米Amazon.com傘下のAWSは11月29日(現地時間)、年次イベント「AWS re:Invent 2017」で、ディープラーニング(深層学習)アプリ開発に使えるビデオカメラ「AWS DeepLens」(以下「DeepLens」)を発表した。4月に米国の開発者向けに発売する。価格は249ドル(約2万8000円)。
カメラ上でディープラーニングモデルを稼働できる。AI(人工知能)の知識が浅くても、「クールなアプリを開発しつつAI、IoT、サーバレスコンピューティングのハンズオン体験を得られる」という。
DeepLensで撮影する動画データを「AWS Greengrass」経由でPCなどに転送し、AIモデルのデプロイツール「SageMaker」や米Googleの「TensorFlow」、米Facebookの「Caffe2」、「AWS Lambda」や「AWS AI」などを採用するアプリで解析できる。
開発者はAWSが提供する画像探知/認識用の学習済みモデルを利用できる。発表段階では、猫と犬の個体を認識するものなど、7モデルが用意されている。例えば「Amazon Rekognition」と連携させてペットの犬が人間用のソファに乗ると検知して警告するアプリなどが作れるという。
DeepLensは、カメラは400万画素で1080pの動画撮影が可能。集音マイクも搭載する。主なスペックは、プロセッサは米IntelのAtom、メモリは8GB(学習済みモデルとコード用)、ストレージは16GB(SDカードでの拡張可能)。ネットワークはWi-Fiをサポートする。OSはUbuntu OS-16.04 LTS。
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