日本相撲協会が会見 危機管理委の中間報告を公表
日馬富士は29日、調査が終わるのを待たずに、問題の責任を取って現役を引退しました。
日本相撲協会は30日午後、東京・両国の国技館で定例の理事会を開き、危機管理委員会から調査の中間報告を受けました。
このあと、相撲協会の八角理事長や危機管理委員会の高野利雄委員長らが会見に臨み、これまでに判明した暴行の経緯や具体的な内容などを公表しました。
この中で、同席していた横綱・白鵬が貴ノ岩に説教をしていたときに貴ノ岩がスマートフォンを操作したことなどに日馬富士が腹を立てたことや、貴ノ岩の顔面を平手で10数回殴ったことや、カラオケのリモコンで頭を数回殴り、貴ノ岩が頭部に医療用のホッチキスで縫うけがをしたことなどを明らかにしました。
また、再三にわたる協力要請に対し、警察の捜査中であることなどを理由に断ってきた貴乃花親方に改めて協力を依頼し、貴乃花親方が「警察の捜査が終わったら協力する」と答えたことも明らかにしました。
そのうえで、相撲協会は、巡業部長の貴乃花親方について、今回の問題への対応があるなどとして、来月3日からの冬巡業は春日野親方が巡業部長の代理を務めると発表しました。
相撲協会は、危機管理委員会の調査の最終報告を聞くため、来月20日に臨時の横綱審議委員会と理事会を開くことを決め、理事会で関係者の処分などを検討することにしています。
暴行の経緯「リモコンで頭を数回殴った」
10月25日、貴ノ岩の出身校である鳥取城北高校の関係者が、秋巡業に参加していた高校出身の力士を激励するために食事会を開きました。
食事会には、貴ノ岩のほか、白鵬、日馬富士、鶴竜、照ノ富士、それに日本出身力士の石浦や高校の関係者も参加していて、モンゴル出身力士だけの集まりではありませんでした。
食事会の終わり頃、9月に都内の飲食店で貴ノ岩が乱暴な言動をしたことについて白鵬が説教をしましたが、この場では日馬富士が貴ノ岩をかばい、収まりました。
貴ノ岩は両親を亡くし、日馬富士も父親を亡くしていて、日馬富士は境遇が似ている貴ノ岩を日頃からかわいがり、相談に乗ったり食事に誘ったりしていたということです。
このあとの2次会には食事会の参加者のほとんどが出席し、暴行が起きた個室には、白鵬や日馬富士、鶴竜、照ノ富士、貴ノ岩などおよそ10人が入りました。
この場で、白鵬がともに鳥取城北高校の出身である貴ノ岩と照ノ富士の2人に高校の恩を忘れないようにと話をした際、貴ノ岩がスマートフォンを操作していました。
日馬富士は、白鵬が説教をしているさなかにスマートフォンをいじっていたことに腹を立て、貴ノ岩に謝罪させようと平手で顔を殴りました。
しかし、貴ノ岩がにらみ返したうえ謝罪もしようとしなかったため、日馬富士は謝罪するように言いながら平手で複数回殴り、さらにカラオケのリモコンで頭を数回殴りました。
日馬富士は、この間、シャンパンのボトルをつかんで振り上げましたが、手から滑り落ちました。
中間報告では、日馬富士はボトルでは殴っておらず、馬乗りになったことや、ほかのものも投げていないとしていて、白鵬が止めに入り、日馬富士の暴行は止まりました。
また、日馬富士は日本酒を飲んでいましたが、泥酔している状態ではなく、当日の状況は記憶しているとしています。
危機管理委員会では、貴ノ岩からの聞き取りはできていないものの、日馬富士をはじめ白鵬や鶴竜など多数の関係者から聞き取りを行い、中間報告ながら相当程度、解明が進んだとしています。
日本相撲協会が会見 危機管理委の中間報告を公表
元横綱・日馬富士の暴行問題で、日本相撲協会は理事会のあと会見を開き、危機管理委員会が行った調査の中間報告の内容を公表したうえで、来月20日に開く臨時の横綱審議委員会と理事会で調査の最終報告が行われることを明らかにしました。
日馬富士は、巡業中の先月25日の夜、鳥取市内の飲食店で平幕の貴ノ岩を殴ったことを認め、警察が傷害の疑いで調べているほか、日本相撲協会の危機管理委員会でも事実関係の調査を進めています。
日馬富士は29日、調査が終わるのを待たずに、問題の責任を取って現役を引退しました。
日本相撲協会は30日午後、東京・両国の国技館で定例の理事会を開き、危機管理委員会から調査の中間報告を受けました。
このあと、相撲協会の八角理事長や危機管理委員会の高野利雄委員長らが会見に臨み、これまでに判明した暴行の経緯や具体的な内容などを公表しました。
この中で、同席していた横綱・白鵬が貴ノ岩に説教をしていたときに貴ノ岩がスマートフォンを操作したことなどに日馬富士が腹を立てたことや、貴ノ岩の顔面を平手で10数回殴ったことや、カラオケのリモコンで頭を数回殴り、貴ノ岩が頭部に医療用のホッチキスで縫うけがをしたことなどを明らかにしました。
また、再三にわたる協力要請に対し、警察の捜査中であることなどを理由に断ってきた貴乃花親方に改めて協力を依頼し、貴乃花親方が「警察の捜査が終わったら協力する」と答えたことも明らかにしました。
そのうえで、相撲協会は、巡業部長の貴乃花親方について、今回の問題への対応があるなどとして、来月3日からの冬巡業は春日野親方が巡業部長の代理を務めると発表しました。
相撲協会は、危機管理委員会の調査の最終報告を聞くため、来月20日に臨時の横綱審議委員会と理事会を開くことを決め、理事会で関係者の処分などを検討することにしています。
暴行の経緯「リモコンで頭を数回殴った」
10月25日、貴ノ岩の出身校である鳥取城北高校の関係者が、秋巡業に参加していた高校出身の力士を激励するために食事会を開きました。
食事会には、貴ノ岩のほか、白鵬、日馬富士、鶴竜、照ノ富士、それに日本出身力士の石浦や高校の関係者も参加していて、モンゴル出身力士だけの集まりではありませんでした。
食事会の終わり頃、9月に都内の飲食店で貴ノ岩が乱暴な言動をしたことについて白鵬が説教をしましたが、この場では日馬富士が貴ノ岩をかばい、収まりました。
貴ノ岩は両親を亡くし、日馬富士も父親を亡くしていて、日馬富士は境遇が似ている貴ノ岩を日頃からかわいがり、相談に乗ったり食事に誘ったりしていたということです。
このあとの2次会には食事会の参加者のほとんどが出席し、暴行が起きた個室には、白鵬や日馬富士、鶴竜、照ノ富士、貴ノ岩などおよそ10人が入りました。
この場で、白鵬がともに鳥取城北高校の出身である貴ノ岩と照ノ富士の2人に高校の恩を忘れないようにと話をした際、貴ノ岩がスマートフォンを操作していました。
日馬富士は、白鵬が説教をしているさなかにスマートフォンをいじっていたことに腹を立て、貴ノ岩に謝罪させようと平手で顔を殴りました。
しかし、貴ノ岩がにらみ返したうえ謝罪もしようとしなかったため、日馬富士は謝罪するように言いながら平手で複数回殴り、さらにカラオケのリモコンで頭を数回殴りました。
日馬富士は、この間、シャンパンのボトルをつかんで振り上げましたが、手から滑り落ちました。
中間報告では、日馬富士はボトルでは殴っておらず、馬乗りになったことや、ほかのものも投げていないとしていて、白鵬が止めに入り、日馬富士の暴行は止まりました。
また、日馬富士は日本酒を飲んでいましたが、泥酔している状態ではなく、当日の状況は記憶しているとしています。
危機管理委員会では、貴ノ岩からの聞き取りはできていないものの、日馬富士をはじめ白鵬や鶴竜など多数の関係者から聞き取りを行い、中間報告ながら相当程度、解明が進んだとしています。