11月30日
23時37分
2分37秒

加計審議「速記録は破棄」で紛糾

 4日連続で行われてきた予算委員会。最終日、野党は加計学園の獣医学部新設が決まるまでの議論の不透明さを追及しました。

 「(総理は)『一点の曇りもない』『議事録は全て公開』と答弁した。だったら何で加計学園の関係者の出席を今まで隠してたのか」(共産党 小池晃 書記局長)

 小池氏が取り上げたのは、総理が一点の曇りもないとしてきた国家戦略特区のワーキンググループでの議論。おととしの会議に、加計学園の関係者が出席していたのに公表された議事要旨には出席の事実が記されていないのです。

 「出席した加計学園の関係者は誰ですか」(共産党 小池晃 書記局長)

 「ヒアリングに同席した加計学園関係者3名の氏名は、提案者の確認も取れておらず、お答えを控えさせていただきます」(梶山弘志 地方創生相)

 「どこがオープンなんですか」(共産党 小池晃 書記局長)

 さらに、小池氏は・・・

 「当日の速記録はあるでしょ」

 「まさか廃棄してないよね」

 「廃棄してないよね」

 「速記業者が納入した文字データは当事者に発言内容の確認すらしていない、議事要旨を作成するための素材。議事要旨が完成した段階で削除することが適当であると考える」(梶山弘志 地方創生相)

 「都合の悪いことは全部破棄するのか。決定的に重要な情報じゃないですか、それを残していないんですか」(共産党 小池晃 書記局長)

 小池氏は安倍総理に真相の究明を要求しました。

 「加計学園がどういう説明をしたのかは国家戦略特区に認定した鍵を握る情報。総理の責任で明らかにすべきじゃないですか。総理、答えてください」(共産党 小池晃 書記局長)

 「(特区)ワーキンググループでは、説明補助者を参加者と扱っておらず、公式な発言を認めていないと、こういうルールでやっておりました」(安倍首相)

 特区の提案者は今治市と愛媛県であり、加計学園の関係者はあくまで“説明の補助者”。その発言は公式のものではなく、議事要旨として公にはできないとの見解です。“資料がないのなら”と加計孝太郎理事長らの証人喚問を要求しましたが、これにも政府から前向きな答弁はありませんでした。

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