youtubeに投稿された「フリーおっぱい」なる動画が注目を集めている。
これは、あきえとあやっつぉんの二人組ユニット・ぺぷしるが投稿したもので、フリーハグならぬ「フリーおっぱい」を掲げたあきえが、渋谷で道行く人に“おっぱい”を揉ませるという動画だ。利用規約に違反しているとしてすでに元の動画は削除されているが、現在も転載動画が複数残っている状況にある。
ネット上の反応には「マッサージだから問題ない」「うらやましい」「そこまでして有名になりたのか」、容姿や胸の大きさについて直接的/揶揄的な反応、「危ない」「触っているやつらもバカ」など、様々なものがあった。
「本人がよいといっているのだから問題ない」「(毎年行われる、募金するとAV女優のおっぱいを触れる)おっぱい募金となにが違うのか」、あるいは「自分のおっぱいを使って有名になってなにが悪い」という見方も可能だろう(事実ネット上にはこうした反応があった)。だが、あきえは16歳の女子高生とされている。つまり児童だ。児童の“おっぱい”を性的に接触することが、大人としてあるべき態度だとは到底思えない。本来、周囲の大人は彼女を制止すべき立場にいるはずだ。
先日、東京都青少年問題協議会が都議会に、18歳未満の子どもに自画撮りを要求する行為を禁止する改正案」を提出すること決めた、と紹介した。この記事でも言及しているように、ネット上にアップされた写真・動画を完全に消し去るのは容易なことではない。大人がやるべきは容姿への揶揄などではなく、児童に対し、リスクある行動を控えるように働きかけることなのではないか。
以前、「ラファエル・禁断ボーイズ…これ以上放置できない、YouTuber業界に蔓延する性差別・民族差別的動画の実態」という記事で言及した通り、youtubeには様々な観点で、問題のある動画が毎日といっても過言ではないほど投稿されている。人気youtuberユニット・へきとらハウスは、「おっぱいを揉ませてくださいと頼んだら揉ませてくれるのか?」というタイトルで、道行く人に“おっぱい”を揉ませてほしいとお願いする動画の投稿もしているが、類似の企画は、へきとらハウスにかぎらず様々なyoutuberが行っている。
これは、youtube、インターネット特有の問題というわけではない。テレビをみれば、女性タレントの胸の大小を嘲笑的に言及するタレントや企画がしょっちゅう流されている。
この問題は「おっぱい」に限らない、より根深いものだろう。
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