水野仁輔
限られたコツをすべて詰め込んだ「ファイナルカレー」の調理
日本のカレー界で幅広く活躍し、「東京カリ〜番長」の調理主任としても知られる水野仁輔さん。これまで作ってきたカレー本は40冊近く、カレーのために出版社も立ち上げ、たくさんの「おいしいカレー」を究めてきました。 そんな水野さんによる、おうちで簡単に作れる最高においしいカレー、「ファイナルカレー」編。限られたコツがぎゅっと詰め込まれた「ファイナルカレー」を、これであなたも作れるようになります。
さて、インドカレーと欧風カレーのいいとこどりの「ファイナルカレー」ですが、調理の工程は共通しています。玉ねぎの炒め方や、パウダースパイスについては、欧風カレーとインドカレーの調理を見てみてください。
つまり、いきなりファイナルカレーに挑むのではなく、「欧風カレー」と「インドカレー」それぞれ作ってみてから、ファイナルカレーに挑むのをおすすめします。
豚肉をマリネする
豚肉を切って梅酒でマリネしていきます。
豚ばら肉はロースよりも脂身が多め
煮込むと小さくなるので大きめに切って大丈夫
豚肉を大き目のひと口大に切ります。最終的にこの豚肉はやわらかく煮込みますから、口に入るかな? というくらい大き目でも大丈夫です。肉は加熱すると縮みますし。
豚肉に梅酒としょう油をかけてもみ込みます
ボウルに入れ、梅酒としょう油を振り入れます。塩こしょうをする必要はありません。塩をここで振ってしまうと、必要以上に豚肉のエキスが外に出てしまう可能性があるからです。
梅酒としょう油をあらかじめ混ぜておくとより均一に肉に味がしみ込みますが、それほど神経質になる必要はありません。手早く、でもよくもみ込んだらラップをかけてしばらく置きます。2時間ほど。できればひと晩置くとより風味がしみ込んでおいしくなります。
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この連載について
水野仁輔
日本のカレー界で幅広く活躍する、出張料理ユニット「東京カリ〜番長」の調理主任の水野仁輔さん。これまで作ってきたカレー本は100冊あまり、カレーのために出版社も立ち上げ、たくさんの「おいしいカレー」を究めてきました。その活躍ぶりに、糸井...もっと読む
著者プロフィール
AIR SPICE 代表。1974年、静岡県浜松市生まれ。カレーにまつわるさまざまなことについてのスペシャリスト。1999年に出張料理集団「東京カリ~番長」を結成。カレー…
もっと読むに特化したコンテンツ創造プロジェクト「カレー計画」で、様々なプロジェクトを立ち上げている。
これまで出版してきたカレー本の数は40冊以上。カレー活動が多岐にわたりすぎて、本人としても「聞かれたときに自分でも説明しにくくて、昔から困っています(笑)」とのこと。糸井重里氏から「カレースター」の肩書をもらい、現在、ほぼ日と「カレーの学校」で授業を行っている。
2016年の春に、本格カレーが作れるスパイスセットを届けるサービス、「AIR SPICE」をスタートした。http://www.airspice.jp/