ライフワーク 中山庸介
ニュースリーダーの中山庸介です。
最近、「朗読」に挑戦しました。
毎週土曜の朝、ラジオ第1で放送している「ラジオ文芸館」です。
40分間、ひとつの文学作品を朗読と音響効果で描きます。
番組の提案から、作品選定、そして演出まで、すべて語り手が担当。
この日は、その収録でした。
村松友視さんの「あみだくじ」という短編を読みました。
何か不安や落ち着かないことがあると、つい「あみだくじ」をしてしまう
筆者の心理を描いた小説です。
ニュースやナレーションなど読んで伝える仕事をしていますが、
「一人ですべてを描く」朗読は、また違う世界。とっても難しいですね・・・。
間の取り方、地の文と会話文の読み分け。
さらには、登場人物がどんな性格で、何を考えながらしゃべっているのか。
ふつうの番組ならインタビューなどの音声、いわゆる「ON」があるのですが、
朗読は、40分間一人で語り倒す。
口周りも疲れますし、何より大変だったのは、集中力を保ち続けること。
終わると、「脳」がヘトヘトになる感じです。
とはいえ、一つのテキストを時間をかけて読み込むことを通じて
自分の中にまた違う引き出しがあることに気づかされもします。
放送は、12月16日土曜日、午前8時5分から、ラジオ第1です。
「ラジオ文芸館」※クリックすると情報ページが表示されます
投稿者:中山庸介 | 投稿時間:19:27