汚職疑惑で元艦長をけん責、横須賀拠点の米空母

2017.11.30 Thu posted at 16:10 JST

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(CNN) 米海軍は30日までに、米海軍横須賀基地(神奈川県横須賀市)を拠点とする空母ロナルド・レーガンの艦長を2008〜10年に務めたケネス・ノートン退役海軍少将が、燃料補給などの港湾関連サービス企業から不適切な贈答品を再三受領していたとして海軍長官が厳重注意の文書を送付していたことを明らかにした。

シンガポールに拠点がある同企業「グレン・ディフェンス・マリーン・アジア(GDMA)」が絡む汚職疑惑で、ロナルド・レーガンの艦長が海軍長官からけん責処分を受けるのは2人目。テリー・クラフト元艦長(退役海軍少将)も15年、GDMAと06〜07年の間に好ましくない接触を持ったとして非難されていた。

アジア各地の港で燃料供給の他、タグボート配備などのサービスを米海軍に提供してきたGDMAの汚職疑惑は少なくとも07年にさかのぼる。

ノートン退役少将の問題についてリチャード・スペンサー海軍長官は29日の声明で、将官にあるまじき個人的な行動を示したと批判。調査の結果を踏まえ、海軍が長年培ってきた倫理基準を意図的に無視し、海軍に不名誉をもたらしたとした。

ノートン氏は14年に退役。声明では艦長時代に受け取ったとされる贈答品の種類や行動について具体的には触れていない。

GDMAが絡む詐欺や汚職疑惑捜査は13年に始まってアジア全域に波及し、20人の現役もしくは前職の将校らが罪を問われた。同社が進出する港湾に海軍艦船を寄港などさせる見返りに、現金を受領し、売春婦提供や全額負担の旅行に応じていたとされる。同社の経営者は15年に汚職で訴追されていた。

米海軍によると、司法省が主導する捜査は続いている。

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