FBでこの件をぼやいたら、NHKの独自取材かと思ったと知人に言われた…。哀しいわ。そこはやっぱり、独りで奮闘してきた側としては。

関係者が協力的だった部分、そうではなかった部分はあった。
ところが、いちど表にでると、私がいきついて説得した人まで、NHKや新聞にはほいほい、紹介するんだなあ。わざわざ、「ハルエさん(当事者)からの紹介です」って、大手メディア側に言わせて。ぜんぶ、私がたどった道を、いろいろとプラスして紹介しまくったのではないか。

それにしても、ひとりの大事なおばあさんが1秒も出てこなかった。何度も、NHK側の取材を受けて、カメラに収められたのに。

一瞬、仮名と顔出しNGだからかな?って思ったけど、仮名・顔から下だけのおばあさんもひとり出ていた。「テレビの前で初めて語りました」と、わざわざナレーションつけて(私の記事に登場した人)。

なぜだろう? 
ここも含めて、考えるポイントは多い。

曖昧に封印していたところもある。

関係者が出したいところだけ出す、というのは本来はNG。

確実に、当時18歳くらいだった少女らに強要していた側は存在するのだから。
引揚げ後の二次被害についても、触れられていなかった。

戦後70年表にでなかったのは、おばあさんたち自身の事情だけではなく、性行為の強要(レイプ)を軽んじる価値観が根強かったからだ。認識の低さは、いまだって当時のことを、関係者らは「接待」と呼ぶところに現れている。