これからの広告はARで!
現代アーティストのジェフ・クーンズ作品を世界中のVR空間に配置し、チャットアプリでARを身近な存在にしたSnapChat。
この技術と知名度を商売に利用しないテはないと、これから企業のマーケティングとしてAR広告が台頭しそうな気配が漂っています。
その例が、自動車メーカーのBMW。彼らはSnapChatのワールド・レンズ越しに、さも本物のBMWが目の前に現れたかのようなARを生み出しました。
SnapChatはこれまでも、ペプシやバカルディ(ラム酒)、Netflixドラマ『ストレンジャー・シングス2』などなど、名の知れた企業広告をさまざまなフィルターやレンズとしてユーザーに提供してきた事例があります。
ですがARを使った広告はBMWが初めてとのこと。実際どのようなARなのか、映像でチェックしてみてください。
画面の中に現れた自動車は、ユーザーが車外をグルりと歩き回れるだけでなく、タップすればインタラクティヴな仕掛けが作動するそうです。車種は新型SUVの「X2」ですが、おそらく若者にウケるモデルとして選んだのでしょうね。
BMWは、「ARを使えばSnapChatの世界に自然に馴染み、ユーザーたちにアピールできる、最も意味のある広告だ」と満足しているご様子。天下のBMWがこのような試みを始めたら、従来のフィルターのようにほかの企業もこのAR広告に追随してくることでしょう。
実はFacebook(フェイスブック)から約3000億円の買収オファーを蹴ったり、5月には時価総額が300億ドルから半額に下がるなど、ビジネス的に苦難の道を歩んでいるSnap社。このAR広告戦略が、黒字回復をもたらすでしょうか?
Image: YouTube
Source: VR focus, YouTube via Xite
Reference: SnapChat
(岡本玄介)