木造船の乗組員について、入国管理局は、今後、海上保安本部などとともに話を聞いて身元や当時の状況などの確認を進めることにしてます。

入国管理局は、遭難して漂着したことが確認され、乗組員が北朝鮮に戻ることを希望すれば、日本への一時的な上陸の手続きを行ったうえで帰国に向けた手続きを進めることにしています。

一方、今月２３日に秋田県由利本荘市に木造船で漂着した北朝鮮から来たと見られる８人については、現在も警察などが身元や当時の状況の確認を進めています。

８人はいずれも北朝鮮への帰国を希望しているということで、入国管理局は遭難して漂着したと判断されれば関係機関と調整して帰国に向けた準備を進めることにしています。

入国管理局によりますと、船で漁などをしていて遭難し、北朝鮮の周辺から漂流してきたと見られるケースはこれまでにも相次いでいます。

平成２４年には島根県隠岐の島町の沖で３人が見つかったほか、平成２６年には石川県の能登半島の沖で４人、平成２７年には石川県志賀町の海岸で１人が見つかっています。

過去のケースでは航空機で中国に移送するなどして、その後、北朝鮮側に引き渡しています。