フランスの検察は、黒崎さんの元交際相手でチリ人のニコラス・セペダ容疑者をICPO=国際刑事警察機構を通じて殺人の疑いで国際手配するとともに、その拘束をチリ側に要請しましたが、チリの最高裁判所はことし2月、情報が不十分だとして拘束を認めない判断を示しました。
フランスの検察は、情報を追加してチリ当局にセペダ容疑者の身柄の引き渡しを要請する方針ですが、準備に時間がかかり、まだ要請に至っていません。
フランスの検察当局から「身柄の引き渡し要請」が届けばチリの最高裁判所の判事がフランス側から示された要請の根拠となる証拠など精査したうえで、審理のための法廷を開きます。この法廷は一般に公開される予定で、フランス検察側の主張を代弁するチリ検察側と、セペダ氏側の弁護士が出廷し、場合によって数日間の審理が行われた後、担当判事は「身柄の引き渡し」の可否を言い渡すことになります。
フランスの捜査当局は、30日、来年にはセペダ容疑者の身柄の引き渡しを実現させ、事件を解明したいという考えを示しましたが、身柄の引き渡し要請をチリ側が証拠が不十分だとして拒否するような事態は避けたいだけに慎重に準備を進めているものと見られます。
ニコラス・セペダ容疑者は、去年12月、黒崎さんの行方がわからなくなった1週間ほど後にチリに帰国しました。フランスの検察からセペダ容疑者の拘束と身柄の引き渡しを要請されたチリの最高裁判所は、情報が不十分だとして拘束を認めない判断を示す一方、セペダ氏にチリからの出国禁止を命じました。
チリの最高裁判所によりますと、この出国禁止命令は現在も有効だということで、セペダ容疑者は今、チリ国内にとどまっていることになります。セペダ容疑者はことし2月に最高裁判所の求めに応じて出頭して以降、報道陣の前には姿を見せていませんが、セペダ容疑者が以前住んでいた首都サンティアゴにあるマンションの管理人は30日、NHKの取材に対し、セペダ容疑者が父親が所有するマンションの1室にたびたび家族とともに姿を見せていて、2、3か月前にも訪れたことを明らかにしました。
フランス 日本人女子大学生不明から1年
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フランス東部に留学中の日本人の女子大学生の行方がわからなくなってから今月4日で1年になります。フランスの捜査当局は、これまでに女子大学生の発見につながる手がかりは見つかっていないとしたうえで、南米チリに帰国した元交際相手の男の引き渡しを来年には実現し、事件を解明したい考えです。
筑波大学の学生、黒崎愛海さん(22)は、去年12月、留学先のフランス東部ブザンソンで行方がわからなくなり、フランスの捜査当局は元交際相手でチリ人のニコラス・セペダ容疑者(26)を殺人の疑いで国際手配しています。
黒崎さんの行方がわからなくなってから今月4日で1年になるのを前に、フランスの地元の捜査当局が30日、記者会見を開き、ブザンソン近郊の森などで捜索を続けてきたものの、これまでに黒崎さんの発見につながる手がかりは見つかっていないと説明しました。
そのうえでルーモリゾー検事は、チリに帰国したセペダ容疑者について、「集めた証拠に基づき、チリの当局に身柄の引き渡しを要請することになる」と述べ、来年にはフランスへの身柄の引き渡しを実現させ、事件を解明したいという考えを示しました。
フランスの捜査当局としては、身柄の引き渡し要請をチリ側が証拠が不十分だとして拒否するような事態は避けたいだけに慎重に準備を進めてきましたが、地元の市民からは「時間がかかりすぎだ」といった声も出ています。捜査当局はセペダ容疑者の携帯電話の通信データなどをもとにブザンソン近郊での捜索範囲をさらに拡大し、黒崎さんの行方を探すことにしています。
黒崎さんの行方がわからなくなってから今月4日で1年になるのを前に、フランスの地元の捜査当局が30日、記者会見を開き、ブザンソン近郊の森などで捜索を続けてきたものの、これまでに黒崎さんの発見につながる手がかりは見つかっていないと説明しました。
そのうえでルーモリゾー検事は、チリに帰国したセペダ容疑者について、「集めた証拠に基づき、チリの当局に身柄の引き渡しを要請することになる」と述べ、来年にはフランスへの身柄の引き渡しを実現させ、事件を解明したいという考えを示しました。
フランスの捜査当局としては、身柄の引き渡し要請をチリ側が証拠が不十分だとして拒否するような事態は避けたいだけに慎重に準備を進めてきましたが、地元の市民からは「時間がかかりすぎだ」といった声も出ています。捜査当局はセペダ容疑者の携帯電話の通信データなどをもとにブザンソン近郊での捜索範囲をさらに拡大し、黒崎さんの行方を探すことにしています。
元交際相手 身柄の引き渡しは
フランスの検察は、黒崎さんの元交際相手でチリ人のニコラス・セペダ容疑者をICPO=国際刑事警察機構を通じて殺人の疑いで国際手配するとともに、その拘束をチリ側に要請しましたが、チリの最高裁判所はことし2月、情報が不十分だとして拘束を認めない判断を示しました。
フランスの検察は、情報を追加してチリ当局にセペダ容疑者の身柄の引き渡しを要請する方針ですが、準備に時間がかかり、まだ要請に至っていません。
フランスの検察当局から「身柄の引き渡し要請」が届けばチリの最高裁判所の判事がフランス側から示された要請の根拠となる証拠など精査したうえで、審理のための法廷を開きます。この法廷は一般に公開される予定で、フランス検察側の主張を代弁するチリ検察側と、セペダ氏側の弁護士が出廷し、場合によって数日間の審理が行われた後、担当判事は「身柄の引き渡し」の可否を言い渡すことになります。
フランスの捜査当局は、30日、来年にはセペダ容疑者の身柄の引き渡しを実現させ、事件を解明したいという考えを示しましたが、身柄の引き渡し要請をチリ側が証拠が不十分だとして拒否するような事態は避けたいだけに慎重に準備を進めているものと見られます。
ニコラス・セペダ容疑者は、去年12月、黒崎さんの行方がわからなくなった1週間ほど後にチリに帰国しました。フランスの検察からセペダ容疑者の拘束と身柄の引き渡しを要請されたチリの最高裁判所は、情報が不十分だとして拘束を認めない判断を示す一方、セペダ氏にチリからの出国禁止を命じました。
チリの最高裁判所によりますと、この出国禁止命令は現在も有効だということで、セペダ容疑者は今、チリ国内にとどまっていることになります。セペダ容疑者はことし2月に最高裁判所の求めに応じて出頭して以降、報道陣の前には姿を見せていませんが、セペダ容疑者が以前住んでいた首都サンティアゴにあるマンションの管理人は30日、NHKの取材に対し、セペダ容疑者が父親が所有するマンションの1室にたびたび家族とともに姿を見せていて、2、3か月前にも訪れたことを明らかにしました。
フランスの検察は、情報を追加してチリ当局にセペダ容疑者の身柄の引き渡しを要請する方針ですが、準備に時間がかかり、まだ要請に至っていません。
フランスの検察当局から「身柄の引き渡し要請」が届けばチリの最高裁判所の判事がフランス側から示された要請の根拠となる証拠など精査したうえで、審理のための法廷を開きます。この法廷は一般に公開される予定で、フランス検察側の主張を代弁するチリ検察側と、セペダ氏側の弁護士が出廷し、場合によって数日間の審理が行われた後、担当判事は「身柄の引き渡し」の可否を言い渡すことになります。
フランスの捜査当局は、30日、来年にはセペダ容疑者の身柄の引き渡しを実現させ、事件を解明したいという考えを示しましたが、身柄の引き渡し要請をチリ側が証拠が不十分だとして拒否するような事態は避けたいだけに慎重に準備を進めているものと見られます。
ニコラス・セペダ容疑者は、去年12月、黒崎さんの行方がわからなくなった1週間ほど後にチリに帰国しました。フランスの検察からセペダ容疑者の拘束と身柄の引き渡しを要請されたチリの最高裁判所は、情報が不十分だとして拘束を認めない判断を示す一方、セペダ氏にチリからの出国禁止を命じました。
チリの最高裁判所によりますと、この出国禁止命令は現在も有効だということで、セペダ容疑者は今、チリ国内にとどまっていることになります。セペダ容疑者はことし2月に最高裁判所の求めに応じて出頭して以降、報道陣の前には姿を見せていませんが、セペダ容疑者が以前住んでいた首都サンティアゴにあるマンションの管理人は30日、NHKの取材に対し、セペダ容疑者が父親が所有するマンションの1室にたびたび家族とともに姿を見せていて、2、3か月前にも訪れたことを明らかにしました。
フランス 日本人女子大学生不明から1年
フランス東部に留学中の日本人の女子大学生の行方がわからなくなってから今月4日で1年になります。フランスの捜査当局は、これまでに女子大学生の発見につながる手がかりは見つかっていないとしたうえで、南米チリに帰国した元交際相手の男の引き渡しを来年には実現し、事件を解明したい考えです。
筑波大学の学生、黒崎愛海さん(22)は、去年12月、留学先のフランス東部ブザンソンで行方がわからなくなり、フランスの捜査当局は元交際相手でチリ人のニコラス・セペダ容疑者(26)を殺人の疑いで国際手配しています。
黒崎さんの行方がわからなくなってから今月4日で1年になるのを前に、フランスの地元の捜査当局が30日、記者会見を開き、ブザンソン近郊の森などで捜索を続けてきたものの、これまでに黒崎さんの発見につながる手がかりは見つかっていないと説明しました。
そのうえでルーモリゾー検事は、チリに帰国したセペダ容疑者について、「集めた証拠に基づき、チリの当局に身柄の引き渡しを要請することになる」と述べ、来年にはフランスへの身柄の引き渡しを実現させ、事件を解明したいという考えを示しました。
フランスの捜査当局としては、身柄の引き渡し要請をチリ側が証拠が不十分だとして拒否するような事態は避けたいだけに慎重に準備を進めてきましたが、地元の市民からは「時間がかかりすぎだ」といった声も出ています。捜査当局はセペダ容疑者の携帯電話の通信データなどをもとにブザンソン近郊での捜索範囲をさらに拡大し、黒崎さんの行方を探すことにしています。