ここは日本ですぞ!
先日、「佐賀には深夜23時から開く甘味処がある~地元の人頼りの旅in佐賀市~」という記事を書いた。
その佐賀取材のときに丁度おこなわれていたバルーンフェスタがとにかくすごかった。他の取材もしなければいけないので滞在時間はたった3時間だったけれど、興奮で震えるほど感動した。 その様子をお伝えしたい。
東京葛飾生まれ。江戸っ子ぽいとよく言われますが、新潟と茨城のハーフです。
好物は酸っぱいもの全般とイクラ。ペットは犬2匹と睡魔。土日で40時間寝てしまったりするので日々の目標は「あまり寝過ぎない」
前の記事:「佐賀には深夜23時から開く甘味処がある~地元の人頼りの旅in佐賀市~」 人気記事:「「コーラと同じ量の砂糖が入った水は飲めたもんじゃない」は本当か」 > 個人サイト twitter 佐賀市といったらバルーン!訪れるまで知らなかったが、佐賀市といったらバルーンが有名なのである。広い佐賀平野があること、まちに高い建物が少ないこと、海と山からの風による気象条件などがマッチして、国内屈指のフライトエリアなのだそうだ。
朝5時半起き。バルーンのいい景色を見たいなら早起きは必須!
佐賀市のバルーンのフライト期間は初夏シーズン(5月下旬から6月下旬まで)と秋冬シーズン(10月下旬から翌年の2月下旬まで)あり、搭乗体験ができるイベントが行われたり、選手たちの練習風景を見ることができる。
が、なんといっても一番の見せ場は11月上旬に数日間行われる「佐賀インターナショナルバルーンフェスタ」である。今年2017年は総数111機(18カ国・地域から)も飛ぶという。 7時ちょっと前。嘉瀬川河川敷にはすでに多くの人でいっぱい。
ペチャンコのバルーンが膨らんでいくところ。
7時、バンバンあがっていく!
たくさん見たいなら朝7時までに行こう!気を付けるべくは時間である。バルーン飛行は風が少しでも強いと中止になってしまうそうなのだが、早朝は風が安定していることが多く、飛行できる確率が高いのだという。
このフェスタのみだけ営業する「バルーンさが駅」。会場へは電車も車もバスも混むので、早めに移動しよう。
やほー
わほー
きゃほー!
とにかく写真を撮りまくって呆ける300キロもあるバルーンがどんどん上がっていく。それはそれは色とりどりで、秋の青空に映えてとても美しかった。最初はとにかく目を見開いて感動に震えるのみである。
準備段階も面白いし、
飛んでいくところもいい!
興奮が落ち着いてくると、ようやく会場に流れるアナウンスが耳に入ってくる。どうやら今見ているバルーンは競技用と協賛会社のものがあるらしい。
特別協賛のHONDAのバルーン。こういう独特の形のものもある。
バルーン競技スタート競技は7時から9時、15時から17時の1日2回。そう、バルーン大会はただバルーンが大量に浮いていくのを見るだけでなく、風を読んでいかに目的地に近づけるかを競う競技も行われるのである。し、知らなかった!
ああ可愛い。
どんどん小さくなっていく。
ちなみにバルーンができる操作は、バーナーで温かい空気を球皮内に送ることによる上昇と、その空気を外に排出することによる下降のみだそうだ。
これが車ならハンドルで方向を変えられるし、せいぜい平面を動くだけなのだが、バルーンはバーナーの火の強弱だけで自然の風の中を、しかも立体的に移動させるのだ。車の運転もままならない自分にとっては想像ができない高度な技なのである。すごいなおい。 下降し、できるだけターゲットに近づいて赤い砂袋を投げる。
一斉に舞い上がったバルーンたちは、風の動きを見計らって、土手に×で書かれた「ターゲット」と呼ばれるゴールに向かって次々に下りてくる。
その×のマークにマーカーと呼ばれる砂袋を投げ、より中心に投下できた選手には高ポイントが与えられる。早さではなく正確性が重要。 みごと真ん中に落とすことができてガッツポーズ! ここまで地面に接近できるとは限らず、かなり上から投げる選手もいた。
どんな結果になろうと、選手が投下した後には「せーの! やったー! やったー! やったー!!」というアナウンスの声が響く。選手はガッツポーズを見せたり大きく手をふり、観客は歓声をあげながら盛大な拍手と共に選手の健闘を称える。
なんて爽やかな朝なんだ! あ、客席に近くて危ない! と思ったら、熟練の技をもった選手によるパフォーマンス。
こっちにもきた! 「サガのミナサン、コンニチワ~!」と手を振る外国選手たち。頭上スレスレ
バーナーのブオーッという音が間近に聞こえる。
プカプカと浮かぶバルーンだけで見ていて楽しいのに競技やらパフォーマンスで全然見飽きない!
そしてまだまだバルーンフェスタの魅力はとどまらないぞ!
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