国土交通省は29日、石井啓一国交相が12月2日に佐賀県内で建設中の九州新幹線長崎ルートを視察すると発表した。嬉野市に新設される嬉野温泉駅(仮称)と、在来線特急と新幹線を乗り継ぐ武雄市の武雄温泉駅を訪れ、2022年度の暫定開業に向けての整備状況を確認する。長崎ルートを国交相が視察するのは初めて。

 視察は嬉野市の新駅の高架橋や、武雄温泉駅の対面乗り換えホームの建設予定地などを計画している。長崎ルートは武雄温泉-長崎(長崎市)間の約66キロを整備していて、特急と乗り継ぐ「リレー方式」での暫定開業が決まっている。導入予定のフリーゲージトレイン(軌間可変電車、FGT)は開発が難航し、現行計画の見直しを含めた議論が行われている。

 石井国交相は、国際旅客船拠点形成港湾に指定された長崎県の佐世保港も視察する。