平成29年(2017年)11月22日 知事記者会見内容

更新日:平成29年11月24日

記者会見項目

       ・ BIE総会の報告について
       ・「inochi(いのち)学生・未来フォーラム2017」について
       ・「民生委員・児童委員活動の見える化」プロジェクト活動報告会について
       ・障がい者アート作品公募展について
       ・質疑応答

 職員

  それでは、定例記者会見を始めさせていただきます。
 まず初めに、知事から説明があります。よろしくお願いいたします。

BIE総会の報告について

知事

 まず、万博誘致についてです。
 先週、フランス・パリで開催されましたBIE総会に出席をいたしました。各国とも素晴らしいプレゼンテーションをしていました。その中でも、日本がSDGsの実行力という観点から、より明確なメッセージを発信できたのではないかと思っています。ただ、誘致競争はまだまだこれからです。誘致を勝ち取れるように、国や誘致委員会と連携をしながら、国内の機運醸成や各国のPRに取り組みます。来年1月から3月には、BIE調査団が来訪をされます。その際、調査団の皆さんに、大阪・関西には、インフラなど、都市としてのさまざまな機能が備わっており、万博開催にふさわしい地である、ということや、万博の機運の盛り上がり、おもてなしの心など、実感いただけるように精力的に準備を進めていきます。

「inochi(いのち)学生・未来フォーラム2017」について

 万博誘致についてもう1点お知らせします。明日23日は、梅田スカイビル、ステラホールで開催をされる「inochi学生・未来フォーラム2017」に出席します。このフォーラムにおいては、若者が主体的に誘致活動に取り組んでいただいておりますWAKAZOプロジェクトから万博誘致の実現に向け、提案などを取りまとめた若者版ドシエを頂けると聞いております。私からは、若者に対する期待を込めたプレゼンテーションを行い、当日会場に来られた皆さんとともに、万博誘致に向けた機運をさらに盛り上げていきたいと思っています。是非、積極的な取材をよろしくお願いします。

「民生委員・児童委員活動の見える化」プロジェクト活動報告会について

 次に、「民生委員・児童委員の活動の見える化」プロジェクトの活動報告会についてです。
 大阪府では「民生委員・児童委員の活動の見える化」プロジェクトとして、昨年度、全国で初めて大学生を対象とした体験型インターンシップを行い、今年度も10大学、府内16市のご協力をいただき、実施しています。大学生が民生委員・児童委員に同行し、ひとり暮らしの高齢者の安否確認や、高齢者・子育て世帯などが集うサロンの運営への協力等の地域福祉活動に参加をいたしました。
 11月26日に、その成果を発表する活動報告会を大阪府立大学「I-siteなんば」で開催をいたします。参加大学生が委員活動の現状、課題等を踏まえ、大学生の視点で地域力の向上を図る取り組みの提案や、活動をPRするコンテンツの発表を行います。
 このプロジェクトをきっかけに、若い世代にも関心を持っていただき、将来の担い手確保につなげるとともに、報告会を通じて委員活動の認知度向上を図ってまいります。私も出席しますので、是非取材をお願いします。

障がい者アート作品公募展について

 最後に、障がい者アート作品の公募展についてです。
 大阪府では、障がいのある方々が創作したアート作品をマーケットに繋げていくことにより、才能あるアーティストとして自立に向けたチャレンジを支援しています。具体的にはアート作品を募集し、現代アートとして専門家による評価を受け、発表する機会として公募展を開催しています。
 今年度は、国際障害者交流センターと連携をし、従来の絵画や写真に加えて造形などの立体作品も含め、幅広く作品を募集いたしました。また、海外からの応募も受け付けたところ、2,150件もの応募がありました。国内だけではなく、海外からも現代アートの専門家を審査員として招き、応募作品を審査し、入選の105作品を10月に決定をいたしました。大阪府知事賞は有田京子さんの「シマウマ」に決定をいたしました。
 入選作品の表彰式は、11月26日に堺市で開催される「ビッグ・アイ アートフェスティバル2017」で行います。また、入選作品展覧会も11月25日から30日まで行います。是非、多くの方々に展覧会で作品を直接ごらんいただきたいと思います。
 今後、今回の公募展で受賞された多くの才能あるアーティストに対し、アートフェアへの出展に関するサポートや企画展の開催など、個性や希望に合わせた支援を行っていく予定です。障がい者アート作品が広く認知されるよう、報道各社の皆さんにご協力をよろしくお願いします。
 僕からは以上です。

質疑応答

 職員

  それでは、ご質問をお受けしたいと思います。
 まず初めに、幹事社の朝日放送の田中さん、よろしくお願いします。

国際博覧会関連について(1)

記者

  幹事社、ABCの田中です。よろしくお願いします。
 まず、先週のBIEのプレゼンについてですけれども、先ほども少しおっしゃっていましたが、改めて日本のプレゼンのよかった点と、また、ライバル国のプレゼンで参考になった点などがあれば、それがどういう部分だったかを教えていただけますでしょうか。

知事

  日本のプレゼンでよかったところは、各国ともSDGsというのをプレゼンの中に取り入れてきましたが、やっぱり実効力があるという形ではメッセージが出せたと思っています。各国のそれぞれのプレゼンでも工夫を凝らされていましたが、フランスは若い人たち、ヤングアンバサダーというもの、これを打ち出して若い力で万博をやるんだという雰囲気が出ていたというのが、やっぱりフランスも強敵だなと思いましたね。
 日本も、明日行きますけども、WAKAZOの皆さん、「inochi未来プロジェクト」のWAKAZOの皆さん、この皆さん方にもうちょっと万博PRに積極的に、この皆さん方が中心になれるような形でのPRも必要かなと思いました。

記者

  BIEでの各国のプレゼンを受けて、先ほどもおっしゃっていましたけれども、SDGsを各国が急に言い出してきたというようなことも知事は発言をされていました。そのアピールポイントが少しかぶってくるという中で、来年の視察に向けて大阪としてどのように各国との違いを出していかれたいとお考えでしょうか。

知事

  SDGsを、これ、6月の我々日本のプレゼンが非常に、ロシア、アゼルバイジャンには参考になっているのかなと思っていまして、ということは、ロシア、エカテリンブルクとバクーはね。そのときに日本はいいプレゼンをするな、いいテーマを取り上げたなという意識を持たれたと思うんですよ。だからそれは、僕はこれは人類にとっていいことですから、「いのち輝く未来社会のデザイン」というのは、これは地球の今置かれている課題ですね、超高齢化社会時代の課題を解決するということでは、いいことですから、そうやって相手国が取り入れてくれるというのはいい話だと思うんです。
 でもあと、それを実行する力はどちらにあるのかと言われれば、やっぱりこれは、今、そういう先進医療だとか、それからウエルネスだとか、そういう分野については、それはどう見ても日本のほうが一歩先に進んでいるということだと思いますから、BIEの加盟国各国委員の皆さんには、実効力がどこにあるのかというところをしっかり見ていただきたいし、それからやはり、各国の国事情の中でも、僕は日本ほど安全で安心して生活できる、大阪ほどそういう都市はないと思っているし、また、大阪には世界でナンバーワンと言われるおもてなしの心があるので、そういうところを組み合わせることによって、BIEの委員にぜひ大阪が万博を開催するに最適だと感じてもらえるようにしたいと思っています。

記者

  ありがとうございます。

「民生委員・児童委員活動の見える化」プロジェクト関連について

記者

 あと、発表にあった「民生委員・児童委員活動の見える化」プロジェクトについてなんですけれども、昨年から始まって、今年は昨年よりも規模が拡大しているようなんですけれども、より多くの大学生に参加してもらうことで、どのような効果を期待されますでしょうか。

知事

  これは、府民が安心して地域で生活するためには、真に必要な人が、必要とするときに、適切な支援を得られる、セーフティーネットの構築が重要であります。民生委員・児童委員は、地域住民にとって顔の見える最も身近な支援者でありますから、将来の地域社会を支える人材、この若者の皆さんに民生委員・児童委員の活動への関心を高める機会を提供するとともに、その認知度向上に一役買ってもらうところが大きな狙いです。今回のこの取り組みをきっかけとして、将来の民生委員・児童委員に候補として積極的に地域活動への参加を期待いたします。

記者

  ありがとうございました。

国際博覧会関連について(2)

記者

  朝日新聞の池尻です。
 万博の話なんですけれども、なかなか教えていただけなかったプレゼンターのお二人、あれもサプライズで経産省が用意したということなんですけれども、この狙いというか、誘致委員会としては、やっぱり発展途上国の票というものを意識されて、途上国で活躍されているお二人を選んだということで、今回選ばれたということでいいんでしょうか。

知事

  まあ、そうですね。だから、まず、人間が豊かに暮らすときに必要なのは、水は命の源とか言いますから、藤田さんは海外でそういう日本のように浄水施設ができていない国においても、やはり日本の技術でその水をきれいにして、飲み水として使えるような、そういう活動にこれまで取り組んでこられましたから、やっぱり日本の技術というのは世界の人の生活、これを豊かにするために非常に高いレベルにあるということを伝えることによって、発展途上国も含めて、この日本の万博の価値というものをBIE加盟国全てに伝えることができたと、こう思っております。
 また、もうお一方、ジョアキムさんは、やっぱり日本でそういう技術を学んで、戻って、自分の国の生活環境をレベルアップしてるということですから、これは、日本というのは、技術をひとり占めはしませんよと。それで、それは非常に、要は、世界の生活環境をよくするために、本当に積極的な支援をしていますよという実例になっていると思いますので、その意味でも、日本が世界に貢献するという、その意識が高いということを伝えられたらなと思います。

記者

  いわゆる有名人という方を出すというよりも、本当に実務としてやられているお二人が出たと思うんですけど、知事が見られて、各国の受けというか、評価というのは今回どうでしたか。

知事

  BIE総会の後、十数カ国のBIEの代表の方、大使または公使の方々といろいろと話を、会合を持たせてもらいましたが、各国とも日本のプレゼンは非常にテーマに対して的を射たというか、非常にわかりやすい、それで、世界の課題解決ということに対して明確に打ち出すことができてたんじゃないですかということで非常に評価をされたので、それはちょっとリップサービスもあるかもしれませんけど、よかったとは思います。

記者

  あと、明日のイベントなんですけども、若者版ドシエというのを何か出されるという話なんですが、これは、いい提案とかはどんどん取り入れていくという。

知事

  取り入れていきますよ、若者ドシエを。中身は明日にならないとわからないけど、いい話はどんどん取り入れたいと、こう思ってます。

森友学園問題について

記者

  あと、ちょっと話は変わるんですけれども、森友学園の国有地払い下げの問題で、会計検査院は今日にも検査の結果を発表されるんですが、ごみの積算量とか、土地の価格を安くしたということで、根拠不十分ということが結果として出されるようなんですけれども、この結果について知事はどのように。

知事

  いや、これまで森友学園の土地の値引きの問題は、ごみが15メートルまでやったかな、入っているということで、適切な値引きだったというのが政府の主張でした。その政府も、この間、国会の各党の質問、そういう指摘に対して、今、会計検査院が調べてるところだからその会計検査院の調査結果を待ちたいと、こういう答弁もあったと思うんです。結果が出たんだから、これ、要は、僕はずっと言ってたんですよ、政府に土地が返ったら、本当にどこまでごみがあるのか一度掘ってみればすぐわかる話です。でも、会計検査院が検査をして、これはちょっとごみの量を過剰に積算している、その結果、土地の値段の大幅値下げになっている。ということは、ごみが少なかったらあの値段にならなかったわけですから、これは今度、まずは、なぜそういう形になったのか、なぜ過剰にごみを積算したのか、これは政府は説明責任を負いましたね。
 だから、それは誰が判断して、どういう経過でそのごみの量が確定したのか、これはその責任者はきちっと説明すべきだと思います。

記者

  ありがとうございます。

慰安婦像関連について

記者

  テレビ大阪の高島です。お願いします。
 昨日、国会で安倍さんが慰安婦像問題について発言されたかと思うんですけども、それについていかがでしょうか。

知事

  いや、当然でしょうね。要は、同盟国であるアメリカで、事実と確定できない、事実の根拠が非常に薄い、そういう情報をもとに、我々日本国民を卑下するような、それも、ちょっとけだもの扱いされるような文言が書かれたモニュメントが置かれること自体が遺憾であるということは、政府として当然あるべき対応だと思う。遅いぐらいだと思いますよ。
 ただ残念なのは、やっぱり大阪の自民党ですよね。政府・自民党は、遺憾だといって、それはやめるべきということではっきりとアメリカ・サンフランシスコ市に対して申し入れをしているのに、大阪の自民党は申し入れしようという案を否決してますから、本当に残念な話だなと、もうまさに自分党でしかないなと思いますね。要は、吉村市長が言い出してるから嫌だとか、いや、もう本当に残念。これも政局にする話じゃないはずですよ。要は、日本人のやっぱり名誉の話。もっと言うならば、次の世代の人権にかかわる話だから。ところが、大阪の自民党は、吉村市長が言い出したから嫌だとか、もう訳がわからんね。政局の話にして恥ずかしくないのかなと思いますね。
 まあでも、さすがにやっぱり政府・自民党はきちっとした対応をされたと思っています。

記者

  ありがとうございました。


 職員

  次のご質問をお願いいたします。よろしいでしょうか。
 それでは、定例記者会見を終了させていただきます。ありがとうございました。

会見で使用した資料

会見で使用した資料

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府民文化部 府政情報室広報広聴課 広報広聴グループ

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