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» 2017年12月01日 09時00分 公開

「昔のニコ動に戻りたい」は叶わぬ夢か 運営とユーザー“温度差”のワケ (1/5)

大荒れだった「niconico(く)」の発表会。運営とユーザーに生じた“温度差”の正体は何か。

[村上万純ITmedia]

 「昔のニコ動が良かった」「どうしてこうなった」――ドワンゴが11月28日に開催した「niconico」新バージョン「く」(クレッシェンド)の発表会を受け、生放送のコメントやTwitterではこんな声がもれた。当日の発表会については、ネットの反応は“大荒れ”で、会場となった現場の様子は冷ややかだったと各所で伝えられている。

発表会 左から、ドワンゴの栗田穣崇取締役、川上量生会長、夏野剛取締役

 なぜ、これほどまでにコメントが荒れ、かつてないほどの異様な雰囲気に包まれることになったのか。それは、従来のniconicoユーザーが求めたものと、ドワンゴ運営が提案したものの乖離(かいり)に他ならない。このズレについては後述するが、では仮にユーザーが求めていたものに対応できていれば、主な収益源であるプレミアム会員(有料、月525円税込)の減少に歯止めがかかるのか――という疑問も残る。また、そもそもその要望をかなえることは可能なのか。

 今、niconicoは大きな分岐路に立っている。従来のコアユーザーが望む動画サービスに注力するのか、新規ユーザー獲得のために新サービスに舵(かじ)を切るのか。ドワンゴにとっての正念場が続く。

 そして「昔の方が良かった」「今のニコニコはつまらない」という昔を懐かしむユーザーの声も目立った。ここでいう「昔のニコニコ」とは何を指すのか。

発表会 発表会の生放送では、終始辛らつなコメントが流れた
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