引退の日馬富士 会見で「横綱の責任持ちたい」
日馬富士は、29日午後2時すぎから福岡県太宰府市で師匠の伊勢ヶ濱親方とともに会見に臨み、問題が発覚した今月14日以来、15日ぶりに取材に応じました。
日馬富士は会見の冒頭「このたび貴ノ岩関にけがを負わせたことに横綱としての責任を感じ、本日をもって引退させていただきます。相撲ファン、相撲協会、後援会の皆様、伊勢ヶ濱親方に大変迷惑をかけたことを心から深くおわび申し上げます」と述べ、およそ20秒にわたって深々と頭を下げました。
そして、引退を決断した理由について「横綱としてやってはいけないことをやってしまった。親方に横綱の名前を傷つけぬよう責任を持ちたいと伝えた」と話しました。
また、貴ノ岩に暴行したいきさつについては「先輩の横綱として、礼儀と礼節がなっていない後輩にそれを教えるのが義務だと思っている。これからのことを思って僕がしたことが行き過ぎたことになった」と話しました。
暴行の詳しい内容についても質問がありましたが、師匠の伊勢ヶ濱親方が「捜査中のことなのでここでは答えられない」と話すにとどまりました。
16歳のころから日馬富士を師匠として育ててきた伊勢ヶ濱親方は「本人が1番悪いんです。本当に申し訳ありませんでしたというしかありません。ただただ支えて頂いたファン、相撲協会の皆さんに心からおわびします」と涙ながらに話しました。
日本相撲協会 八角理事長「意思尊重し引退届受理」
横審委員長「相撲協会は再発防止に知恵と努力を」
大関 高安「全力で相撲に取り組む」
この中で高安は日馬富士の引退について「僕はこれからも全力でファンの皆様のために相撲に取り組むだけです。横綱には僕が関取になる前から目にかけてもらい、たくさん稽古をつけてもらったし、本場所でも何回も戦った方なので、そういったものをしっかり考えて内に秘めて結果を出して恩返ししたい」と話しました。
そのうえで「相撲を愛してくれる皆さんに元気になってもらえるよう、日本の国民の皆さんのために相撲を取って相撲の伝統を守るのが僕たちのつとめなので、大関として自覚をもって取り組んでいきたい。相撲界が新年によいスタートを切れるよう力士の1人として責任を果たしたい」と話しました。
スポーツ評論家 玉木正之さん「引退に値する」
そのうえで、日本相撲協会に対しては「きょうの引退会見でも日馬富士がなぜ暴行に至ったのかよくわからなかった。相撲協会にはリーダーシップを持って、原因も含め全容を解明してほしい」と話していました。
また、相撲界で暴力の問題が繰り返されていることについては、「相撲は張り手を使ったりぶつかり合ったりする格闘技なので、暴力に対して少し慣れがあり、教育の名の下(もと)にすぐ手が出てしまう。暴力の体質が身にしみてしまっているので、簡単にはなくならないと思うが、相撲協会は理事長を中心として各部屋に通達を繰り返すなど暴力をなくす努力をすべきだ」と話していました。
官房長官「事実関係解明を」
引退の日馬富士 会見で「横綱の責任持ちたい」
大相撲の横綱 日馬富士が平幕力士に暴行した問題の責任をとって29日、現役を引退し、記者会見で相撲ファンや関係者に謝罪したうえで「横綱としてやってはいけないことをやってしまった。横綱の名前を傷つけぬよう責任を持ちたい」と引退の理由を話しました。
横綱 日馬富士は巡業中の先月25日の夜、鳥取市内の飲食店で平幕の貴ノ岩を殴ってけがをさせたとして、警察が傷害の疑いで調べています。日本相撲協会は事実関係の調査が終わり次第、処分を決める方針ですが、日馬富士は処分を待たずに、29日午前、相撲協会に引退を届け出て、33歳で現役を退くことになりました。
日馬富士は、29日午後2時すぎから福岡県太宰府市で師匠の伊勢ヶ濱親方とともに会見に臨み、問題が発覚した今月14日以来、15日ぶりに取材に応じました。
日馬富士は会見の冒頭「このたび貴ノ岩関にけがを負わせたことに横綱としての責任を感じ、本日をもって引退させていただきます。相撲ファン、相撲協会、後援会の皆様、伊勢ヶ濱親方に大変迷惑をかけたことを心から深くおわび申し上げます」と述べ、およそ20秒にわたって深々と頭を下げました。
そして、引退を決断した理由について「横綱としてやってはいけないことをやってしまった。親方に横綱の名前を傷つけぬよう責任を持ちたいと伝えた」と話しました。
また、貴ノ岩に暴行したいきさつについては「先輩の横綱として、礼儀と礼節がなっていない後輩にそれを教えるのが義務だと思っている。これからのことを思って僕がしたことが行き過ぎたことになった」と話しました。
暴行の詳しい内容についても質問がありましたが、師匠の伊勢ヶ濱親方が「捜査中のことなのでここでは答えられない」と話すにとどまりました。
16歳のころから日馬富士を師匠として育ててきた伊勢ヶ濱親方は「本人が1番悪いんです。本当に申し訳ありませんでしたというしかありません。ただただ支えて頂いたファン、相撲協会の皆さんに心からおわびします」と涙ながらに話しました。
日本相撲協会 八角理事長「意思尊重し引退届受理」
横審委員長「相撲協会は再発防止に知恵と努力を」
大関 高安「全力で相撲に取り組む」
この中で高安は日馬富士の引退について「僕はこれからも全力でファンの皆様のために相撲に取り組むだけです。横綱には僕が関取になる前から目にかけてもらい、たくさん稽古をつけてもらったし、本場所でも何回も戦った方なので、そういったものをしっかり考えて内に秘めて結果を出して恩返ししたい」と話しました。
そのうえで「相撲を愛してくれる皆さんに元気になってもらえるよう、日本の国民の皆さんのために相撲を取って相撲の伝統を守るのが僕たちのつとめなので、大関として自覚をもって取り組んでいきたい。相撲界が新年によいスタートを切れるよう力士の1人として責任を果たしたい」と話しました。
スポーツ評論家 玉木正之さん「引退に値する」
そのうえで、日本相撲協会に対しては「きょうの引退会見でも日馬富士がなぜ暴行に至ったのかよくわからなかった。相撲協会にはリーダーシップを持って、原因も含め全容を解明してほしい」と話していました。
また、相撲界で暴力の問題が繰り返されていることについては、「相撲は張り手を使ったりぶつかり合ったりする格闘技なので、暴力に対して少し慣れがあり、教育の名の下(もと)にすぐ手が出てしまう。暴力の体質が身にしみてしまっているので、簡単にはなくならないと思うが、相撲協会は理事長を中心として各部屋に通達を繰り返すなど暴力をなくす努力をすべきだ」と話していました。