がり下がりをイメージしていただければと思うんですけれども。
(村上)上下。
(玉井)一番楽なのが「ドレミミレド」みたいな形で1段1段上がり下がりしていく事。
次が「ドミミソ」みたいな形で1段飛ばし。
これぐらいだったらまあいける。
でも2段飛ばしになると…。
例えばそれが階段の上り下りだったとしても結構きついよねみたいな感覚を持ちながらメロディーを作っていく事を言っています。
まずは…。
続いて…。
(藤本)「これも?本当に?」
(藤本)「ああ平たんな道やね」「アップダウンもないね」
(藤本)「ずっと一緒や“アタマアタマ”なんて」なぜこの階段式なのか?実はそこにある秘密が。
ああわかりやすい。
(村上)これわかりやすいね。
(安田・大倉)わかりやすい。
なんか子どもの音域って大体その…歌がうまい子だったとしても大体1オクターブぐらいっていう風に言われてるんですね。
これはやっぱり子どもが覚えやすい?子どもたちはいつもマネをしたいっていう気持ちを持っているんですね。
(村上)見たもの聴いたものを。
(玉井)そうです。
なんですがまだ音域がすごく狭いので子どもたちは。
例えばポンって音が2段以上飛んでしまうと途端についてこれない子どもたちっていうのが出てきてしまうんですね。
(大倉)そうなんや。
そうかマネしたいのに出来ないという。
(玉井)そうなんです。
マネしたいって気持ちを置き去りにしないためにもある程度音域を狭めて曲を依頼するっていう事がよくあります。
(宮下)逆に大人向けというか大人向けのアーティストの発注来る時は例えばものすごい音域出る歌手っているじゃないですか?その方って歌でそれを表したいんですよね。
(村上)こんだけ出ますよと。
逆にそういう発注あります。
(村上)例えばこれは結構難解な飛び方してますとかいう曲は…?ああ…。
(宮下)あれの…。
子ども向けではあり得ない音が一気に高くなる部分に注目。
「だろう」のところですね最後。
(村上)何音飛んでますか?
(宮下)あれはもう…。
そりゃ子どもは確かにね。
(宮下)そうですね。
マネ出来ないですよね。
難しいですね。
(安田)似たようなメロディーにもなりがちでしょうしね。
子どもの時もう「下手くそ」とか言われたらホンマむっちゃ恥ずかしくなるもんな。
歌うのイヤになるもんね。
もうな。
言われたんや?言われた。
続いては子どものハートをつかむ歌い方。
教えてくれるのは…。
ひとたびステージで歌声を披露すれば子どもたちが夢中で聴き入るだいすけお兄さん。
更に音大出身で劇団四季にも在籍。
その実力も明らかに!
(藤本)景色を届ける。
(村上)景色を届ける。
耳だけじゃなくね。
(だいすけ)耳だけじゃなくて…。
(だいすけ)いろんな事で感じるので。
ただ真っすぐ立って歌うだけじゃなくてその情景が子どものイメージの中でパッと見えるような歌い方が出来たらなっていう風にいつも意識してるんです。
(村上)大人に見せるのも大変じゃないですか?景色って。
歌で景色見せるって。
子どもやから余計…シンプルな景色じゃないとアカンでしょ?
(だいすけ)例えば…。
「ゆうやけこやけのあかとんぼ」…なんですけど。
田んぼ。
田んぼの中に赤とんぼがこう夕焼けをバックに飛んでいるというイメージをして歌ったとしたら広い田んぼがあって…。
「ゆうやけこやけのあかとんぼ」ちょっとこう広いイメージ。
…っていうのが大事だなっていう。
(藤本)見えました。
今のは田んぼバージョンで。
例えばこう…新宿のビルの間に夕焼けが出てとんぼが飛んでたら…。
「ゆうやけこやけのあかとんぼ」新宿やわ。
(だいすけ)手でも表現していて。
広い田んぼっていうのとビルの間になかなか見る事のないとんぼが飛んでたっていうのがパッと出てきたから「とんぼ」って僕が歌ってたらなんかいたんだろうなっていう。
届ける側がどういうイメージを持つのかで歌い方も全然変わってきますしそれを受ける子どもたちは自由であっていいと思うんですけど。
いろんなものを届けてあげる事がその子にとっていろんな音楽を知る手立てになるんじゃないのかなっていう。
まあ演歌っぽいのもありましたしちょっとミュージカル調のものもありましたし…。
子どもたちに景色を見せるために歌い方を大きく変えているというだいすけお兄さん。
大学ではオペラなどそして劇団四季でミュージカルもやっていたお兄さんにいろんな歌い方を見せてもらおう。
今まで9年間『おかあさんといっしょ』のうたのお兄さんをやってきてあんまりいろんな歌を…。
歌い分けっていうのを今日やるのが初めてなんですよ。
歌うのは星野源の『恋』。
果たしてどう歌い分けるのか?じゃあまずはミュージカル風?
(だいすけ)ミュージカル風。
『ライオンキング』みたいなイメージで『ライオンキング』に『恋』が含まれていたらこんな風になるんじゃないかなっていう。
ではお願いします。
「恋をしたの貴方の指の混ざり頬の香り」「夫婦を超えてゆけ」
(一同)おお…!
(拍手)
(だいすけ)ちょっとドラマチックに。
(安田)ああ…すごい。
次オペラ風で。
(藤本)オペラ風?オペラ風はもう全然発声方法を変えて歌いたいと思います。
(村上)お願いします。
「恋をしたの貴方の指の混ざり頬の香り」「夫婦を超えてゆけ」
(一同)おお…!
(横山)全然違う。
(千秋)違う。
ちょっとオペラ風感。
(藤本)さすが。
重みがね。
重厚感出ますよねやっぱ。
(千秋)メインディッシュ。
(横山)これが見たい。
子ども風の歌っていうのは子どもたちと共有して一緒に楽しめるような歌い方でいきたいと思います。
では子ども風お願いします。
「恋をしたの貴方の指の混ざり頬の香り」「夫婦を超えてゆけ」
(藤本)ホンマや!
(大倉)すげえ!
(安田)子ども喜ぶこれ!
(村上)お兄さん可愛いわそりゃ。
一緒にやりそうここで。
なんか見てたらにこやかになってきましたもんね。
(横山)子どもおったら見せるわな絶対。
(村上)不思議なもんででもやっぱオペラの時ってめっちゃ歌だけ聴きますけど子ども風の時って表情も見ますもんね。
(大倉)見ちゃうね。
(だいすけ)はい。
「け」やりたくなるもんな。
(藤本)一緒にね「け」ね。
(だいすけ)こうやって上げると子どもも「イエーイ!」ってついてきたくなるという。
なので本当に子どもの歌っていうのはあと今気が付いたんですけど…。
えっ?ああ…なるほど。
(千秋)今お兄さんも子どものバージョンの時だけ音をなんか結構…「超えてゆけ」とか「こ」とか音が外れて…。
(村上)あえてあまり丁寧に歌いすぎないという事なんですか?子どもたちと一緒に元気でいきたい時っていうのは正確に音を取るより子どもたちの気持ちを引っ張ろうとする歌い方に注目してもう一度。
1曲目2曲目はちゃんと音程が合ってたのに3個目はなんか…。
その…「夫婦を超えてゆけ」っていうところに「超えていくよ!」みたいなちょっとニュアンスを入れるとその音を…「超えてゆけ」っていうよりも「超えてゆけ!」みたいな…。
(大倉)確かにな。
あの「け」は気持ち良かったですもんね。
「け」気持ち良かった「け」。
そしてだいすけお兄さんの歌い方の秘密がもう1つ。
(大倉)今の「け」なんてまさに…。
(村上)「け」なんかそうやな。
(藤本)まさにそうやね。
子ども歌っていうのはニュアンスが強くなっちゃうとどうしてもメロディーの方が勝ってしまって何を歌ってるかというよりも音の方が子どもの耳に残ってしまうのでこの言葉でこのニュアンスがあるんだよっていう言葉を大切に…。
(古田)歌詞をね。
(だいすけ)はい歌詞を。
例としてやってみたらわかりやすいかなと思うんですけど。
語尾まではっきり歌う場合とニュアンス第一の歌い方。
どれだけ言葉の伝わり方が違うのか?『ぼよよん行進曲』という曲があるんですけれども例えば僕がいつも歌うのは…。
「どんなたいへんなことがおきたって」「きみのあしのそのしたには」「とてもとてもじょうぶな“ばね”がついてるんだぜ」結構しっかりと歌詞が全部聞こえるように歌うんですけどニュアンスを付けすぎると…。
「どんなたいへんなことがおきたって」「きみのあしのそのしたには」「とてもとてもじょうぶな“ばね”がついてるんだぜ」
(大倉)そういう人おるよ。
(千秋)いる。
ニュアンスを大事にしたい時にメロディーのつやっぽさとかそういうものがどちらかというと残りやすいかなって思うんですけど。
(藤本)鼻につく感じのね。
(安田)でもなのに…。
言葉を届けるっていうのが大事なんじゃないかなと思っていつも意識して歌ってます。
(藤本)届いた。
だからツッコむ時も語尾ちょっと大きくしようかなみたいな。
「なんでやねん」なんかでも難しいで?そしたら。
「どついたろか!」みたいなね。
(一同笑い)
(千秋)面白い!
(藤本)子どもに人気出るよね。
ケツ大きくしたらおもろなるんですね。
「誰が顔でかいって!」ぐらいの…。
(藤本)そうそうそうそう…。
いいヒントをいろいろ…。
そしてそんな歌の語尾について『こどもちゃれんじ』で100曲以上の制作に携わり子ども向けソングを知り尽くした玉井があるテクニックについて語る。
子どもが歌を覚える時にどうやって歌を覚えていくのかなっていうのを観察してみた時に歌の語尾だけをトレースしてマネしていくんですね。
その語尾だけを自分がマネ出来ていればなんとなくああ自分歌えたっていう気持ちに…。
出来たという感覚になる…。
(玉井)そうなんです。
なれるんですね。
(藤本)もうすぐ2歳の娘語尾しか言うてない歌。
ホンマにホンマに最後だけ言うてるわ。
(横山)どんな歌い方なんやろ語尾だけやったら。
「だんご」だったら「ご」「ご」ってこう…その一番最後の音だけをマネして…。
頭じゃないんですね。
(玉井)頭じゃないんです。
残っていく音を拾っていくんですね。
なので私たちが作詞をする時にあえて語尾に「ばびぶべぼ」とか「ぱぴぷぺぽ」みたいな言葉を置いてその語感の強さで子どもたちにマネしてねっていうのを置いてマネしやすいポイントってのを増やすっていうのをよくやっています。
(大倉)すばらしい。
語尾に濁音を使った曲。
『こどもちゃれんじ』『ぶたのこども』をお聴きください。

(大倉)「可愛い。
むっちゃ可愛い」
(横山)「やばいむっちゃ可愛いこれ」これ言いそうやな子ども。
(横山)ホンマやな。
(藤本)最後だけ言うのよ。
(横山)ホンマや。
音楽に限らずなんですけれども子どもたちはなんかやってみたいと思ってそれが出来たっていうなので私がすごく大事だなと思っているのは子どもたちが乗り越えなきゃいけないハードルをいかに低い位置に設定してあげて…。
やっぱ自分で越えたっていう自分の力で越えれたという感覚が大事だと。
(玉井)そうなんです。
絶対無理っていうバーじゃなくて自分でも越えられそうっていうところに設定してあげるっていうのはすごく大事かなと…。
それをだんだん高くしていってあげる事で高いところにいけるっていう。
はあ…めっちゃ研究されてる。
こういうね…。
ポイントわかりましたから。
(藤本)わかった?大事よ?続いては作詞のテクニック。
(村上)はいポイントは?
(藤本)意味ないですもんね。
いや本当に。
『マルモのおきて』っていうドラマのタイトルの文字を入れ替えて言いやすい言葉に考えただけなので。
小さい子ってやっぱりどんな言葉でも音として捉えるのでそこに意味を持たすというよりは繰り返してマネしたくなるような言葉とか耳にスッと入ってくるような言葉を選んで作詞をしてます。
『おどるポンポコリン』の「ピーヒャラピーヒャラ」とか「パッパパラパ」とかもやっぱこれ音の遊びですよね言葉の意味というよりは。
「タッタタラリラ」ってやっぱめっちゃ言いたくなりますもんね。
言いたくなりますね。
(大倉)むっちゃ言ってたもんあそこだけ。
(藤本)言うてた。
「タッタタラリラ」言うてたもんね。
(村上)モノマネしたくなるってそういう事やもんね。
言うてた。
言いたくなんねんな。
更に歌詞を印象付けるためにこんなテクニックも。
赤くなってるところは?「ツル・ツル・テカ・テカ」。
(宮下)これはですね子どもってちょっと飽きやすいので例えば「ツルツルピカピカ」って普通じゃないですか。
それを1文字変えて違和感を付けるんですよ。
「ツル・ツル・テカ・テカ」。
そうする事によって子どもの耳にスッと入ってくるというかなんかおかしいなみたいな引っかかるんですよね。
(村上)子どもながらにちょっとクエスチョン残す…。
ちょっと物足らんところとか少しの変化とかを。
ここぞというところに使いますね。
はい。
(村上)だから大人でもね残るじゃないですか。
やっぱ子どもの頃に歌ったのって。
いまだに歌えるもんね。
(村上)そういう事なんですもんね。
子どもの時のさ歌ってすっごい残ってない?
(大倉)残ってる。
(だいすけ)残りますよね。
(藤本)残ってる。
(村上)さっきのあれですよね。
リズムプラス…。
だからあれも言うなればリズムを口で…。
(宮下)そうですね。
歌わせてるというような感覚なんですかね。
やっぱ音で一番最初に覚えるので。
(村上)聞き心地語呂であったりだとか。
だから「マル・マル・モリ・モリみんな食べるよ」ってなってるじゃないですか。
僕道歩いてたら…。
…っていう歩いてる子どもがいたんですよ。
やっぱり「みんな食べるよ」ってあんま入ってこないんだなと。
自分の中で歌いやすいニュアンスを作っちゃってるんですね子どもが。
その子どもなかなかのアレンジャーですねじゃあ。
ビックリしましたね。
(横山)そういう事か。
そこはもう入ってこずにこういうわかりやすいのだけ…。
大人の曲でも…。
井上陽水が手がけたこの『アジアの純真』の歌詞。
子ども向けソングのプロが共感したこの歌詞のすごさとは?
(宮下)これの「北京ベルリンダブリンリベリア」。
これも同じ効果ですよね。
聴いていて気持ちいいしマネしたくなるというすごい歌詞。
陽水さん。
(藤本)これすごいですよね。
(藤本)ホンマに意味ないん?これホンマに。
(村上)まあそうやんな。
裏取ってないからわからへん…。
意味ないやろこれ!
(錦戸)わかんないっすよ。
(大倉)意味あるて。
(藤本)意味ないて!違うよ!
(一同笑い)「ダブリンリベリアのくだりなんですけど」っつって…。
「あれなんか意味あるんですか?」って。
(横山)誰が聞けるねんそれ。
更に作詞をする際玉井はこんなテクニックも。
私がよく使う手法が単語を分割して繰り返す言葉に変えるっていうのをよくやってるんですけど。
例えば「電車」だったら「でん」と「しゃ」に分割して「でんでんでんでんでんしゃ」っていう歌詞に変えるとか。
そうする事によって「電車」っていう単語は言えなかったとしても「でんでんでんでん」はもしかしたら言えるかもしれないっていうのでマネ出来るポイントが増えていくんですね。
(村上)助走つけてあげるというか。
(玉井)そうなんですそうなんですそれだったら言いやすいとかそういうのが子どもたちにはあるのでマネ出来るポイントを増やす手法としてよく使っています。
すげえな…。
(玉井)それで言うと先ほどの宮下さんの『マル・マル・モリ・モリ!』まさにすごいなっていつも私思っていて。
なんか「マルモ」っていう言葉だったら子どもたちもちょっと言いづらいなって思う子どもたちが多いかもしれないんですけどそれを「マル・マル・モリ・モリ」ってリズミカルに分割してあげて繰り返してあげることでマネ出来る子どもがすごく増えるし実際口にした時にもすごい楽しいじゃないですか。
なので本当にすごいいい歌詞だなと思いながらいつも感動しながら聴いています。
(藤本)それホンマに「マルモ」を分割したんですか?「マル・マル・モリ・モリ」って。
ドラマのタイトルからはい。
『マルモのおきて』なので。
これはもう全然…。
意味ないですね。
(錦戸)全部意味ないですか?「悲しくて泣いていた」とか…。
(大倉)いやあると思う俺。
「マル・マル・モリ・モリ」のところだけ響きで作ってるっていうだけですよね?その他はちゃんとメッセージ性の…。
それだけで作ったら多分おかしな事になっちゃうじゃないですか…。
(一同笑い)
(藤本)そりゃそうやで。
ただ
(千秋)わかんないよ。
(大倉)言いすぎやて。
(村上)わからへんやろ?
(藤本)わかるねん。
更に子ども向けソングにはNGワードもあるらしく…。
これはダメっていうのはあったりするものですか?お子さんがマネをした時に周りの人が不愉快になるような言葉は使わないようにしようって思っていて。
例えばなんかあの…「ゲロゲロ」とか「ブリブリ」とかそういう言葉って子どもたちは絶対大好きだし歌詞に入れてあげたら絶対喜んでマネしてくれると思うんですね。
でもそれをいざ子どもが外に出てマネをした時にお母さんはすごい恥ずかしい思いをすると思うんです。
なのでそういう言葉は入れないようにしています。
めちゃくちゃ配慮してるんですね。
(玉井)配慮してますね。
(安田)制限しなければホンマにもっと言葉数はいっぱいあるんでしょうね。
(玉井)そうですね。
反則技なんや「ブリブリ」とかは。
(古田)濁音やのにな。
「デブ」とか「チビ」とかアカンのやな。
(藤本)ダメですよ!「ハゲ」とか。
『ノンタン』の時は…。
(一同笑い)きたオファーに応えたんですね。
(藤本)考えたらアカン。
ただ秋元康さんの作詞だったんですけど「びびでなばびでな」とか訳がわからない言葉をいっぱい羅列してました。
やっぱあんのやろな。
(千秋)普段だって美空ひばりさんの作詞もしてる人がノンタンの赤ちゃんの歌って事で「びびでなばびでな」とか「いつでもピョン・ピョン・ピョン・ピョン」「どこでもスタッコ・ラッラッラッ」とかそういうのがいっぱい入ってた…。
リズム系ややっぱり。
それ知ってるのかな秋元先生。
(古田)知ってるやろ。
(玉井)きっとそうだと思います。
今わかった。
今夜のジャムセッションはだいすけお兄さんの代表曲にもなった『ぼよよん行進曲』。
このトークはすでにセッションを収録したあとなのだがこんな話が…。
だってなさっき前室でなヨコ入ってきて「ぼよよよ〜ん」って…。
でそのあとに大倉入ってきて「ぼよよよ〜ん」って…。
(大倉)やっぱ残ってんねん。
(横山)残ってんねん。
(藤本)そやねんホンマに。
(横山)ホンマに。
(横山)ホンマに!
(藤本)ホンマにいい曲ね。
奥深さとかやっぱ聴けば聴くほど出てきますよね。
「ぼよよよ〜ん」って…。
(スタッフ)ではよろしくお願いいたします。
お願いします。
ハハハハ…!
(スタッフ)オーケーです!ありがとうございます。
(だいすけ)ありがとうございます。
ありがとうございます。
ありがとうございます。
おおっ…!
(村上)右手いきましょう。
(一同笑い)そしてbacknumberが話題の映画主題歌を披露。
『Mステ』金曜夜8時。
『チョコレイト・ディスコ』次回はついに開催ドラム特集。
もっと知ってほしいドラムの世界を徹底解説。
3つ入ってくるとよく…余計わかんないもう。
手足バラバラの動きがどれだけ大変なのか?
(一同笑い)ちょっと待って。
何?これ!2017/11/26(日) 23:10〜00:05
ABCテレビ1
関ジャム 完全燃SHOW【実は大ヒット揃いの“こども向けソング”ヒットの秘密】[字]

関ジャニ∞&古田新太!どの世代も必ず聴いた思い出に残る“子ども向けソング”の数々はどうやって作られる?実はメガヒット揃いの子ども向けソングのヒットの秘密を分析!

詳細情報
◇番組内容
日本歴代CD売上トップには「およげ!たいやきくん」や「だんご3兄弟」がランクインするなど、子どもだけでなく大人の心も掴むメガヒット揃いの“子ども向けソング”。名曲の歴史やヒットの秘密を11代目うたのおにいさん横山だいすけ、「マル・マル・モリ・モリ!」等のヒットメーカー宮下浩司、育児教育教材の音楽プロデューサー玉井裕香子が分析!何が子どもの心を掴むのか、その作詞作曲・歌唱の秘密が明らかに!
◇番組内容2
関ジャムLIVE!横山だいすけと「ぼよよん行進曲」をギター&ボーカル錦戸・安田、ドラム大倉、トランペット横山でジャムセッション!だいすけお兄さんの思い出の曲でファン人気ダントツ1位の名曲を、3人のボーカルで歌唱!さらに大人も頑張ろう!と前向きになる心に届く歌詞にも注目の一曲です!
◇出演者
関ジャニ∞:横山裕・村上信五・錦戸亮・大倉忠義・安田章大
支配人:古田新太
アーティストゲスト:横山だいすけ・宮下浩司・玉井裕香子
トークゲスト:千秋・藤本敏史(FUJIWARA)
◇おしらせ
☆番組HP
 http://www.tv-asahi.co.jp/kanjam/

☆番組Twitter
 https://twitter.com/kanjam_tvasahi

ジャンル :
バラエティ – お笑い・コメディ
バラエティ – 音楽バラエティ
バラエティ – その他

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
映像
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
サンプリングレート : 48kHz

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